キア 4−4 SK (仁川・文鶴)
(本塁打) SK : キム・ジェヒョン 1号
首位SKはキアの先発の新外国人スコービーから8番パク・キョンワン、9番チョン・ギョンベのタイムリーで2点を先制した。SKの先発キム・ウォンヒョンは6回途中まで無失点に抑え、追加点のチャンスを逃し続けていたSKは以後継投策に出る。
キアは7回表SKの4番手ユン・ギルヒョンから満塁のチャンスを作ると、代わった5番手チョン・ウラムから代打ソン・サン、2番キム・ウォンソプ、3番チャン・ソンホへの3者連続の押し出しの四球で3−2と逆転する。SKは7回裏満塁のチャンスを作ったが、キアの守護神ハン・ギジュに抑えられてしまう。敗色濃厚だった9回裏、SKは今季不振だった3番キム・ジェヒョンがハン・ギジュから同点本塁打を打ち、試合は延長に突入する。
SKは10回裏キアの4番手キム・ヒィゴルから満塁のチャンスを作るが、代わった5番手ムン・ヒョンジョンに抑えられてしまう。キアは12回表SKの守護神チョン・デヒョンから満塁のチャンスを作ると、6番イ・ヒョンゴンの打球を3塁ナ・ジュファンがエラーし、待望の勝ち越し点を奪う。だがその裏SKは無死満塁のチャンスを作ると、キム・ジェヒョンの内野ゴロの間にまず同点とする。続く途中出場のチェ・ジョングクはバントを試みるが。打球は投手のグラブに収まってしまい、3塁走者もタッチアウトとなり、4時間半以上に及んだ熱戦は規定により引き分けに終わった。
両チームともに拙攻を繰り返し、特にSKは12安打を打ち4度の満塁のチャンスで内野ゴロによるわずか1点と、首位らしからぬお粗末ぶりだった。9回裏同点本塁打を打ったキム・ジェヒョンが復活の3安打を記録した。キアは現代に代わって最下位に転落。なお、8回裏ハン・ギジュはパク・キョンワンへの投球が、今季最速の時速159kmを記録した。
[9回裏同点本塁打を打ったキム・ジェヒョン。]
トゥサン 6−5 ハンファ (大田)
(勝)イ・スンハク 1勝 (セーブ)チョン・ジェフン 1S (敗)ク・デソン 1勝1敗3S
試合はトゥサンの先発キム・ミョンジェ、ハンファの先発チョ・ソンミン(元読売)の好投で投手戦となった。トゥサンは7回表満塁のチャンスで5番チェ・ジュンソクの内野ゴロで1点を先制すると、最高齢登板記録を塗り替えている代わった2番手ソン・ジヌから6番ユン・ジェグクの内野ゴロでもう1点を追加した。さらにこの回代わった3番手ヤン・フンから、8番チェ・サンビョンの3年ぶりの打点となる2点タイムリーでリードを広げた。
ハンファは7回裏トゥサンの2番手イム・テフンから9番キム・ミンジェのタイムリーで2点を返した。さらに8回裏5番イ・ボムホのタイムリーで1点差にすると、トゥサンの守護神チョン・ジェフンから6番イ・ヨンウの2点タイムリーで5−4と逆転した。だがトゥサンは9回表ハンファの守護神ク・デソン(元オリックス)から、この試合は先発から外れた代打アン・ギョンヒョンの2点タイムリーで6−5と逆転した。
最後はもう1人のチョン・ジェフンが抑え、トゥサンが逆転勝ちし再び勝率5割に戻し、ロッテと並んで同率4位に浮上した。2006年まで米国・マイナーリーグでプレーし、8回裏4番手として登板したイ・スンハクが韓国初勝利。守護神チョン・ジェフンと同姓同名(2人とも鄭載勲)のチョン・ジェフンは、プロ2年目にして初セーブ。敗れた2位ハンファは首位SKとの差が2.5ゲームに開いた。
ロッテ 6−0 LG (ソウル・蚕室)
(勝)ソン・ミンハン 5勝2敗 (敗)ポン・ジュングン 2勝3敗
(本塁打) ロッテ ; キム・ジュチャン 1号
ロッテは2回表LGの先発ポン・ジュングンから1番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を先制し、3回表4番イ・デホのタイムリーで1点を追加した。ロッテの先発ソン・ミンハンは好投しLGに得点を許さない。ロッテは7回表キム・ジュチャンの3年ぶりの本塁打で1点を追加しポン・ジュングンをノックアウトすると、代わった2番手チョン・ジェボクから5番の新外国人リオスの犠牲フライで1点を追加した。
ロッテは9回表LGの4番手キョン・ホンホからリオスのタイムリーで1点を追加すると、最後はチェ・デソンが抑えロッテが快勝し、勝率を5割に戻しトゥサンと並んで同率4位に浮上した。8回を無失点に抑えたソン・ミンハンは、エースらしい貫録の投球で今季5勝目。今季兵役から復帰したキム・ジュチャンが2打点と活躍した。LGは3番バルデス(元福岡ダイエー)、5番チェ・ドンスが無安打と打線がつながらなかった。
サムソン 1−3 現代 (水原)
(勝)チャン・ウォンサム 3勝3敗 (セーブ)ソン・シニョン 1勝3敗4S (敗)イム・チャンヨン 1勝3敗
(本塁打) サムソン ; キム・ハンス 1号 現代 : ブランボー 7号
現代は2回裏サムソンの先発イム・チャンヨンから8番キム・ドンスの犠牲フライで1点を先制すると、1番チョン・ジュンホの打球をライトのカン・ボンギュがエラーし、1点を追加した。サムソンは3回表現代の先発チャン・ウォンサムから7番キム・ハンスの本塁打で1点を返した。なかなか追加点が奪えなかった現代は7回裏、サムソンの2番手チャ・ウチャンから4番ブランボー(元オリックス)の本塁打で1点を追加した。
チャン・ウォンサムは8回途中で降板すると、チョ・ヨンフン、ソン・シニョンのリレーでサムソンの反撃を断ち、現代はキアが引き分けたため最下位から脱出した。チャン・ウォンサムは今季3勝をすべてサムソンからあげ、2006年から続く対サムソン戦の連勝を5に伸ばし、防御率部門トップ(1.98)に立った。打線では7番イ・テックンが3安打と活躍した。サムソンは1番パク・ハニの3安打もむなしく再び勝率5割を切り、6位に後退。
[サムソン相手に5連勝中のチャン・ウォンサム。]