韓国シリーズ 第５戦
ＳＫ ４−０ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）チョ・ウンチョン １勝 （セーブ）チョン・デヒョン １Ｓ （敗）イム・テフン １敗１Ｓ
2勝2敗で迎えた韓国シリーズの第5戦は、斗山の本拠地ソウル・蚕室(チャムシル)野球場に約3万人の満員の観衆を集めた。先発はトゥサンがランデル(12勝、元読売)、ＳＫがレイボーン(17勝、元広島)と外国人投手同士の投げ合いとなった。両先発ともにランナーは出すが要所を抑え、なかなか得点を許さない。
[超満員の1塁側トゥサン応援席(上)と3塁側ＳＫ応援席(下)。]
ＳＫは2回表2死2，3塁のチャンスを作ったが、9番チェ・ジョンは外野フライに倒れた。トゥサンは2回裏から毎回先頭打者をヒットや四球で出す。4回裏は無死1，2塁としたが6番ホン・ソンフンがバントを失敗し併殺となり無得点に終わると、5回裏は2死1，3塁のチャンスを作るがここで3番コ・ヨンミンが見逃しの三振に倒れてしまう。
ＳＫも6回表2死1，3塁とチャンスを作るが7番チョン・ギョンベが内野フライに倒れ、こちらもホームがとても遠い。ランデル、レイボーンともに6回を無失点で降板し、トゥサンは2番手イム・テフン、ＳＫは2番手チョ・ウンチョンに交代させ、両チーム7回以降は継投策を取った。ともに7回は無得点で終え、試合は終盤に入っても両チームの好守備もあり緊迫感がみなぎっていた。
[4回表、パク・チェホンの打球をダイビングキャッチするライトのミン・ビョンホン。]
ＳＫは8回表第2戦リリーフで登板し抑えられたイム・テフンから先頭の2番チョ・ドンファが内野安打で出塁し悪送球の間に2塁まで進むと、続く3番キム・ジェヒョンがフェンス直撃のタイムリー3塁打を打ち、ようやっと1点を先制した。さらに4番イ・ホジュンもタイムリーを打ち1点を追加し、イム・テフンをノックアウトした。さらにこの回、代わった3番手イ・ヘェチョンから途中出場の6番キム・ガンミンのタイムリーと暴投で2点を追加した。
[3安打と活躍した4番イ・ホジュン。]
ＳＫはこの後カ・ドゥギョム、守護神チョン・デヒョンが相手の反撃を断ち、2試合連続の完封勝ちで敵地・蚕室で3連勝し、韓国シリーズ初優勝に王手をかけた。2番手チョ・ウンチョンが勝ち投手。ＳＫは3試合連続の2ケタ安打となる10安打を記録し、シリーズ好調の4番イ・ホジュンが3安打1打点と活躍。また公式戦では活躍できなかったキム・ジェヒョンも、第4戦の本塁打に続いて決勝タイムリーを打つ活躍。
対象的にトゥサンはこの試合もわずか5安打に抑えられ、4番キム・ドンジュがこの試合ようやっとヒット1本を打ちシリーズ初安打を記録するほどの貧打に悩まされている。第2戦で死球を受け骨折してシリーズに出場できなくなったベテランのアン・ギョンヒョンの不在が痛い。本拠地蚕室での3試合でわずか1点しか取れず、まさかの3連敗を喫してしまった。
韓国シリーズ第6戦は、舞台を再びＳＫの本拠地仁川(インチョン)・文鶴(ムナク)野球場に移し、29日18時から開始される。ＳＫが念願の初優勝を決めるか、トゥサンが執念で決着を30日の第7戦に持ち込むか、大いに注目される。
（文責：ふるりん）
