DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   SK2年連続公式戦優勝、韓国シリーズ出場決定  2位トゥサン、3位ロッテに3連勝

キア 1−2 SK  (仁川・文鶴)
(勝)キム・グァンヒョン 15勝4敗  (セーブ)ジャン 5S  (敗)イム・ジュンヒョク 5勝4敗
本塁打) キア : チェ・ギョンファン 1号  SK : チェ・ジョン 12号
 この試合に勝てば無条件で公式戦優勝が決定するSKは4回裏、キアの2番手イム・ジュンヒョクから5番チェ・ジョンの2試合連続本塁打で1点を先制し、5回裏3番キム・ジェヒョンのタイムリーで1点を追加した。キアの先発イ・ボムソクは肩を痛め2回無失点で降板した。SKの先発キム・グァンヒョンは5回表自らの牽制悪送球でピンチを招いてもここを切り抜け、6回無失点で降板した。SKはこのあとキアの3番手ユ・ドンフンなどから追加点を奪えなかったが、2番手チェ・ビョンニョンが7回、8回の2イニングを無失点に抑えた。
 キアは9回表SKの3番手ジャン(元阪神)から代打チェ・ギョンファンのキア移籍後初本塁打で1点を返したが、SKが何とか逃げ切り、見事6連勝で球団史上初の2年連続公式戦優勝、韓国シリーズ出場が決定した。114試合目での公式戦優勝決定は1998年の現代(2007年限りで解散)の111試合に次ぐスピード記録で、4月半ばに首位に立つとそれ以降一度もその座を譲ることなく独走態勢に入り、2位トゥサンに11.5ゲーム差をつけ圧倒的な強さでゴールインした。特に8月26日の北京五輪中断期間からの再開後は、18勝5敗とハイペースで優勝に向かって突き進んだ。今季エースとしてチームを引っ張り、北京五輪でも活躍した20歳の左腕キム・グァンヒョンは、最多勝争いトップの15勝目。
 試合後選手たちはキム・ソングン監督を胴上げし、本拠地仁川のファンたちと優勝の喜びを分かち合い、球場内の特設会場で祝勝会も行った。SKはプレーオフ(公式戦2位−準プレーオフ勝者)の勝者と韓国シリーズを戦うこととなり、球団史上初の韓国シリーズ連覇を目指す。(なお、韓国シリーズの日時は9月21日現在未定)

(グラウンドで公式戦優勝連覇を祝うSKの選手たち。)


トゥサン 11−2 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)イ・ヘェチョン 6勝4敗  (敗)イ・ヨンフン 4勝7敗
本塁打) トゥサン : キム・ヒョンス 8号
 この試合も19日、20日に続いて3万人の超満員の観客で社稷野球場は埋め尽くされ、ロッテは今季20度目の主催試合大入り満員を記録し、史上初めてシーズン観客動員数が130万人を突破した。トゥサンは2回表ロッテの先発イ・ヨンフンから7番ユ・ジェウン、8番チェ・サンビョンのタイムリーで3点を先制した。ロッテは3回裏トゥサンの先発イ・ヘェチョンから2番パク・キヒョクの犠牲フライで1点を返し、5回裏3番チョ・ソンファンのタイムリーで1点差とした。
 トゥサンは7回表ロッテの2番手カン・ヨンシク、3番手キム・サユルから3番キム・ヒョンスのタイムリー、5番ホン・ソンフンへの押し出しの四球、6番チェ・ジュンソクの犠牲フライなどで5点を追加すると、8回表2番コ・ヨンミンのタイムリー、キム・ヒョンスの2ランで3点を奪いダメを押した。トゥサンは6回以降イ・スンハク、イ・ジェウ、高卒新人チン・ヤゴプの継投で相手の反撃を断ち、3位ロッテとの2位攻防戦3連戦で3連勝と最高の結果を残し、2ゲーム差をつけて2位争いで優位に立った。12安打11得点と爆発した打線では現在首位打者のキム・ヒョンス(.359)が3安打1本塁打4打点と活躍。10安打を放ちながら打線がつながらなかったロッテは、16日8年ぶりにポストシーズン進出が確定してから4連敗。1番キム・ジュチャンが3安打1打点と活躍。今季最終戦となったこのカードは、トゥサンが11勝7敗と勝ち越し2位争いを有利に進めた。

(今季史上初のシーズン観客動員数130万人を突破した社稷野球場の記録ボード。)


サムソン 5−3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)チョン・ビョンホ 6勝5敗  (敗)チョン・ジェボク 4勝10敗12S
本塁打) LG : キム・サンヒョン 7号
 サムソンは1回表LGの先発ポン・ジュングンから4番パク・ソンミンのタイムリーで1点を先制し、先発エニスも好投を続けていたが、LGは5回裏8番キム・サンヒョンの本塁打で同点に追いつき、この回途中でエニスは2番手チョ・ヒョングンに交代した。サムソンは6回表ポン・ジュングンから5番チェ・ヒョンウ、6番パク・チンマンのタイムリーで2点を勝ち越した。LGは8回裏サムソンの4番手ユン・ソンファンから1番イ・デヒョンのタイムリーで1点差とすると、代わったサムソンの守護神オ・スンファンから4番チェ・ドンスの犠牲フライで3−3の同点に追いつき、試合はこのまま延長に入った。
 サムソンは11回表LGの4番手チョン・ジェボクからパク・チンマンのタイムリー、7番チョ・ドンチャンの犠牲フライで2点を勝ち越すと、最後は10回途中から登板していた6番手チョン・ビョンホが抑え、延長戦を制しLG戦の連敗を4で止め、試合のなかった5位ハンファとのゲーム差を2.5に広げ、4位争いでさらに有利に立った。打線ではパク・ソンミンが3安打1打点、パク・チンマンが3安打2打点と活躍。最下位脱出がやや厳しくなってきたLGでは、9番パク・ヨングンが3安打と活躍。今季最終戦となったこのカードは、9勝9敗の五分に終わった。