DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  SK、50勝一番乗りで首位奪回  


 7月25日にオールスター戦(光州)が開催されるため、公式戦は中断され7月28日(火)から再開される。


ロッテ 6−4 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)チョ・ジョンフン 9勝6敗  (セーブ)アドキンス 3勝2敗18S  (敗)セデーニョ 2勝3敗
本塁打) ロッテ : イ・デホ 18号  トゥサン : ユ・ジェウン 4号
 この試合は恒例のプレイヤーズデーということで、本拠地のトゥサンだけでなく、ビジターのロッテも選手たちがオールドユニフォームを身にまとった。ロッテは3回表トゥサンの先発セデーニョから1番キム・ミンソン、3番チョ・ソンファンのタイムリーで3点を奪いセデーニョをノックアウトすると、代わったトゥサンの2番手キム・ソンベから4番イ・デホの2ラン、7番チョン・ボミョンのタイムリーで3点を追加した。ロッテの先発チョ・ジョンフンは6回まで無失点に抑えてきたが、トゥサンは7回裏ロッテの2番手イム・ギョンワンから9番イム・ジェチョルの内野ゴロの間などで2点を追加した。トゥサンは4回以降キム・サンヒョン、コ・チャンソン、イム・テフンなどの継投で追加点を与えず、8回裏3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を返した。
 トゥサンは9回裏ロッテの守護神アドキンスから途中出場の8番ユ・ジェウンの本塁打で1点を返したが、反撃もここまででロッテが逃げ切り、サムソンと激しく争う4位の座を守った。チョ・ジョンフンは7回途中まで無失点に抑え、チーム最多タイの9勝目で最近3連勝。敗れたトゥサンはSKがハンファに勝ったため、首位の座をたった4日で明け渡してしまった。先発セデーニョが3回途中で降板し、打線も反撃開始が遅かった。なお21日から23日までの3連戦は、本拠地のトゥサンファンのみならず、絶好調のチームを応援しようとビジター3塁側応援席には熱狂的なロッテファンたちが押し寄せ、平日にもかかわらず3試合連続で2万人以上の観客を動員し、この試合は観客2万7000人以上を記録した。  


ハンファ 2−5 SK(仁川・文鶴)
(勝)ソン・ウンボム 11勝2敗  (セーブ)コ・ヒョジョン 6勝8敗1S  (敗)リュ・ヒョンジン 8勝8敗
本塁打) ハンファ : キム・テギュン 14号  SK : チョン・スグン 4号
 SKは1回裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンから5番パク・チェホンの犠牲フライで1点を先制し、先発ソン・ウンボムは無失点に抑え続けた。SKは5回裏1番チョン・グヌの2ランで追加点をあげ、ハンファも7回表ソン・ウンボムから4番キム・テギュンの2試合連続本塁打で1点を返した。SKは8回裏2番パク・チェサンのタイムリーでリュ・ヒョンジンをノックアウトすると、代わったハンファの2番手ヤン・フンから3番ユン・サンギュンのタイムリーで1点を追加した。
 ハンファは9回表SKの3番手門倉(元読売)から3番イ・ボムホのタイムリーで1点を返すが、最後は4番手コ・ヒョジュンが抑えSKが逃げ切り50勝一番乗りとなり、トゥサンがロッテに敗れたため7月18日以来5日ぶりに首位の座を奪回し、オールスター戦の中断機関に入った。7回を1失点に抑えたソン・ウンボムは、2009年シーズン右のエースに成長し、自己最多を更新する11勝目で、2008年からハンファ戦は4連勝となった。圧倒的な最下位に沈むハンファは、エースのリュ・ヒョンジンが何とか8回まで投げたが、打線がようやっと終盤になってつながるなど反撃が遅く、投打が相変わらずかみ合わないため前途は厳しいと言わざるを得ない。
 

LG 0−4 キア  (光州)
(勝)ロペス 8勝3敗  (敗)シム・スチャン 6勝10敗
本塁打) キア : キム・サンヒョン 15号
 キアは2回裏LGの先発シム・スチャンから5番キム・サンヒョンの本塁打で1点を先制し、4回裏キム・サンヒョンのタイムリーで1点、5回裏1番イ・ヨンギュのタイムリーで1点を追加した。キアの先発ロペスは2回、6回と2度の大きなピンチをしのぎ無失点に抑え続けた。打線は7回裏LGの2番手の高卒新人ハン・ヒィから9番イ・ヒョンゴンのタイムリーで1点を追加した。9回は2番手ソ・ジェウンが抑え、3位キアが完封リレーで快勝し、2位トゥサン、首位SKを僅差で追いかけている。ガトームソン(元福岡ソフトバンク)とともに先発の軸として活躍するロペスは、8回を無失点に抑え8勝目。7位LGは5安打完封負けと、援護のなかった先発シム・スチャンは自身の連敗が5に伸びてしまい、いいところがまったくなかった。
 

サムソン 7−5 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)クォン・ヒョク 5勝4敗3S  (敗)イ・ボグン 6勝5敗1S
本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 13号、カン・ボンギュ 12号、シン・ミョンチョル 12,13号
 ヒーローズは1回裏サムソンの先発ユン・ソンファンから1番クラークのタイムリーで1点を先制し、サムソンは4回表ヒーローズの先発キム・スギョンから5番チェ・ヒョンウの2ランで逆転した。サムソンは6回表3番カン・ボンギュの本塁打で1点を追加したが、ヒーローズは7回裏サムソンの2番手チャ・ウチャン、3番手チョン・ヒョヌクから6番ソン・ジマン、8番ユ・ソンジョンのタイムリー、2番ファン・ジェギュンの犠牲フライで5−3と逆転した。サムソンは9回表ヒーローズの5番手シン・チョリンから6番シン・ミョンチョルの本塁打で1点差とすると、代わったヒーローズの7番手イ・ボグンから1番イ・ヨンウクのタイムリーで5−5の同点に追いつき、試合はこのまま延長に突入した。
 5位サムソンは10回表イ・ボグンからシン・ミョンチョルの2打席連続本塁打となる2ランで逆転すると、最後は8回から登板していたクォン・ヒョクが抑え、延長戦を制し絶好調4位ロッテとの差を維持している。打線では決勝2ランを打ったシン・ミョンチョルが2本塁打3打点と活躍。6位ヒーローズは必死の継投策も実らず逆転負けし、5位サムソンとの差が広がり、4位争いからはやや遠ざかった。


(10回表に決勝2ランを打ったシン・ミョンチョル。)