サムソン 1−2 SK (仁川・文鶴)
(勝)イ・ヨンウク 6勝5敗 (セーブ)カブレラ 1勝3敗16S (敗)ブラウン 10勝9敗
試合は首位サムソンの先発ブラウン(元阪神)、6位SKの先発ユン・ギルヒョンの投手戦となった。ユン・ギルヒョンは5回表のピンチで2番手キム・ギョンテにマウンドを譲り、サムソンはこのチャンスを生かせなかった。するとSKは6回裏チョン・グヌのタイムリーとチョ・ドンファの犠牲フライで2点を先制した。サムソンは7回表SKの3番手イ・ヨンウクからチョ・ドンチャンのタイムリーで1点差とする。ブラウンも8回途中まで2失点と好投した。
SKはこの1点のリードをチョン・ウラム、チョ・ヨンミン、最後は守護神カブレラが9回表2死から登板した。カブレラは連打されながらも相手走者が走塁死し、SKが1点のリードを守りきりイ・ジニョンやキム・ジェヒョンらの主力を休ませながらも勝利した。SKの3番手イ・ヨンウクが今季6勝目。サムソンは相手の3安打を上回る9安打を放ちながらチャンスを生かせず、これで3連敗となりこの日キアに勝った2位現代とのゲーム差が1となり、残り5試合となった公式戦優勝に黄信号がともりだした。
現代 13−1 キア (光州)
(勝)キャラウェイ 13勝7敗 (敗)チャン・ムンソク 1勝3敗15S
(本塁打) 現代 : ソン・ジマン 14号
2位現代は2回表4位キアの先発チャン・ムンソクからチェ・ジョングクのタイムリーとソン・ジマンの2試合連続本塁打となる3ランで5点を先制し、チャン・ムンソクをノックアウトした。現代は4回表キアの3番手イ・ドンヒョンからサットンのタイムリーで1点を追加したが、キアは5回裏現代の先発キャラウェイからキム・ウォンソプのタイムリーでようやく1点を返す。キャラウェイは6回を1失点に抑え、余裕を持ってリリーフ陣にマウンドを託した。
現代は7回表キアの4番手チョン・ビョンドゥの暴投とイ・テックンのタイムリーで3点、8回表キアの5番手チャ・ジョンミンからチャ・ファジュンのタイムリーで1点、9回表キアの6番手チョ・テスからカン・グィテの犠牲フライとユ・ハンジュンとチョン・スソンのタイムリーで3点を追加し、大きくリードを広げた。7回以降はソン・スンナク、シン・チョリン、ノ・ファンスの継投でキアに反撃を許さず、現代が18安打13得点と打線の爆発で大勝し、この日SKに敗れた首位サムソンとのゲーム差が1に縮まり、2年ぶりの公式戦優勝が見えてきた。10安打を放ちながら1得点のみに終わったキアは、この日LGに勝った5位トゥサンとのゲーム差が1.5に縮まった。今季最終戦となったこの対戦は、現代が13勝5敗と大きく勝ち越した。
ハンファ 8−1 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)ソン・ジマン 8勝7敗 (セーブ)ソ・ミヌク 1敗1S (敗)ソン・ミンハン 10勝8敗1S
3位ハンファは1回表7位ロッテの先発ソン・ミンハンからイ・ボムホのタイムリーで2点を先制すると、3回表ロッテの2番手パク・チチョルと3番手チェ・デソンなどからイ・ボムホ、コリアー、チョ・ウォヌのタイムリーなどで5点を奪い序盤で勝負を決めた。ハンファは5回表ロッテの4番手ナ・スンヒョンからキム・テギュンのタイムリーで1点を追加するが、ロッテはその裏ハンファの先発ソン・ジヌからソン・インホのタイムリーで1点を返す。
ソン・ジヌは6回を1失点に抑えると、7回以降は2番手ソ・ミヌクがロッテに反撃を許さずハンファが快勝し、この日現代に敗れた4位キアとのゲーム差を2に広げた。先月末史上初の通算200勝を達成したソン・ジヌは約1ヶ月ぶりの勝利をあげ、通算勝利数を201に伸ばした。プロ2年目の24歳の若手ソ・ミヌクはプロ初セーブ。打線では1番チョ・ウォヌ、4番キム・テギュン、5番イ・ボムホが3安打ずつを記録した。なお現在打撃三冠王(打率.335、25本塁打、85打点)のロッテの主砲イ・デホは、最近不振で打率が落ち打率2位のイ・テックン(現代)に.332と迫られたため、この試合は出場しなかった。
トゥサン 5−2 LG (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ヘェチョン 8勝6敗 (セーブ)チョン・ジェフン 2勝3敗34S (敗)チョン・ジェボク 7勝10敗
LGのホーム最終戦となったこの試合は入場無料となり、蚕室野球場は3万人近い観客で埋まった。試合前には今季限りでの現役引退を発表したLGのソ・ヨンビン、キム・ジョンミンの引退セレモニーが行われ、俳優アン・ジェウクなどの芸能人が花束を贈呈し始球式も行った。
5位トゥサンは4回表最下位LGの先発チョン・ジェボクからアン・ギョンヒョンのタイムリーで1点を先制すると、7回表LGの2番手キム・ミンギと3番手キム・ジェヒョンからソン・シホン、イ・ジョンウク、イム・ジェチョルのタイムリーで4点を追加した。LGは8回裏トゥサンの先発イ・ヘェチョンからパク・ヨンテクのタイムリーで2点を返すが、その後は守護神チョン・ジェフンが抑え、同じ蚕室を本拠地とする両チームの今季最終戦はトゥサンが勝利し、11勝7敗とトゥサンが勝ち越した。トゥサンはこの日現代に敗れた4位キアとのゲーム差が1.5に縮まり、今季残り7試合となったが4位進出に望みを残した。LGはホーム最終戦も勝利で飾れず6連敗となり、球団史上初の年間最下位は免れられない状況となった。