サムソンは9日、キム・ウンニョン監督を球団社長とし、次期監督をソン・ドンヨルヘッドコーチ(元中日)とすることを発表した。現場監督が社長に就任するのは、韓国プロスポーツ史上初の例となった。
キム・ウンニョン監督は1983年ヘテタイガース(現在のキア)の監督に就任し、史上最多の9度の韓国シリーズ制覇にチームを導いた。2001年からサムソンの監督に就任し、2002年にはチームを史上初の韓国シリーズ制覇に導いた。今シーズンは公式戦を2位で終え、プレーオフでトゥサンを下したものの、惜しくも韓国シリーズで現代に敗れた。
ソン・ドンヨル新監督は、キム・ウンニョン監督の下ヘテの黄金時代を築くのに大きく貢献し、4度の最多勝、8度の最優秀防御率、3度のMVP獲得など韓国を代表する投手として活躍した。1996年から中日に移籍し、1999年まで守護神として大活躍し、日本のプロ野球ファンにもおなじみの存在となった。
中日で現役生活を終えたソン・ドンヨルは、昨年中日の2軍コーチの研修を受け、今年からかつての恩師、キム・ウンニョン監督の下でヘッドコーチに就任した。キム・ウンニョン監督は今年で63歳とすでに高齢であり、ソン・ドンヨルは次期監督として迎えられたと考えられる。現役時代と同じく、ソン・ドンヨルは監督としても数々の栄光に輝くことができるだろうか。