DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   クォン・オジュン(サムソン)、ホールド新記録達成  4位攻防戦、トゥサンが完封勝ち

ハンファ 1−2 サムソン  (大邱
(勝)イム・ドンギュ 8勝7敗  (セーブ)オ・スンファン 4勝3敗44S  (敗)ムン・ドンファン 15勝9敗1S
本塁打) ハンファ : コ・ドンジン 4号
 3位ハンファは5回表首位サムソンの先発イム・ドンギュからコ・ドンジンの本塁打で1点を先制するが、サムソンはその裏ハンファの先発ムン・ドンファンからパク・チンマンのタイムリーで同点にすると、6回裏チョ・ドンチャンのタイムリーで2−1と逆転した。イム・ドンギュは7回途中で降板すると、その後はオ・サンミン、クォン・オジュン、オ・スンファンの継投で1点のリードを守りきり、サムソンが投手戦を制し2位現代とのゲーム差を3に広げた。
 中継ぎの柱クォン・オジュンは今季29ホールドを記録し、昨季のイ・ジェウ(トゥサン、現在兵役中)を抜く年間ホールドの新記録を達成。今季先発ローテーションに定着したイム・ドンギュが自己最多の8勝目。44セーブ目をあげたオ・スンファンは、日本プロ野球岩瀬仁紀(中日)が持つ46セーブのアジア記録まであと2と迫った。18日のハンファ戦でサヨナラタイムリーを打ち、この日も決勝タイムリーを打ったチョ・ドンチャンは好調ぶりをアピールした。一方ハンファ打線はわずか5安打に抑えられ、粘り強い投球で7回2失点に抑えたムン・ドンファンを見殺しにしてしまい、ハンファもこの日試合のなかった2位現代とは6ゲーム差ついてしまい、公式戦2位の座はかなり厳しくなった。今季最終戦となったこの対戦は、11勝7敗とサムソンが勝ち越した。
 
トゥサン 3−0 キア  (光州)
(勝)ランデル 14勝8敗  (敗)キム・ジヌ 10勝4敗
本塁打) トゥサン : コ・ヨンミン 2号
 4位攻防戦となったこの試合は、もうこれ以上負けられない5位トゥサンが4位キアの先発キム・ジヌからコ・ヨンミンの本塁打で1点を先制すると、4回表キム・ドンジュのタイムリーで1点を追加した。トゥサンの先発ランデル(元読売)は5回裏同点のピンチを迎えるが、ここをしのぐとその後もキア打線を抑えていく。
 トゥサンは7回表キアの3番手チョン・ウォンからコ・ヨンミンのタイムリーで1点を追加すると、ランデルが111球の熱投でキア打線を4安打完封し、トゥサンが対キア戦の連敗を5で止める勝利をあげ。キアとのゲーム差を1.5に縮め4位進出に希望をつないだ。ランデルはチーム最多、自己最多の今季14勝目。今季セカンドのレギュラーに定着しつつあるプロ5年目の22歳コ・ヨンミンが、3安打2打点と勝利に貢献した。キアは3番チャン・ソンホ、5番イ・ジョンボム(元中日)と最近好調な両打者が無安打に抑えられてしまったのが痛かった。


LG 0−2 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ヨム・ジョンソク 6勝9敗  (セーブ)イ・ワンギ 2敗3S  (敗)ベロカー 3勝4敗
 最下位攻防戦となったこの試合は、7位ロッテが1回裏最下位LGの先発ベロカーからホセへの押し出しの四球で1点を先制すると、2回裏チョン・スグンのタイムリーで1点を追加した。ロッテの先発ヨム・ジョンソクは粘り強い投球と相手の拙攻に助けられ、8回を無失点に抑える。9回表はカ・ドゥギョムとイ・ワンギが何とか抑え、ロッテが完封リレーで最下位攻防戦に勝利しLGとのゲーム差を3.5に広げた。8回を2失点5安打に抑えたベロカーの好投を打線が見殺しにしたLGは、3連敗で球団史上初の最下位へとまた一歩近づいた。