韓国シリーズ 第４戦
サムソン ４−２ ハンファ （大田）
（勝）ペ・ヨンス ２勝１Ｓ （セーブ）オ・スンファン １Ｓ （敗）ムン・ドンファン ２勝２敗
（本塁打） サムソン ： チン・ガビョン １号 ハンファ ： ハン・サンフン １号
サムソンが２勝１敗とリードした韓国シリーズ第４戦は、大田ハンバッ運動場野球場に１万人以上の満員の観客を集め、ハンファの先発が高卒新人三冠王リュ・ヒョンジン(今季18勝6敗1S）、サムソンの先発がベテラン左腕のチョン・ビョンホ(今季10勝8敗)で開始された。サムソンは２回表、６番チン・ガビョンが公式戦で４割以上の打率を記録し得意としていたリュ・ヒョンジンから本塁打を放ち１点を先制した。ハンファは３回裏２番コリアーのタイムリーで同点に追いつくと、続く３番デービスが四球を選んだところでサムソンは党首をチョン・ビョンホから２番手イム・ドンギュに交代させる。この回は何とかしのいだものの、サムソンにはこれが裏目に出て、ハンファは４回裏イム・ドンギュから７番ハン・サンフンの本塁打で２−１と逆転する。
リュ・ヒョンジンは３回以降サムソンを無得点に抑えていたが、サムソンは６回表２死１，２塁と同点のチャンスを作ると、ハンファはここで２番手ムン・ドンファンをマウンドに送る。ムン・ドンファンはここで２回に本塁打を打った６番チン・ガビョンを打ち取り期待にこたえる。だがサムソンは７回表ムン・ドンファンのエラーもあり１死満塁のチャンスを作ると、ここで２番チョ・ドンチャンの内野ゴロの間に３塁走者が生還し２−２の同点に追いつく。だがムン・ドンファンはこの回その後の勝ち越しを許すピンチに踏ん張り、逆転を許さなかった。
ハンファは７回裏サムソンの３番手クォン・オジュンからチャンスを作るが、代わったサムソンの４番手オ・サンミンに１番コ・ドンジンが併殺に打ち取られ、勝ち越しのチャンスを逃す。サムソンは８回からエースのペ・ヨンスをマウンドに送り、必勝体制をとった。ハンファは２−２の同点で迎えた９回裏２死３塁とサヨナラ勝ちのチャンスを作り、８番シム・グァンホが外野に抜けそうな当たりを打つが、ショートのパク・チンマンが見事にキャッチしアウトとし、試合は２日連続で延長戦に突入する。
ムン・ドンファンは８回、９回と勝ち越しのピンチをしのいできたが、サムソンは10回表ムン・ドンファンから２死２，３塁とチャンスを作ると、途中出場の９番キム・ジェゴルが２点タイムリーを打ち、４−２と勝ち越しに成功する。その裏サムソンは昨日の第３戦で８回裏同点本塁打を浴び抑えに失敗した守護神オ・スンファンをマウンドに送る。ハンファは先頭の９番キム・ミンジェが２塁打で出塁し反撃のチャンスを作る。その後オ・スンファンの暴投もあり２死２，３塁と一打同点、本塁打が出ればサヨナラ負けのピンチを迎えるが、最後は４番キム・テギュンがショートゴロに打ち取られサムソンが２試合連続で延長戦を制し、対戦成績を３勝１敗とし球団史上初の韓国シリーズ連覇に王手をかけた。
リリーフで登板しハンファを８回、９回と無得点に抑えたペ・ヨンスがシリーズ２勝目。両チーム８安打ずつの接戦だったが、ハンファはムン・ドンファン以外信頼できる中継ぎがおらず守護神ク・デソン(元オリックス)も前日の第３戦で４回を投げていて疲労しており、サムソンはクォン・オジュン、オ・サンミンなどの中継ぎ陣だけでなくエースのペ・ヨンスまで投入できるなどリリーフ陣の層が厚く、その差が明暗を分けてしまった。決勝タイムリーを打ったキム・ジェゴルは去年の韓国シリーズでも正二塁手パク・チョンホの代役として活躍したが、この試合でもシリーズ男の面目躍如となった。サムソンの韓国シリーズ連覇達成がかかった第５戦は、舞台をソウル・蚕室野球場に移し28日14時から開始される。
（文責：ふるりん）
