DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2位SK、史上タイ記録の16連勝でキアの優勝を阻止

サムソン 1−6 SK  (仁川・文鶴) 
(勝)コ・ヒョジュン 11勝10敗2S  (敗)ユン・ソンファン 14勝5敗
本塁打) サムソン : パク・ソンミン 23号  SK : パク・チョングォン 21,22号
 SKは1回裏、3番チョン・グヌ、5番チェ・ジョン、6番パク・チョングォンのタイムリーでサムソンの先発ユン・ソンファンをあっさりとノックアウトし、代わったサムソンの2番手キム・サンス(背番号44)から7番ナ・ジュファンの犠牲フライで4−0とリードを広げた。SKの先発ソン・ウンボムは1回表肩の痛みを訴え、打者1人をアウトに取ったところで降板したが、2番手コ・ヒョジュンは突然の登板でも好投を続けた。打線も3回裏サムソンの3番手クォン・ヒョクからパク・チョングォンの本塁打で1点を追加した。サムソンは6回表パク・ソンミンの2試合連続本塁打で1点を返したが、SKもその裏サムソンの4番手チョン・ヒョヌクからパク・チョングォンの2打席連続本塁打で1点を追加した。
 2位SKはその後イ・スンホ(背番号20)、チョン・ビョンドゥの継投で相手の反撃を断ち、1986年のサムソンと並ぶ史上タイ記録の16連勝で、マジックナンバーを1としこの日試合のなかった首位キアとのゲーム差を1.5に縮め優勝を阻止し、逆転優勝に望みをつないだ。突然のアクシデントにもかかわらず1回途中から6回途中まで1失点と好投したコ・ヒョジュンが11勝目。打線ではパク・チョングォンが3安打2本塁打3打点と活躍。5位サムソンは最多勝争いトップタイのユン・ソンファンがまさかの乱調で1アウトしか取れず交代させられ、リリーフ陣も打たれ打線もわずか5安打に抑えられ、幸運にも4位ロッテがヒーローズに敗れたためゲーム差は1のままだが、逆転で4位になるためには残り3試合すべて勝たねば成らず、13年連続ポストシーズン出場達成が厳しくなった。

(2本塁打と活躍したパク・チョングォン。)


ロッテ 1−5 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)ファン・ドゥソン 8勝3敗9S  (敗)チャン・ウォンジュン 13勝8敗
本塁打) ロッテ : ソン・アソプ 3号
 ヒーローズは4回裏5番ソン・ジマンの犠牲フライで1点を先制し、ロッテは5回表ヒーローズの先発ファン・ドゥソンから7番ソン・アソプの本塁打で1−1の同点に追いついた。ヒーローズはその裏チャン・ウォンジュンから3番イ・テックンのタイムリーで1点を勝ち越し、6回裏8番イ・スンヨンのタイムリーで1点を追加した。ヒーローズは7回表のピンチをオ・ジェヨン、イ・ボグンの継投でしのぐと、その裏ロッテの2番手イ・ジョンフンから途中出場の4番チャン・ギヨンの内野ゴロの間(プロ9年目にして初打点を記録)、ソン・ジマンの犠牲フライで2点を奪い、リードを4点差に広げた。
 最後は4番手ソン・シニョンが抑え、6位ヒーローズは連敗を6で止めた。7回途中まで1失点に抑えたファン・ドゥソンは8勝目で、総崩れ状態の先発陣で比較的安定した投球を見せた。打線では6番カン・ジョンホが3安打と活躍。一方4位ロッテにとっては連勝が6で止まる痛恨の一敗となり、5位サムソンもSKに敗れたためゲーム差1は変わらなかったが、公式戦が残り1試合しかなく、3試合残っているサムソンの逆転も十分にあるため、2年連続ポストシーズン進出に不安を残した。先発チャン・ウォンジュンは6回3失点と悪くはなかったが、打線がわずか6安打に抑えられてしまってはどうしようもなかった。2009年シーズン最終戦となったこのカードは、ロッテが10勝9敗と勝ち越した。