DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  トゥサン、SKに逆転勝ちし首位奪回  キア、ユン・ソンミンの好投で2位浮上

SK 4−6 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)キム・サンヒョン 4勝5敗  (セーブ)イ・ヨンチャン 2敗21S  (敗)イ・スンホ 5勝3敗6S
本塁打) SK : イ・ホジュン 14号  トゥサン : チェ・ジュンソク 14号
 首位攻防戦となったこの試合は、序盤はトゥサンの先発セデーニョ、SKの先発門倉が好投し無得点が続いた。SKは5回表セデーニョから8番チョン・サンホ、1番チョン・グヌのタイムリーで2点を先制した。6回表4番イ・ホジュンの史上14人目となる通算200号本塁打で1点を追加すると、この回代わったトゥサンの2番手キム・サンヒョンからチョン・サンホの犠牲フライで4−0とリードを広げた。だがトゥサンは6回裏それまで抑えられていた門倉からチャンスを作ると、代わったSKの3番手イ・スンホから2番イ・ジョンウク、3番キム・ヒョンスのタイムリー、5番チェ・ジュンソクの3ランで6−4と一気に逆転した。
 トゥサンは7回からイム・テフン、イ・ヨンチャンの黄金リレーで2点のリードを守り、逆転勝ちで7月28日以来3日ぶりに首位の座を奪回した。キム・サンヒョンは味方の逆転もあり4勝目。イ・ヨンチャンはセーブ王争いトップの21セーブ目。一方SKは継投の失敗でまさかの逆転負けを喫し、キアもサムソンに勝ったため首位から一気に3位へ後退し、最近トゥサン戦は4連敗と苦手意識が消えない。


(6回裏逆転3ランを打ったチェ・ジュンソク。)
     

サムソン 2−5 キア  (光州)
(勝)ユン・ソンミン 4勝3敗7S  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗9S  (敗)チャ・ウチャン 6勝6敗
 サムソンは2回表キアの先発ユン・ソンミンから7番チョ・ドンチャンのタイムリーで1点を先制したが、キアは4回裏サムソンの先発チャ・ウチャンから5番キム・サンヒョン、6番ホン・セワン、8番イ・ヒョンゴンのタイムリーで3−1と逆転した。ユン・ソンミンは好投を続け、キアは7回裏サムソンの3番手パク・ソンフンから3番イ・ヨンギュの内野ゴロの間に1点を追加した。サムソンは8回表3番カン・ボンギュのタイムリーで2−4と1点を返したが、キアはその裏サムソンの4番手キム・サンス(背番号44)からイ・ヒョンゴンのタイムリーで1点を追加した。
 最後は2番手ユ・ドンフンが抑え、キアが逆転勝ちしSKがトゥサンに敗れたことにより、7月28日以来の2位へ浮上した。ユン・ソンミンは8回を2失点に抑える好投で4勝目をあげ、エースの座を取り戻しつつある。打線ではホン・セワンが3安打1打点と活躍。5位サムソンはチャ・ウチャンが6回3失点とそこまで悪くはなかったが打線の援護がなく、ハンファに勝った4位ロッテとの差も開き、上位争いから脱落するか残るかの岐路に立たされている。


(2位に浮上し好調を維持するキア。)
     

ロッテ 7−0 ハンファ  (清州)
(勝)チョ・ジョンフン 10勝6敗  (敗)キム・ヒョンミン 7勝10敗
本塁打) ロッテ : ガルシア 17号
 ロッテは1回表ハンファの先発キム・ヒョンミンのボークで1点を先制し、2回表6番ガルシア(元オリックス)の本塁打で1点を追加した。ロッテの先発チョ・ジョンフンは無失点を続け、5回表9番チャン・ソンウのタイムリーで1点、7回表ハンファの2番手チョン・ジョンミンから1番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を追加した。終盤もロッテの勢いは止まらず、8回表相手のエラーで1点、9回表ハンファの4番手チェ・ヨンピルから4番イ・デホ、5番ホン・ソンフンのタイムリーで2点を追加した。
 チョ・ジョンフンは大量リードもあり9回裏のマウンドにも立ち、三者凡退に抑えわずか99球で2009年シーズン初の完封勝ちを収め、4位ロッテが上位に離されまいと追走する貴重な勝利をあげた。被安打6、無四死球、11奪三振と文句のつけようのない内容だったチョ・ジョンフンは、チーム最多の10勝目、プロ5年目にして初の2ケタ勝利でチームに欠かせない存在となった。先発キム・ヒョンミンは7回途中3失点とさほど悪くなかったが、打線の援護もなくリリーフも打たれた最下位ハンファは、相変わらず無気力な姿をさらけ出していた。
 

LG 2−3 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)マ・イリョン 5勝7敗  (セーブ)イ・ボグン 6勝5敗2S  (敗)シム・スチャン 6勝11敗
本塁打) LG : チョ・インソン  13号  ヒーローズ : カン・ジョンホ 13号
 ヒーローズは1回裏LGの先発シム・スチャンの暴投、6番ソン・ジマンのタイムリーで2点を先制し、2回裏8番カン・ジョンホの本塁打で1点を追加した。LGは5回表ヒーローズの先発マ・イリョンから8番チョ・インソンの2ランで1点差に迫るが、あと1点が遠い。ヒーローズも3回以降シム・スチャンに抑えられ追加点を奪えなかった。
 6位ヒーローズは7回表同点のピンチを2番手ペ・ヒムチャンがしのぐと、9回表2死満塁のピンチも3番手イ・ボグンが抑え、1点差を守りきり7位LGを突き放す勝利をあげた。7回途中2失点に抑えた左腕マ・イリョンが5勝目。ソン・ジマンが1回裏のタイムリーで史上9人目となる個人通算900打点をプロ14年目にして達成。8回途中まで120球以上を投げたが打線の援護はなかったシム・スチャンは最近6連敗と運にも見放され、7位に低迷するLGも上位進出がかなり厳しくなってきた。