プレーオフ 第１戦
ハンファ ４−１１ 現代 （水原）
（勝）キャラウェイ １勝 （敗）ムン・ドンファン １敗
（本塁打） 現代 ： イ・テックン １号
準プレーオフを勝ち抜いたハンファと公式戦２位現代との韓国シリーズ出場権をかけたプレーオフ（５戦３勝制）は、女性タレントのユン・ジョンヒィの始球式で華々しく開幕した。現代は１回裏ハンファの先発ムン・ドンファン（今季16勝9敗1S）から１番ソン・ジマン、２番チョン・ジュンホの連続安打でチャンスを作ると、５番チョン・ソンフンへの押し出しの四球で１点を先制する。さらにこの回６番イ・スンヨン、８番チェ・ジョングクのタイムリーで合計５点を奪い試合の主導権を握った。
ハンファは５回表準プレーオフＭＶＰに輝いた２番コ・ドンジンが自打球をひざに当てキム・インチョルに交代してしまう。しかしこの回現代の先発キャラウェイ（今季14勝7敗）から４番キム・テギュン、６番コリアー、７番ハン・サンフンのタイムリーで３点を返し２点差に迫る。だが現代はその裏ハンファの３番手チ・ヨンギュから３番イ・テックンの２ランでリードを広げた。ハンファは７回表現代の２番手ソン・シニョンから１点を返すが、現代はその裏ハンファの５番手アン・ヨンミョンからイ・スンヨンとチェ・ジョングクのタイムリーで４点を追加し、勝負を決めた。
現代はこの大量リードを３番手以降のソン・スンナク、ファン・ドゥソン、守護神パク・チュンスの継投でハンファに反撃を許さず守りきり、緒戦をしっかりとものにした。1986年以降22度のプレーオフでは緒戦に勝利した17チームが韓国シリーズ出場を決めており、現代がハンファより優位に立った。現代は15安打11得点と上位から下位まで打線が切れ目なく爆発し、主将イ・スンヨンが３打点、チェ・ジョングクが４打点の活躍だった。ハンファは準プレーオフで３本塁打を記録した５番イ・ボムホが無安打とチャンスに打てず、打線のブレーキ役になってしまった。
現代の捕手キム・ドンスはこれがポストシーズン通算71試合目であり、自己の持つ史上最多記録を更新した。また現代のチョン・ジュンホはこの試合２安打を記録し、自己の持つ史上通算最多記録（61本）を更新した。
この試合はプレーオフにもかかわらず、収容人数が約14000人の現代の本拠地水原公設運動場野球場には8925人の観客しか入らず、約2000人と今季８球団中最低の１試合あたり平均観客数だった現代の不人気ぶりを露呈してしまった。準プレーオフは３試合ともに１万人以上の大観衆だったのとは対象的である。なおこの試合の７回裏現代の攻撃中、水原市内でのイベントで花火が打ち上げられ、バックスクリーン後方でまぶしく輝いたため主審が打撃に支障があるとして、試合がしばらく中断した。
プレーオフ第２戦は14日14時から水原で行われ、予告先発は現代が新人チャン・ウォンサム（今季29試合、12勝10敗、防御率2.85）、ハンファが高卒新人三冠王リュ・ヒョンジン（今季30試合、18勝6敗1S、防御率2,23）と新人王候補者同士の対決となった。
（文責：ふるりん）
