DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   サムソン、現代が延長12回の激闘を制す  ユン・ソンミン(キア)、自身初の完封勝利

ハンファ 3−6 SK  (仁川・文鶴)
(勝)レイボーン 3勝  (セーブ)チョン・デヒョン 1勝5S  (敗)ヤン・フン 1勝1敗1S
本塁打) ハンファ : キム・テギュン 3号
 首位SKは2回裏ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)から、9番チョン・ギョンベのタイムリーで2点を先制する。SKの先発の新外国人レイボーン(元広島)は5回までハンファを抑えていたが、6回表ハンファは3番の新外国人クルーズの犠牲フライで1点を返すと、4番キム・テギュンの2試合連続本塁打となる2ランで3−2と逆転する。SKはその裏ハンファの2番手ヤン・フンから4番パク・キョンワン、5番パク・チョングォン、7番パク・チェホンのタイムリーで4点を奪い、6−3と逆転した。
 ハンファは7回表2死満塁のチャンスを作るが、ここはSKの4番手チョ・ウンチョンが何とか抑えた。その後カ・ドゥギョム、守護神チョン・デヒョンのリレーでハンファの反撃を断ち、SKが逆転勝ちし首位を守った。レイボーン最多勝争いトップの3勝目。21日SKに勝利し連敗を5で止めたハンファは、課題のリリーフ陣が打たれ敗れてしまい、勢いに乗れなかった。また、クルーズは18日のLG戦の第2打席からこの試合の第2打席まで13打席連続で出塁し、2003年のイ・ホジュン(SK)と並ぶプロ野球タイ記録を達成した。
 

サムソン 3−2 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)オ・スンファン 2勝6S  (敗)シン・ユノ 1敗
 サムソンは3回表LGの先発で元大リーガーのポン・ジュングン(元レッズ)から、2番シン・ミョンチョルのタイムリーで1点を先制した。LGは4回裏サムソンの先発ブラウン(元阪神)から7番キム・サンヒョン、8番チョ・インソンのタイムリーで2−1と逆転した。ポン・ジュングンは6回途中で降板し、LGはその後キム・ミンギ、シム・スチャンなどの細かい継投でリードを守ろうとした。
 だがアン・ジマン、クォン・オウォン、チョ・ヒョングンなどサムソンのリリーフ陣から追加点を奪えずにいると、サムソンは9回裏LGの守護神ウ・ギュミンから4番シム・ジョンスのタイムリーで2-2の同点に追いつき、試合は延長戦に突入する。4時間半以上に及んだ試合の決着は、サムソンが12回表LGの7番手シン・ユノの暴投で1点を勝ち越し、最後は11回裏から登板していた守護神オ・スンファンが抑えサムソンが勝利した。これでサムソンはLGと並び同率2位になった。

[延長12回裏、LGの最後の打者イ・デヒョンの内野ゴロの判定をめぐって審判に抗議するLGキム・ジェバク監督。]


トゥサン 3−0 キア  (光州)
(勝)ユン・ソンミン 1勝3敗  (敗)リオス 1勝2敗
 キアは1回裏トゥサンの先発リオスから5番イ・ジェジュのタイムリーで2点を先制すると、3回裏3番チャン・ソンホの犠牲フライで1点を追加した。キアの先発ユン・ソンミンは好投を続けトゥサンにチャンスすら作らせない。リオスは徐々に立ち直ったが打線の援護がなく、クム・ミンチョルなどのリリーフ陣も何とかキアに追加点を許さなかった。
 ユン・ソンミンはトゥサン打線をわずか3安打、与四球1と完璧に抑え、今季全球団初、プロ3年目にして自身初の完封勝利を収めた。まだ20歳の右腕ユン・ソンミンは今季抑えから先発に転向し、好投するものの勝ち星がつかず3連敗していたが、今季初勝利は最高の内容となった。敗れたトゥサンは同率7位で並んでいた現代がロッテに勝ったため、再び単独最下位に転落した。
    

現代 6−5 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ファン・ドゥソン 1勝  (セーブ)パク・チュンス 1勝1S  (敗)カブレラ 2敗2S
本塁打) 現代 : ソン・ジマン 2号  ロッテ : イ・スンファ 1号 
 現代は2回表ロッテの先発ソン・ミンハンから5番ソン・ジマンの本塁打で1点を先制したが、ロッテはその裏現代の先発チョン・ジュンホからイ・スンファの3ランで逆転した。現代は3回表3番イ・スンヨンのタイムリーで1点を返すが、ロッテも4回裏現代の2番手ソン・シニョンから、兵役から復帰した2番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を追加した。キム・ジュチャンは2004年以来3年ぶりの打点を記録した。現代も5回表不安定な投球を続けていたソン・ミンハンから、イ・スンヨンの2打席連続タイムリーで1点を返した。
 現代は8回表ロッテの2番手チェ・デソンから6番チョン・ソンフンの内野ゴロの間に4−4の同点に追いついた。ロッテは9回裏1,2塁とサヨナラ勝ちのチャンスを作るが、現代の5番手ファン・ドゥソンが主砲イ・デホを三振にしとめ、試合は延長に突入した。現代は12回表ロッテの3番手の新外国人カブレラから満塁のチャンスを作り、イ・スンヨンの内野ゴロの間に1点を勝ち越すと、さらに代わった4番手イム・ギョンワンから代打ユ・ハンジュンのタイムリーでもう1点を追加した。
 ロッテは12回裏相手のパスボールの間に1点を返したが、最後は守護神パク・チュンスが抑え、現代が今季最長となる4時間55分の激闘を制した。現代は前日までトゥサンと同率7位に並んでいたが、トゥサンが敗れたため単独7位に浮上。9回途中から登板しロングリリーフで好投したファン・ドゥソンが今季初勝利。現代打線ではイ・テックンが3安打、イ・スンヨンが3安打3打点と活躍した。ロッテでは今季レギュラーに定着したイ・スンファが4安打1本塁打3打点と活躍した。

[試合終了時に時計の針は22時を回り、現代の選手たちがハイタッチをしている。]