DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2位トゥサン、延長11回サヨナラ勝ちの5連勝で3位サムソンを突き放す  ブランボー(現代、元オリックス)、本塁打王争いトップの29号

SK−ハンファ(大田)は雨天中止。
サムソン 6−7 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)チョン・ジェフン 5勝3敗24S  (敗)オ・スンファン 4勝4敗37S
 トゥサンは今季の優勝祈願ということで、前身OB時代のものを模したオールドユニフォームで2位争いのライバルであるサムソンとのこの試合に臨んだ。サムソンは2回表トゥサンの先発キム・ミョンジェから9番シン・ミョンチョルの犠牲フライで1点を先制するが、トゥサンはその裏サムソンの先発チョン・ビョンホからチャンスを作ると、代わった2番手イム・チャンヨンから7番イ・デスの押し出しの四球と9番ミン・ビョンホンの犠牲フライで2−1と逆転した。トゥサンは4回途中でキム・ミョンジェをイ・スンハクに交代させ、継投策をとった。
 トゥサンは5回裏サムソンの3番手の高卒新人ペク・チョンヒョンのボークや、代わった4番手ユン・ソンファンから3番コ・ヨンミン、6番アン・ギョンヒョンのタイムリーで3点を追加した。サムソンは6回表トゥサンの3番手の高卒新人イム・テフンからシン・ミョンチョルのタイムリーで1点、7回表トゥサンの5番手キム・サンヒョンから6番キム・ハンスのタイムリーで2点を返し、5−4と1点差に迫った。トゥサンはその裏サムソンの7番手チョン・ヒョヌクからアン・ギョンヒョンの2打席連続タイムリーで1点を追加したが、サムソンは8回表トゥサンの守護神チョン・ジェフンから3番ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで6−6の同点に追いついた。
 その後試合はチョン・ジェフン、サムソンの守護神オ・スンファンの投げ合いとなり、このまま延長戦に入った。トゥサンは11回裏オ・スンファンから満塁のチャンスを作ると、最近不振だった途中出場の5番チェ・ジュンソクのタイムリーでサヨナラ勝ちし、5時間25分の熱戦を制し5連勝で3位サムソンとのゲーム差を4に広げた。残り試合はサムソンのほうが6試合多いが、トゥサンは2位争いでかなり有利な立場になった。敗れたサムソンはヤン・ジュンヒョクが4安打、チン・ガビョンが3安打と合計14安打でトゥサンの10安打を上回ったが、打線につながりを欠いた。今季最終戦となったこの対戦は、トゥサンが9勝8敗1分けと勝ち越した。
 

LG 6−14 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チャン・ウォンジュン 8勝11敗  (敗)イ・スンホ 2勝2敗
本塁打) LG : キム・サンヒョン 7号  ロッテ : イ・デホ 28号
 LGは3回表ロッテの先発チャン・ウォンジュンから3番イ・ジョンヨルの犠牲フライで1点を先制した。ロッテは4回裏打線が大爆発し、LGの先発イ・スンホから5番カン・ミンホの押し出しの四球で同点に追いつくと、代わった2番手パク・ソクチンから6番チェ・ギルソンの犠牲フライで逆転した。さらに代わったLGの3番手シム・スチャンから9番チョン・スグン、1番キム・ジュチャン、2番イ・ウォンソクのタイムリー、さらに代わった4番手キム・ミンギから4番イ・デホの3ランでこの回打者13人の猛攻で10点を奪った。ロッテは5回裏チョン・スグンのタイムリーで2点を追加した。
 LGは7回表7番キム・サンヒョンの本塁打で1点、8回表ロッテの2番手ホ・ジュンヒョクから途中出場の6番イ・ソンヨルのタイムリー、代わった3番手チョ・ジョンフンから2番イ・デヒョンのタイムリーで3点を返した。ロッテは8回裏LGの6番手パク・ミョンファン、8番手チャン・ジュングァンの暴投で2点を追加し、LGは9回表ロッテの5番手キム・ジョンファンからキム・サンヒョンのタイムリーで1点を返したが反撃もここまでで、ロッテが打線の爆発で大勝した。
 チャン・ウォンジュンは6回2失点と好投し、自己最多の8勝目をあげた。イ・ウォンソク、ペレス(元オリックス)が3安打と活躍。主砲イ・デホ本塁打王争い2位となる第28号3ランを打ち、打率も.335と首位打者争いも演じている。ロッテの14安打を上回る15安打を打ったLG打線ではイ・デヒョンが3安打と活躍したが、打線につながりを欠いた。今季最終戦となったこの試合は、LGが10勝5敗3分けと勝ち越した。



キア 7−2 現代  (水原)
(勝)スコービー 8勝8敗  (敗)ファン・ドゥソン 7勝9敗
本塁打)  現代 : ブランボー 29号
 キアは3回表現代の先発ファン・ドゥソンから2番キム・ジョングク、4番チャン・ソンホ、5番チェ・ヒィソプのタイムリーなどで5点を先制した。現代は4回裏キアの先発スコービーから4番ブランボー(元オリックス)の本塁打王争いトップとなる第29号2ランで反撃した。キアは8回表現代の3番手ソン・シニョンから7番ソン・ジファンのタイムリー、8番キム・サンフンの犠牲フライで2点を追加した。
 スコービーは7回をブランボーの2ランだけに抑えると、ムン・ヒョンジョンや守護神ハン・ギジュが相手の反撃を断ち、最下位キアが7位現代に4連勝しゲーム差を2.5に縮め最下位脱出に望みをつないだ。現在首位打者(.337)の3番イ・ヒョンゴンが3安打、チェ・ヒィソプも3安打と活躍。スコービーはチーム最多の8勝目。わずか4安打に抑えられた現代は3連敗で、6位ロッテとのゲーム差も2に開いた。

[3回表2塁へ盗塁しチャンスを広げたイ・ヨンギュ(キア、左)。]