DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   トゥサン、2位確定でプレーオフ進出決定  シム・ジョンス(サムソン)、二冠王確実の第31号満塁アーチ

SK 3−1 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)キム・グァンヒョン 3勝7敗  (セーブ)チョン・デヒョン 3勝2敗26S  (敗)チャン・ウォンジュン 8勝12敗
本塁打) SK : チョン・ギョンベ 4号、パク・チェホン 16号
 公式戦優勝を決めたSKは1回表ロッテの先発チャン・ウォンジュンから4番イ・ホジュンの犠牲フライで1点を先制するが、ロッテは2回裏SKの先発の高卒新人キム・グァンヒョンから1番パク・ヒョンスンのタイムリーで同点に追い付く。SKは4回表5番チョン・ギョンベの本塁打で1点を勝ち越すと、7回表1番パク・チェホンの本塁打で1点を追加した。キム・グァンヒョンは7回を1失点に抑えると、ソン・ウンボム、守護神チョン・デヒョンの継投で相手の反撃を断ち、SKが韓国シリーズに向け抜かりなく勝利した。
 即戦力として期待されながらなかなか勝てずに軍落ちも経験した大型新人キム・グァンヒョンは、7月28日のハンファ戦以来67日ぶりの勝利となる今季3勝目。パク・チェホンが3安打1本塁打と活躍。わずか3安打に抑えられたロッテは3連敗で、6位浮上に失敗した。今季最終戦となったこの対戦は、SKが14勝4敗と大きく勝ち越しその強さを見せつけた。


現代 2−3 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)リオス 22勝5敗  (セーブ)チョン・ジェフン 5勝3敗25S  (敗)チャン・ウォンサム 9勝10敗
 トゥサンは4回裏7番イ・デスのバントを現代の先発チャン・ウォンサムがエラーし1点を先制すると、先発リオスはパーフェクトピッチングを続けていく。7回裏4番キム・ドンジュの内野ゴロを相手がエラーする間に2点を追加し、今季最高の投球を続けるリオスを援護し、8回までパーフェクトピッチングが続き史上初の完全試合の大記録達成が期待された。リオスは9回表先頭打者を打ち取り、大記録達成まであと2人となった。だがここで現代の8番カン・グィテがレフト前ヒットを打ち、大記録達成はならずリオスはここで降板した。
 現代は9回表代わったトゥサンの守護神チョン・ジェフンから途中出場の1番オ・ユンの2点タイムリーで1点差とするが、2位トゥサンが逃げ切り3位ハンファがサムソンに敗れたためゲーム差が3.5に広がり、公式戦2位が確定しプレーオフ進出を決めた。リオスは最多勝確定の今季22勝目で、シーズンで22勝を達成したのは1990年のソン・ドンヨル(ヘテ、元中日、現在はサムソン監督)以来17年ぶりとなった。
 トゥサンは10月14日からプレーオフ(3戦先勝制)で準プレーオフ(サムソン−ハンファ)の勝者と対戦し、これに勝てばSKとの韓国シリーズ(22日開幕)に出場できる。今季最終戦となったこの対戦は、トゥサンが11勝7敗と勝ち越した。

[9回表1死、リオスの大記録達成の夢が破れた瞬間、スコアボードのH(ヒット)の欄には1の字が入った。]


ハンファ 2−4 サムソン  (大邱
(勝)クォン・オウォン 4勝1敗  (セーブ)オ・スンファン 4勝4敗40S  (敗)セドリック 11勝13敗
本塁打) ハンファ : キム・テワン 2,3号  サムソン : シム・ジョンス 31号
 ハンファは2回表サムソンの先発イム・ドンギュから6番キム・テワンの本塁打で1点を先制し、不安定な内容だったイム・ドンギュはこの回限りで降板する。サムソンは5回裏ハンファの先発セドリック(元東北楽天)から4番シム・ジョンスの満塁本塁打で4−1と逆転し、ハンファも6回表サムソンの3番手クォン・オウォンからキム・テワンのこの試合2本目の本塁打で1点を返した。サムソンはその後ユン・ソンファン、守護神オ・スンファンの継投で相手の反撃を断ち逆転勝ちし、今季本拠地・大邱(テグ)での公式戦最終戦を白星で飾った。
 シム・ジョンスは本塁打王争いトップの31号満塁本塁打を放ち、現代に在籍し自己最高の53本塁打、142打点を記録した2003年以来30本塁打、100打点を記録し、本塁打と打点の初の個人タイトル獲得、二冠王達成を確実にし、これまで通算325本塁打を記録しながら個人タイトルとは無縁だった「無冠の帝王」の汚名が返上できそうた。オ・スンファンはセーブ王を確定しているが、年間47セーブの韓国新記録を達成した2006年に続いて史上初の2年連続40セーブを達成。敗れたハンファは3位以下が確定し、すでに4位以上を確定させているサムソンと10月9日から準プレーオフを戦うこととなった。今季最終戦となったこの対戦は、サムソンが10勝8敗と勝ち越した。

[第31号逆転満塁本塁打を打ったシム・ジョンス。]


LG 9−2 キア  (光州)
(勝)オクスプリング 4勝5敗  (セーブ)シム・スチャン 3勝5敗2S  (敗)スコービー 8勝10敗
本塁打) LG : チョ・インソン 13号
 LGは1回表キアの先発スコービーから3番パク・ヨンテク、4番チェ・ドンスのタイムリー、6番チョ・インソンの3ラン、1番イ・デヒョンのタイムリーで6点を奪った。キアはその裏相手のエラーで1点を返すが、LGは4回表パク・ヨンテクのタイムリーで1点を追加した。キアは5回裏LGの先発オクスプリング(元阪神)から最近好調の5番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を返したが、LGは6回表キアの3番手イ・ボムソクからパク・ヨンテクのタイムリーなどで2点を追加した。
 オクスプリングは6回を2失点で降板すると、7回以降はシム・スチャンが相手の反撃を断ちLGが快勝した。今季7月に入団したオクスプリングは来季の残留をアピールする今季4勝目。15安打と爆発した打線ではイ・デヒョンが3安打1打点、パク・ヨンテクが4安打3打点と活躍。なおキアの3番イ・ヒョンゴンは3安打と活躍し、打率を.339に伸ばしし烈な首位打者争いで再びトップに立った。