14日のSK−ロッテのオープン戦は、仁川公設野球場でのプロ野球最後の試合となりメモリアルゲームとして行われ、試合前には記念イベントも行われ、球場を訪れたファンたちには記念品も配られた。仁川公設野球場は韓国第4の都市で、ソウル西方の韓国随一の港湾都市・仁川(インチョン)の市街地にあり、周囲を運動公園として整備するに当たって、スタンドを撤去することになった。
この球場は1982年プロ野球創設時には、三美(サムミ)スーパースターズの本拠地になった。三美はその後青宝(チョンボ)ピントス、太平洋(テピョンヤン)ドルフィンズと名前を変え、1996年から現代ユニコーンスになったが、本拠地は仁川公設野球場から動かなかった。だが、2000年春にサンバンウルレイダースがSKに身売りし、本拠地を南西部の地方都市全州(チョンジュ)から首都圏に移すことになった時、現代が仁川から首都圏南部の大都市、水原(スウォン)に移動し、空いた仁川に新生SKワイバーンスが入ることとなった。その後2001年まで仁川公設野球場はSKの本拠地として使われたが、SKは2002年から仁川広域市(※)南東部に新しく建設された文鶴(ムナク)野球場に本拠地を移転し、この球場では試合が行われなくなっていた。
(※)広域市…日本の政令指定都市に相当