DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(11.12)

KT、ポストシーズン球団史上初勝利

 2020年 プレーオフ 第3戦

KT 5-2 トゥサン  (ソウル・高尺)

(勝)クエバス 1勝  (敗)アルカンタラ 1敗

本塁打) トゥサン : オ・ジェウォン 1号、キム・ジェファン 1号 

 

 トゥサンが第2戦まで2勝し韓国シリーズまであと1勝としたプレーオフ第3戦は、11月10日の第2戦から1日おいて同じ中立地の高尺スカイドームで盛大に始まった。

 

 KTは1回表にトゥサンの先発アルカンタラから先頭の1番チョ・ヨンホがヒットで出塁するも、2塁への盗塁に失敗してしまった。その後2番ファン・ジェギュンが二塁打でチャンスを作るも得点できなかった。トゥサンは3回裏にKTの先発クエバスから先頭の7番キム・ジェホが内野安打で出塁し送りバントで2塁へ進むも無得点だった。KTは4回表に先頭の5番カン・ベッコが二塁打で出て送りバントで3塁へ進むも、またも先制のチャンスを逃した。KTは6回表にチョ・ヨンホの二塁打でまたもチャンスを作り、3番ロハスが敬遠で歩かされまたも得点できなかった。

 トゥサンは6回裏に9番パク・コヌが内野安打で出塁し送りバントで2塁へ進むも、こちらも得点できなかった。KTは7回表に先頭のカン・ベッコがヒットで出塁するもまたも得点にならなかった。だがKTは8回表にファン・ジェギュンへの四球、ロハスの安打で2死1,3塁とまたもチャンスを作り、4番ユ・ハンジュンのタイムリーで1点を先制しようやく均衡を破った。さらにこの回代わったトゥサンの2番手ホン・ゴンヒィから相手のパスボール、7番ペ・ジョンデのタイムリー、3番手パク・チグクから8番チャン・ソンウのタイムリーで計4点を追加した。

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KTは8回表にユ・ハンジュンのタイムリーで先制 https://www.yna.co.kr/view/PYH20201112239600013?input=1196m

 トゥサンは8回裏に8番オ・ジェウォンの本塁打で1点を返した。KTは9回表にトゥサンの4番手ハム・トクチュから先頭のチョ・ヨンホがヒットで出塁したが、代わった5番手キム・ガンニュルと6番手イ・スンジンは追加点を与えなかった。トゥサンは9回裏にKTの2番手チュ・グォンから4番キム・ジェファンの本塁打で1点を返したが、KTが2015年の一軍参入以来ポストシーズン初勝利をあげ、プレーオフの決着は第4戦以降に持ち越された。8回を1失点に抑えたクエバスがポストシーズン初勝利。KT打線ではチョ・ヨンホとカン・ベッコが3安打と活躍。一方トゥサンは打線がつながらず本塁打の2点のみに抑えられ、8回途中まで3失点のアルカンタラの力投に報いることはできなかった。

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ポストシーズン初勝利をあげたKTのクエバhttps://www.news1.kr/photos/details/?4477802

 

 プレーオフ第4戦は11月13日18時半から高尺スカイドームで開催され、予告先発はトゥサンがユ・ヒィグァン(※27試合・10勝11敗・防御率5.02)、KTがペ・ジェソン(※26試合・10勝7敗・防御率3.95)と発表された。トゥサンが勝てば11月17日からNCとの韓国シリーズに出場し、KTが勝つか延長15回で引き分けの場合決着は第5戦(11月15日に予定)に持ち越しとなる。

※は2020年レギュラーシーズンの成績。

 

(文責:ふるりん