DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  新監督に韓国史上初の外国人監督・ロイスター氏が決定

 ロッテは26日、来季の新監督として米国・大リーグでも監督経験のあるジェリー・ロイスター氏(55)の就任を発表した。外国人監督はロッテのみならず、韓国プロ野球でも史上初。契約期間は2年で、契約金、年俸は25万ドルずつで、2010年以降はオプション事項を達成時に契約が延長される。
 アメリカ人のロイスター氏は、1973年から88年まで大リーグで主に3塁手として活躍し、通算1428試合に出場した。引退後1993年から大リーグ・エクスポズ傘下のマイナーリーグで指導者の道を歩み始め、2000年大リーグ・ブルワーズのコーチに就任し、02年シーズン途中には成績不振の責任を取り監督が辞任したのを受け暫定監督となり、後に正式に監督へ就任したが、チームはナリーグ中地区最下位を独走し、その年限りで退任した。その後は大リーグ・ドジャース傘下のマイナーチームのコーチや監督を歴任した。
 韓国プロ野球では1980年代から特に日本人を中心に多くの外国人コーチが指導に当たっているが、外国人監督は初の事例となった。ロッテは2000年の準プレーオフ進出以降、7年連続でポストシーズンに進出できず、特に01年から04年までは4年連続最下位と低迷が続き、長期政権をとった監督もいない。2006年に1993年以来13年ぶりに3度目の監督に就任したカン・ビョンチョルも、2年連続で7位とチームを上位に導くことができず、球団側は10月に来季の契約を結ばない方針を決めていた。
 後任監督人事は難航し、シーズン終了後の秋季練習は監督不在のまま行われた。外国人監督就任は11月になり噂されるようになり、今回正式にロイスター新監督の就任が発表された。新監督はすでに契約のため韓国に到着しており、本拠地・釜山郊外で練習中の選手たちに挨拶をした後帰国し、来年の春季キャンプから本格的な指揮をとる。待望の外国人監督は日本プロ野球千葉ロッテのバレンタイン監督、北海道日本ハムヒルマン監督(現大リーグ・ロイヤルズ監督)のようにチームを1992年以来久しぶりの韓国シリーズ優勝に導けるであろうか。
(文責:ふるりん)