DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ハンファ、リュ・ヒョンジンの好投でSKの8連勝を阻止  トゥサン、8回裏の逆転劇で連敗脱出

 30日のプロ野球4試合には合計41144名の観客が集まり、2008年シーズンの総観客動員は100万人を突破した。開幕から106試合目での総観客動員数100万人達成は、近年では1997年の98試合に次ぐ速いペースとなり、念願の500万人突破達成に期待がかかる。
SK 2−6 ハンファ  (大田)
(勝)リュ・ヒョンジン 5勝1敗  (敗)キム・ウォンヒョン 2勝1敗
 ハンファは2回裏SKの先発キム・ウォンヒョンから8番シン・ギョンヒョンのタイムリーや外野からの悪送球で2点を先制し、SKは3回表ハンファの先発リュ・ヒョンジンから2番パク・チェサンのタイムリーで1点を返した。ハンファはその裏4番キム・テギュンのタイムリーでキム・ウォンヒョンをノックアウトすると、代わったSKの2番手ユン・ギルヒョンから7番ハン・サンフンのタイムリーや相手のエラーで6−1とリードを広げた。
 SKは6回裏5番チェ・ジョンのタイムリーで1点を返したが、7回以降ユン・ギュジン、アン・ヨンミョン、トーマス(元北海道日本ハム)の継投で相手の反撃を断ち、ハンファが首位を独走するSKの8連勝を阻止し、サムソンに代わって1日で3位の座を取り戻した。6回2失点に抑え、SK戦では2006年9月以来1年7ヶ月ぶりの勝利をあげたリュ・ヒョンジンは最近5連勝で、キム・グァンヒョン(SK)と並び最多勝争いトップタイとなった。SKは3番手イ・ハンジンなどのリリーフ陣が奮闘したが、打線が抑え込まれてしまった。

(最近5連勝のリュ・ヒョンジン。)
 
LG 4−3 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ウ・ギュミン 1勝2敗7S  (敗)イム・ギョンワン 1勝1敗2S
本塁打) ロッテ : チョン・ボミョン 2号
 LGは1回表ロッテの先発イ・ヨンフンから4番チェ・ドンスのタイムリーで1点を先制し、ロッテは2回裏LGの先発オクスプリング(元阪神)から8番チョン・ボミョンの内野ゴロの間に同点に追いつく。LGは3回表3番イ・ジョンヨルのタイムリーで1点を勝ち越すが、ロッテは5回裏相手のエラーで再び同点に追いつくと、6回裏チョン・ボミョンの本塁打で逆転した。ロッテは6回以降ペ・ジャンホ、カン・ヨンシクの継投で同点打を許さなかったが、LGは9回表抑えのイム・ギョンワンから代打パク・ヨンテク、8番ソン・インホのタイムリーで4−3と逆転した。
 最後は8回裏から登板した守護神ウ・ギュミンがそのまま抑え、LGが2007年から続くロッテの本拠地・社稷野球場での連敗を4で止めた。最近調子を落としこの試合も逆転負けした2位ロッテは、SKに勝った3位ハンファとのゲーム差が1とうかうかしていられなくかった。
 

ウリ 4−3 サムソン  (大邱
(勝)スコービー 2勝2敗  (セーブ)チョン・ジュンホ 2S  (敗)オバミュラー 3勝2敗
本塁打) サムソン : ヤン・ジュンヒョク 2号
 ウリは1回表サムソンの先発オバミュラー(元オリックス)から4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで1点を先制すると、2回表9番ユ・ジェシンのタイムリーで1点、3回表5番ソン・ジマンのタイムリーで2点を追加した。ウリの先発スコービーは7回まで無失点に抑えていたが、サムソンは8回裏相手のエラーなどで2点を返し、9回裏ウリの3番手チョン・ジュンホから5番ヤン・ジュンヒョクの本塁打で1点差に迫るが、反撃もここまででウリが序盤のリードを守りきった。
 今季キアからウリに移籍したものの、結果を出せず放出のうわさもあったスコービーは、8回途中2失点と好投し存在を大きくアピールした。3点を奪ったもののわずか4安打しか打てず敗れたサムソンは、SKに勝ったハンファに抜かれ1日で4位に後退。
 

キア 6−7 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ヨンチャン 1勝  (セーブ)イ・ジェウ 1勝1S  (敗)イム・ジュンヒョク 1勝1敗
 キアは3回表トゥサンの先発ランデル(元読売)から3番チャン・ソンホのタイムリーで1点を先制し、不安定な投球を続けた先発ヤン・ヒョンジョンは4回途中で無失点ながら交代させられた。キアは6回表7番バルデス、代打イ・ジェジュのタイムリーでランデルをノックアウトすると、代わったトゥサンの2番手の高卒新人チン・ヤゴプから1番イ・ヨンギュ、2番キム・ウォンソプのタイムリーで6−0とリードを広げた。トゥサンはその裏キアの2番手ソン・ヨンミンから5番ホン・ソンフンの内野ゴロの間に1点を返した。
 トゥサンは8回裏キアの4番手イム・ジュンヒョクからホン・ソンフン、6番チェ・ジュンソクのタイムリーで3点を返すと、代わった5番手ユ・ドンフンから代打チェ・ジュンファンの内野ゴロの間にもう1点を返し、1番イ・ジョンウクのタイムリーで6点差をひっくり返し逆転した。最後はイ・ジェウが抑え、トゥサンが8回裏の6点の猛攻で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。
 6回途中から8回まで無失点に抑えたトゥサンの3番手イ・ヨンチャンは、プロ2年目にして初勝利。今季兵役から復帰し中継ぎとして活躍するイ・ジェウは、2005年以来3年ぶりのセーブ。打線ではホン・ソンフンが2安打3打点と活躍。12安打を放ちながらリリーフ陣が炎上したキアでは、キム・ウォンソプが3安打1打点と活躍。