DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(11.7)

プレーオフ第3戦、トゥサンが勝利し2年連続プレーオフ進出

2021年 準プレーオフ 第3戦


トゥサン 10-3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ヨンハ 1勝  (敗)スアレス 1敗

本塁打) トゥサン : フェルナンデス 1号

 

 対戦成績が1勝1敗で、勝ったほうがプレーオフへ進出する準プレーオフ第3戦は、蚕室野球場に大勢の観客を集めて盛大に始まった。

 トゥサンは1回表にLGの先発イム・チャンギュから1番チョン・スビンと2番フェルナンデスの連打で1点を先制した。LGは1回裏にトゥサンの先発キム・ミンギュから5番ユ・ガンナムのタイムリーで1-1の同点に追いついた。LGは2回裏にトゥサンの2番手イ・ヨンハからチャンスを作るも無得点だった。トゥサンは3回表にフェルナンデスの本塁打で2点を勝ち越しイム・チャンギュをノックアウトした。トゥサンは4回表にLGの2番手スアレスから1番チョン・スビンのタイムリーで1点を追加した。

 トゥサンは5回表にLGの3番手キム・ユンシクから4番キム・ジェファンのタイムリー、代わったLGの4番手イ・ジョンヨンから相手のエラー、チョン・スビンのタイムリー、さらに代わったLGの5番手チン・ヘスからフェルナンデスのタイムリーで計6点を追加した。LGは6回裏にトゥサンの3番手ホン・ゴンヒィから2番ソ・ゴンチャンの内野ゴロの間に1点を返した。LGの6番手ペク・スンヒョンは7回表途中まで追加点を与えなかった。トゥサンの4番手イ・ヒョンスンは8回裏を無失点に抑えた。

 LGの7番手イム・ジュンヒョンは9回表まで追加点を与えなかった。LGは9回裏にトゥサンの5番手キム・ガンニュルから6番ムン・ボギョンの内野ゴロの間に1点を返したが、トゥサンが勝利し2勝1敗で2年連続のプレーオフ進出を決めた。イ・ヨンハが2回から5回まで無失点に抑え勝利投手となった。トゥサン打線ではフェルナンデスが3安打1本塁打4打点、チョン・スビンが3安打4打点、3番パク・コヌが3安打と活躍。準プレーオフMVPには3試合で打率.462と活躍したチョン・スビンが選ばれた。

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プレーオフMVPのチョン・スビン(トゥサン) https://www.yna.co.kr/view/AKR20211107045800007?input=1195m

 

 レギュラーシーズンでは3位と4位のトゥサンを上回っていたLGは第2戦で6回途中1失点に抑えたケリー以外の先発投手が機能せず、打線は負傷で出場できなかったショートのオ・ジファンの不在が大きく、シーズン途中入団で打撃成績が悪かった外国人選手ボーア(元阪神)が出場者名簿から外れるなど、相手投手陣の脅威となる打者が少なく迫力がなかった。1年目だったリュ・ジヒョン監督はイ・ミンホ、ムン・ボギョンなど若手の台頭でチームの新陳代謝を図るも、ポストシーズンで準プレーオフの壁を3年連続で越えられないなど短期決戦での戦略が今後の大きな課題として残った。

 

 レギュラーシーズン2位のサムソンライオンズと惇プレーオフ勝者のトゥサンベアースが対戦するプレーオフ第1戦は11月9日18時半より大邱サムソンライオンズパークで開始され、先に2勝したほうが11月14日からのKTウィズとの韓国シリーズに出場する。

 

(文責:ふるりん