DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(11.13)

トゥサン、6年連続韓国シリーズ出場決定

 2020年 プレーオフ 第4戦

KT 0-2 トゥサン  (ソウル・高尺)

(勝)キム・ミンギュ 1勝  (セーブ)フレクセン 1S  (敗)チョ・ヒョヌ 1敗

本塁打) トゥサン : チェ・ジュファン 1号 

 

 トゥサンの2勝1敗で迎えたプレーオフ第4戦は、中立地の高尺スカイドームに大勢の観客を集め盛大に始まった。

 

 KTは1回表にトゥサンの先発ユ・ヒィグァンから先頭の1番チョ・ヨンホと2番ファン・ジェギュンの連打でチャンスを作るも、3番ロハス二塁打で2塁走者が本塁でアウトとなり無得点に終わった。ユ・ヒィグァンは1回途中で2番手キム・ミンギュに交代した。トゥサンも1回裏にKTの先発ペ・ジェソンから2塁まで走者を進めるが無得点に終わった。ペ・ジェソンは無失点に抑えるも3回裏途中から2番手チョ・ヒョヌに交代した。トゥサンは4回裏に4番キム・ジェファンが振り逃げで出塁すると、代わったKTの3番手の高卒新人ソ・ヒョンジュンから5番チェ・ジュファンの本塁打で2点を先制した。

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トゥサンは4回裏にチェ・ジュファンの本塁打で先制 https://www.yna.co.kr/view/PYH20201113196300013?input=1196m

 キム・ミンギュは5回表まで無失点に抑えた。KTは6回表にトゥサンの3番手イ・スンジンからチョ・ヨンホが四球で出塁するも、2塁への盗塁に失敗しチャンスを作れなかった。ソ・ヒョンジュンは6回裏まで追加点を与えなかった。トゥサンは7回表から4番手フレクセンを登板させた。KTの4番手チュ・グォンは7回裏、5番手キム・ジェユンは8回裏を無失点に抑えた。フレクセンは9回表まで無失点に抑え、トゥサンが完封リレーで勝利し3勝1敗でプレーオフを勝ち抜け、NCとの韓国シリーズ進出を決め、2連覇に挑戦することになった。キム・ミンギュはプロ3年目にしてポストシーズン初勝利、フレクセンは韓国でのポストシーズン初セーブ。

 トゥサンはレギュラーシーズンで3位に終わったが、準プレーオフプレーオフと短期決戦の経験値を活かして勝ち抜き、史上3チーム目となる2015年から6年連続韓国シリーズ進出を決めた。プレーオフのMVP(最優秀選手)には1勝1セーブを記録したフレクセンが選ばれた。一方レギュラーシーズン2位で2015年の一軍参入以降初のポストシーズン進出を果たしたKTは経験不足が出てしまい第3戦の勝利のみに終わり、トゥサンの前に屈し、韓国シリーズ初出場はならなかった。しかしプロ野球10番目の新興球団は一定の成果を出したことで、2010年代の人気上昇によるプロ野球の10球団への拡張が正しかったことを示した。

 

 2020年韓国シリーズ:NC-トゥサンは11月17日より中立地の高尺スカイドームで全試合開催される。なお、両チームは2016年に韓国シリーズで対戦し、トゥサンが4勝0敗で優勝している。

 

 

(文責:ふるりん