DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   プレーオフ第1戦、トゥサンがリオスの好投で完封勝ち

プレーオフ 第1戦

ハンファ 0−8 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)リオス 1勝  (敗)チェ・ヨンピル 1敗
 公式戦2位のトゥサンと、サムソンとの準プレーオフを勝ち抜いた公式戦3位のハンファとの韓国シリーズ出場をかけたプレーオフが、3万人の超満員の観衆を集め、14日14時からトゥサンの本拠地ソウル・蚕室(チャムシル)野球場で開幕した。

[満員の観衆で埋まった蚕室野球場。]
 試合はトゥサンがリオス(22勝5敗)、ハンファがチェ・ヨンピル(5勝5敗2S)の先発で始まった。トゥサンは1回裏チェ・ヨンピルから3つ四球を選び満塁のチャンスを作ると、ここでチェ・ヨンピルが暴投し1点を先制した。さらに2回裏にも1番イ・ジョンウクのタイムリーで1点を追加し、チェ・ヨンピルをノックアウトした。
 今季外国人史上初のシーズン20勝を達成したリオスは快調なピッチングで相手に得点を許さないが、4回表ハンファは1番コ・ドンジン、2番ヨン・ギョンフムの連打で無死1,3塁のチャンスを作った。だが3番クルーズのファーストゴロで3塁走者がホームでタッチアウトになるなど、その後が続かずこの回無得点に終わった。ハンファの2番手で21歳の若手の有望株ユ・ウォンサンは好投し、トゥサンの拙攻もあって追加点を許さない。リオスも5回以降立ち直り、連打を許さず無得点に抑えていく。
 トゥサンは7回裏ハンファの3番手アン・ヨンミョンから8番チェ・サンビョンのタイムリーで1点を追加すると、この回代わった4番手ソン・ジヌ、5番手キム・ヘニムから相手のエラーや3番コ・ヨンミンのタイムリーで3点を追加した。さらに8回裏ハンファの6番手ムン・ドンファン、7番手ク・デソン(元オリックス)から7番イ・デス、代打チャン・ウォンジン、途中出場の2番チョン・サンヨルのタイムリーで3点を追加し、試合を決めた。

[好投を続けるリオス。]
 リオスは8回で降板すると、9回は2番手クム・ミンチョルが三者凡退に抑えトゥサンが第1戦を完封リレーで勝利し、2年ぶりの韓国シリーズ出場に向けて前進した。リオスは2005年のプレーオフ以来2年ぶりのポストシーズンでの勝利で、8回無失点6安打の見事なピッチングでこれまであまりポストシーズンでは活躍できない(2002年から04年までのキア在籍時には未勝利)という悪評を吹き飛ばした。
 14安打8得点と爆発した打線ではイ・デスが4安打1打点と活躍。対照的にハンファは3番クルーズ、5番イ・ボムホが無安打、4番キム・テギュンを含めたクリーンアップがわずか1安打に抑えられ、打線がつながらなかった。なお、この試合トゥサンが4個、ハンファが3個の併殺打を記録し、両チーム合計7個の併殺打ポストシーズン最多を記録した。

[4安打と攻守ともに活躍したショートのイ・デス。]
 プレーオフ第2戦は15日18時から開始され、予告先発はトゥサンがランデル(元読売、12勝8敗)、ハンファがチョン・ミンチョル(元読売、12勝5敗)となった。トゥサンが連勝し韓国シリーズ進出に王手をかけるか、それともハンファが1勝1敗のタイに持ち込むのか、大変注目される。
(文責:ふるりん