DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

キウムとカン・ジョンホ内野手との選手契約は承認されず

 KBO韓国野球委員会)は4月29日、キウムヒーローズが3月18日に結んだカン・ジョンホ内野手(34)との選手契約を承認しないことにしたと発表した。なお2015年1月、ネクセンヒーローズ(現キウム)からMLBピッツバーグパイレーツへポスティングにより移籍した際にとった任意脱退選手の解除については承認した。

 右打者のカン・ジョンホは高校卒業後の2006年に現代ユニコーンスへ入団、新人の年から一軍に出場した。2007年に現代が解散すると2008年に創設されたウリヒーローズ(後のネクセンヒーローズ)へ移籍、ショートのレギュラーとして活躍した。2010年広州アジア競技大会に韓国代表として出場、優勝により兵役免除の恩典を得た。2013 WBC、2014年仁川アジア競技大会にも韓国代表として出場した。

 2014年シーズン終了後にポスティングでMLBピッツバーグパイレーツと契約した。2015年は15本塁打、2016年は21本塁打を記録するなど活躍するも、飲酒運転による事故を起こし2017 WBC韓国代表を辞退し、2017年は執行猶予付きの実刑判決が下され就労ビザが発給されず試合に出場できなかった。2018年にMLBに復帰するも2019年シーズン途中の8月に自由契約となった。

 2020年に韓国プロ野球への復帰のためKBO韓国野球委員会)に任意脱退選手の解除を申請しようとするも撤回した。結局今回も過去の飲酒運転がひっかかり、KBOの規約に「総裁はリーグの発展と権益の保護を阻害する憂慮のある選手との契約を承認しないことができる」とあることから、キウムとの選手契約は承認されなかった。

 カン・ジョンホの韓国での9年間の通算成績は902試合に出場、打率.298、916安打、139本塁打、545打点、51盗塁。MLBでの5年間の通算成績は232試合に出場、打率.274、233安打、46本塁打、120打点、8盗塁。

 

(文責 : ふるりん