プレーオフ第2戦、トゥサンが勝利し初の7年連続韓国シリーズ進出
2021年 プレーオフ 第2戦
サムソン 3-11 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ヨンハ 1勝 (敗)ペク・チョンヒョン 1敗
(本塁打) トゥサン : パク・セヒョク 1号 サムソン : ク・ジャウク 1号
トゥサンが勝てば韓国シリーズ進出となるプレーオフ第2戦は、トゥサンの本拠地・蚕室野球場に大勢の観客を集めて盛大に始まった。
トゥサンは1回裏にサムソンの先発ペク・チョンヒョンから4番キム・ジェファンのタイムリー、5番ヤン・ソックァンの犠牲フライで2点を先制した。サムソンは2回表にトゥサンの先発キム・ミンギュから満塁のチャンスを作るも無得点に終わった。トゥサンは2回裏に9番キム・ジェホのタイムリーで1点を追加しペク・チョンヒョンをノックアウトすると、代わったサムソンの2番手チェ・ジグァンから2番フェルナンデスのタイムリーで2点を追加した。サムソンは3回表にトゥサンの2番手の高卒新人チェ・スンヨンからチャンスを作ると、代わったトゥサンの3番手イ・ヨンハから4番オ・ジェイルの内野ゴロの間に1点を返した。
トゥサンは3回裏にサムソンの3番手ウォン・テインから8番パク・セヒョク、フェルナンデスのタイムリーで2点、4回裏にサムソンの4番手チェ・チェフンから7番カン・スンホのタイムリーで2点を追加した。トゥサンは6回裏にサムソンの5番手シム・チャンミンからキム・ジェホへの押し出しの四球で1点を追加した。サムソンの6番手イ・サンミンは追加点を与えなかった。トゥサンの3番手イ・ヒョンスンは7回表から登板した。トゥサンは7回裏にサムソンの7番手キム・ユンスからヤン・ソックァンのタイムリーで1点を追加した。
サムソンは8回表にトゥサンの4番手キム・ガンニュルから9番キム・サンスの犠牲フライで1点を返した。サムソンの8番手ムン・ヨンイクは8回裏に追加点を与えなかった。サムソンは9回表にトゥサンの5番手キム・ミョンシンからオ・ジェイルのタイムリーで1点を返したが、トゥサンが勝利しプレーオフで先に2勝目をあげ史上初となる7年連続韓国シリーズ進出を決めた。なお、2015年から始まった現行のポストシーズンで、ワイルドカード決定戦から出場して韓国シリーズまで進出した初のチームとなった(ただし2020年からは準プレーオフが、2021年はプレーオフが5戦3先勝制から3戦2先勝制に短縮されている)。トゥサン打線ではプレーオフMVPに選ばれたフェルナンデスが4安打3打点、カン・スンホが3安打2打点と活躍。
一方サムソンは第1戦も第2戦同様に打線がつながらず、先発ペク・チョンヒョンが2回途中4失点で降板すると2番手以降も失点を重ね一方的な展開とされてしまい、2015年の韓国シリーズ以来6年ぶりの出場となったポストシーズンは2年目のホ・サミョン監督などチーム全体の経験不足が露呈し惨敗に終わった。だが2021年はレギュラーシーズンの優勝をKTと最後まで争い1位決定戦で敗れ2位となるなど、2011年から2014年までの韓国シリーズ4連覇のような黄金時代を築く再建への第一歩となった。
韓国シリーズ初出場で初優勝を目指すKTと、2年ぶり7度目の優勝を目指すトゥサンが対戦することになった2021年韓国シリーズは、11月14日より全試合中立地の高尺スカイドームで開催され、先に4勝したほうが年間総合優勝となる。
(文責:ふるりん)