DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  北京五輪予選代表チーム、最後の練習試合でも投手陣に不安  最終エントリー26名確定

 日本・沖縄県でキャンプ中の北京五輪予選韓国代表チームは24日、ボールパーク赤間(恩納村)で開催地台湾入りする前の最後の練習試合を行った。試合は代表チーム、常備軍をAチーム、Bチームに再編成して行われた。Aチームの先発は12月2日の日本戦で先発が予想されるリュ・ヒョンジン(ハンファ)だったが、1回裏チョ・インソン(LG)のタイムリーで2点を失った。Aチームは3回表Bチームの先発イ・スンハク(トゥサン)から4番キム・ドンジュ(トゥサン)の満塁本塁打などで逆転したが、Bチームは4回裏リュ・ヒョンジンからミン・ビョンホン(トゥサン)、チョン・グヌ(SK)、チャン・ソンホ(キア)のタイムリーで5点を奪い7−5と逆転する。リュ・ヒョンジンは18日の前回の登板は4回を無失点と好投したが、この日は打って変わって5回7失点と大不振で不安を残す内容だった。
 Aチームの2番手ソン・ジヌ(ハンファ)は6回表Bチームの4番チャン・ソンホにソロ本塁打を打たれ、9回表にはオ・スンファン(サムソン)がキム・ヒョンス(トゥサン)にソロ本塁打を打たれた。Bチームのリリーフ陣ではチャン・ウォンサム(現代)が1失点、ハン・ギジュ(キア)が3失点と、こちらも不安定な内容で、試合は10−9でBチームが勝利した。韓国、日本と10試合行われた代表チームの練習試合は、全体として打高投低の内容が続き、12月1日開幕の本番に多くの課題を残した。
 なお、24日には台湾入りする最終エントリーメンバー26名が発表された。試合に出場できる最終メンバーは24名。

投手 : チョン・デヒョン(SK)、リュ・ヒョンジン(ハンファ)、オ・スンファン(サムソン)、クォン・ヒョク(サムソン)、チョン・ビョンホ(サムソン)、リュ・テッキョン(LG)、チャン・ウォンサム(現代)、ハン・ギジュ(キア)、パク・チャンホ(アストロズ傘下AAA)、リュ・ジェグク(デビルレイズ傘下AAA)
捕手 : パク・キョンワン(SK)、チン・ガビョン(サムソン)、チョ・インソン(LG)
内野手 : チョン・グヌ(SK)、キム・ドンジュ(トゥサン)、コ・ヨンミン(トゥサン)、キム・ミンジェ(ハンファ)、パク・チンマン(サムソン)、イ・デホ(ロッテ)、イ・ヒョンゴン(キア)
外野手 : イ・ジョンウク(トゥサン)、ミン・ビョンホン(トゥサン)、イ・デヒョン(LG)、イ・テックン(現代)、チャン・ソンホ(キア)、イ・ビョンギュ(中日)

 なお、代表チームに所属していた選手のうち投手ではイ・スンハク(トゥサン)、ソン・ジヌ(ハンファ)、捕手ではカン・ミンホ(ロッテ)、内野手ではイ・ホジュン(SK)の合計4名が最終エントリーから落選し、常備軍とともに25日帰国することになった。2006年まで米国・マイナーリーグでプレーし期待されていたイ・スンハクは練習試合でも先発で起用されたが打ち込まれることが多かった。ベテランのソン・ジヌは今年41歳の年齢もあり、代表合宿が体力的にもきつく他の左腕投手の方が状態もよかった。若手ナンバー1捕手のカン・ミンホは、他の3名のベテラン捕手との競争に敗れた。イ・ホジュンは手首の負傷もあり、キャンプでは満足に練習にも参加できなかった。
(文責:ふるりん)