トゥサン、6年連続韓国シリーズ出場決定
2020年 プレーオフ 第4戦
KT 0-2 トゥサン (ソウル・高尺)
(勝)キム・ミンギュ 1勝 (セーブ)フレクセン 1S (敗)チョ・ヒョヌ 1敗
(本塁打) トゥサン : チェ・ジュファン 1号
トゥサンの2勝1敗で迎えたプレーオフ第4戦は、中立地の高尺スカイドームに大勢の観客を集め盛大に始まった。
KTは1回表にトゥサンの先発ユ・ヒィグァンから先頭の1番チョ・ヨンホと2番ファン・ジェギュンの連打でチャンスを作るも、3番ロハスの二塁打で2塁走者が本塁でアウトとなり無得点に終わった。ユ・ヒィグァンは1回途中で2番手キム・ミンギュに交代した。トゥサンも1回裏にKTの先発ペ・ジェソンから2塁まで走者を進めるが無得点に終わった。ペ・ジェソンは無失点に抑えるも3回裏途中から2番手チョ・ヒョヌに交代した。トゥサンは4回裏に4番キム・ジェファンが振り逃げで出塁すると、代わったKTの3番手の高卒新人ソ・ヒョンジュンから5番チェ・ジュファンの本塁打で2点を先制した。
キム・ミンギュは5回表まで無失点に抑えた。KTは6回表にトゥサンの3番手イ・スンジンからチョ・ヨンホが四球で出塁するも、2塁への盗塁に失敗しチャンスを作れなかった。ソ・ヒョンジュンは6回裏まで追加点を与えなかった。トゥサンは7回表から4番手フレクセンを登板させた。KTの4番手チュ・グォンは7回裏、5番手キム・ジェユンは8回裏を無失点に抑えた。フレクセンは9回表まで無失点に抑え、トゥサンが完封リレーで勝利し3勝1敗でプレーオフを勝ち抜け、NCとの韓国シリーズ進出を決め、2連覇に挑戦することになった。キム・ミンギュはプロ3年目にしてポストシーズン初勝利、フレクセンは韓国でのポストシーズン初セーブ。
トゥサンはレギュラーシーズンで3位に終わったが、準プレーオフ、プレーオフと短期決戦の経験値を活かして勝ち抜き、史上3チーム目となる2015年から6年連続韓国シリーズ進出を決めた。プレーオフのMVP(最優秀選手)には1勝1セーブを記録したフレクセンが選ばれた。一方レギュラーシーズン2位で2015年の一軍参入以降初のポストシーズン進出を果たしたKTは経験不足が出てしまい第3戦の勝利のみに終わり、トゥサンの前に屈し、韓国シリーズ初出場はならなかった。しかしプロ野球10番目の新興球団は一定の成果を出したことで、2010年代の人気上昇によるプロ野球の10球団への拡張が正しかったことを示した。
2020年韓国シリーズ:NC-トゥサンは11月17日より中立地の高尺スカイドームで全試合開催される。なお、両チームは2016年に韓国シリーズで対戦し、トゥサンが4勝0敗で優勝している。
(文責:ふるりん)