プレーオフ 第５戦
トゥサン ６−４ サムソン （大邱）
（勝）ランデル １勝 （セーブ）イム・テフン １Ｓ （敗）ペ・ヨンス １敗
（本塁打） トゥサン ： キム・ヒョンス １号、キム・ドンジュ １号 サムソン ： パク・チンマン ２号、チン・ガビョン １号
2勝2敗で並んだプレーオフの第5戦は、第3戦、4戦と同じく大勢の観衆を集め、サムソンの先発がペ・ヨンス、トゥサンの先発がランデル（元読売）で始まった。トゥサンは1回表2番オ・ジェウォン、3番キム・ヒョンスの連打や四球で満塁のチャンスを作ると、6番コ・ヨンミンの打球をサードのキム・ジェゴルがエラーし、2点を先制した。サムソンは2回裏ランデルから6番パク・チンマンの2試合連続本塁打、続く7番チン・ガビョンの2者連続本塁打で2−2の同点に追いついた。
トゥサンは3回表3番キム・ヒョンスの本塁打で1点を勝ち越し、ランデルは毎回のように走者を出すが相手の拙攻にも助けられ何とか抑え続ける。トゥサンは5回表キム・ヒョンスのタイムリーでペ・ヨンスをノックアウトすると、代わったサムソンの2番手アン・ジマンから4番キム・ドンジュが2ランを打ち、リードを4点に広げた。ランデルは5回裏のピンチもしのぎ、勝利投手の権利を手に入れた。しかしサムソンは6回裏1死1，3塁のチャンスを作り、ランデルはここで2番手イ・ジェウに交代する。ここはイ・ジェウがしのいだものの、続く7回裏2番シン・ミョンチョルのタイムリー、3番ヤン・ジュンヒョクの犠牲フライでサムソンが2点を返し2点差に迫り、試合は分からなくなってきた。さらにイ・ジェウが連続四球で2死満塁のピンチを招くと、先ほど本塁打を打ったチン・ガビョンの打球は外野の前に落ちそうになったが、ここはセンターのイ・ジョンウクのダイビングキャッチで何とか事なきを得た。
トゥサンはサムソンの3番手チャ・ウチャン、4番手イ・サンモクから追加点を奪えず、サムソンは9回裏イ・ジェウから無死1，2塁のチャンスを作る。ここで3番手イム・テフンが登場し、残りの3人を抑えトゥサンが接戦を制し、第4戦に続いて連勝となった。これでトゥサンはプレーオフの通算成績を3勝2敗と一歩リードし、2年連続の韓国シリーズ(10月26日開幕予定)出場まであと1勝と、いよいよ王手をかけた。11安打を記録したトゥサンでは、決勝本塁打を打ったキム・ヒョンスが3安打2打点と活躍し、この試合のMVPにも選ばれた。
(決勝本塁打を打ったキム・ヒョンス。)
一方敗れたサムソンは、トゥサンを上回る14安打を記録しながら4点しか奪えず、効率の悪さが目立った。2試合連続本塁打と好調のパク・チンマンが3安打1打点、9番キム・ジェゴルが4安打と活躍。先発ペ・ヨンスも5回持たず5失点と、完全に期待を裏切った。なお、1回裏ヤン・ジュンヒョクがヒットを記録し、ポストシーズン通算安打を63本とし、チョン・ジュンホ(ヒーローズ)の持つポストシーズン通算最多安打記録を更新した。
トゥサンの韓国シリーズ出場決定なるかで注目されるプレーオフ第6戦は、舞台をトゥサンの本拠地のソウル・蚕室野球場に移して、23日18時から開始予定となっている。
（文責：ふるりん）
