キア−ロッテ(釜山・社稷)は雨天中止。
ハンファ 2−0 SK (仁川・文鶴)
(勝)リュ・ヒョンジン 7勝5敗 (敗)ソン・ウンボム 6勝4敗
試合はSKの先発ソン・ウンボム、ハンファの先発リュ・ヒョンジンの投手戦となった。ハンファは5回表9番キム・ミンジェのタイムリーで1点を先制した。リュ・ヒョンジンは3割近いチーム打率のSK打線に5回まで1人の走者も許さず、まったく隙を見せない。ソン・ウンボムも7回途中1失点で降板するまで好投した。ハンファは8回表SKの3番手チョ・ウンチョンから5番イ・ボムホの併殺打の間に1点を追加した。
リュ・ヒョンジンは終盤になっても球威が衰えず、SK打線を被安打4の無四死球と完璧に近い内容で完封し、ハンファが投手戦を制し首位を独走するSKの連勝を7で止めた。またゲーム差なしで並んでいたロッテは試合が雨天中止となったため、ハンファが0.5ゲーム差で3位に浮上した。2006年高卒新人ながら最多勝、シーズンMVPに輝いた左腕の「怪物」リュ・ヒョンジンは、今季は5月にひじ痛で2軍落ちするなど不本意なシーズンとなっていたが、復活を告げる完封勝ちでチーム最多の7勝目をあげ、エースの座を取り戻そうとしている。SKはこの試合3つ失策を犯すなど、いいところがまったくなかった。
サムソン 7−0 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)ペ・ヨンス 4勝4敗 (敗)イ・ウォンジェ 2敗
サムソンは4回表、トゥサンの先発イ・ウォンジェから8番ヒョン・ジェユンのタイムリーで2点を先制し、6回表ヒョン・ジェユンの2打席連続タイムリーで1点を追加した。サムソンの先発ペ・ヨンスは6回を無失点に抑え、打線も8回表トゥサンの3番手レイアーから1番パク・ハニのタイムリーで1点、9回表相手のエラーや6番キム・ウソクの2004年以来4年ぶりの打点となるタイムリー、ヒョン・ジェユンのこの試合3本目となるタイムリーで3点を追加した。
サムソンは7回以降チョン・ヒョヌク、チョ・ヒョングンの継投で相手の反撃を断ち、26日のLG戦で20失点、27日のトゥサン戦で10失点したのが嘘であるかのように完封勝ちした。この試合は正捕手チン・ガビョンに代わって、今季エースとして復活しつつあるペ・ヨンスとの相性を考え先発マスクをかぶった控え捕手ヒョン・ジェユンが4安打4打点と活躍。一方2位トゥサンはわずか3安打に抑えられ、連勝が3で止まりハンファに敗れた首位SKの追撃に失敗した。
(4安打4打点と活躍したヒョン・ジェユン。)
LG 3−6 ウリ (ソウル・木洞)
(勝)マ・イリョン 7勝4敗 (セーブ)ファン・ドゥソン 4勝3敗8S (敗)チョン・チャンホン 3勝9敗
(本塁打) ウリ : ソン・ジマン 11号 LG : チェ・ドンス 13号
ウリは2回裏LGの先発の高卒新人チョン・チャンホンから7番カン・ジョンホの犠牲フライで1点を先制し、4回裏5番ソン・ジマンの2試合連続本塁打となる2ラン、8番キム・ドンスのタイムリーで3点を追加した。LGは5回表ウリの先発マ・イリョンから5番チェ・ドンスの本塁打で1点を返すが、ウリはその裏LGの2番手イ・ジェヨンから4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで1点、7回裏LGの3番手イ・スンホから3番イ・テックンのタイムリーで1点を追加した。
LGは9回表ウリの2番手ファン・ドゥソンから代打チョン・ウィユン、1番イ・デヒョンのタイムリーで2点を返すが、反撃もここまでで7位ウリが逃げ切り、最下位LGとのゲーム差を6に広げ、勝率も4割に復帰した。6回を1失点に抑えた左腕マ・イリョンは、チーム最多の7勝目。ウリはこれで本拠地・木洞(モクトン)野球場で4連勝と、かつての10連敗した本拠地での弱さを払拭しつつある。対照的にLGは木洞野球場で4連敗と勝てず、投手陣が手薄なチーム事情で先発に起用されている高卒新人チョン・チャンホンは、最近7連敗とまったく報われないプロ1年目をすごしてしまっている。