DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(11.9)

トゥサン、プレーオフ第1戦で接戦を制し先勝

 2020年 プレーオフ 第1戦

トゥサン 3-2 KT  (ソウル・高尺)

(勝)イ・ヨンハ 1勝 (敗)キム・ジェユン 1敗

 

 2020年ポストシーズンプレーオフへと進み、2015年の一軍参入以来初のポストシーズン進出を果たしたレギュラーシーズン2位:KTウィズと準プレーオフ勝者:トゥサンベアースとの対戦は中立地の高尺スカイドームで始まった。

 

 トゥサンは1回表にKTの先発の高卒新人ソ・ヒョンジュンから先頭の1番チョン・スビンが相手のエラーで出塁するが無得点に終わった。KTは1回裏にトゥサンの先発フレクセンから3番ロハスがヒットで出塁するもチャンスは拡大しなかった。さらに2回裏に5番チャン・ソンウと8番ペ・ジョンデのヒットでチャンスを作るも無得点に終わった。トゥサンは4回表に4番キム・ジェファンの二塁打でチャンスを作るも、こちらも無得点に終わった。フレクセンは5回裏に三者連続三振を奪うなど球威が衰えなかった。

 トゥサンは7回表に6番パク・セヒョクの安打、7番キム・ジェホへの四球でチャンスを作るが、ソ・ヒョンジュンから交代したKTの2番手チュ・グォンは無失点に抑えた。トゥサンは8回表にKTの3番手クエバスから代打チェ・ジュファンの死球、3番オ・ジェイルの内野安打でチャンスを作ると、代わったKTの4番手キム・ジェユンからキム・ジェファンのタイムリーで1点を先制し、5番ホ・ギョンミンのタイムリーで1点を追加した。KTは8回裏にフレクセンからペ・ジョンデへの四球、1番ファン・ジェギュンの安打でチャンスを作ると、代わったトゥサンの2番手イ・ヨンハからロハスへの敬遠で満塁とし、4番ユ・ハンジュンの2点タイムリーで2-2の同点に追いついた。なおこれはKTのチーム史上ポストシーズン初得点となった。

 トゥサンは9回表にキム・ジェユンから先頭のキム・ジェホがヒットで出塁すると、代走のイ・ユチャンが2塁へと盗塁を決め、送りバントで3塁まで進めた。ここで代わったKTの5番手チョ・ヒョヌから代打キム・インテのタイムリーで1点を勝ち越した。KTは9回裏にイ・ヨンハから先頭の6番パク・キョンスが内野安打で出塁するも送りバント失敗などでチャンスを拡大できず、トゥサンが接戦を制しプレーオフで1勝目をあげた。

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トゥサンは9回表、代打キム・インテのタイムリーで勝利 http://www.xportsnews.com/?ac=article_view&entry_id=1349452

 

 2019年など過去5年間で3度韓国シリーズで優勝し、ポストシーズンでの勝利の経験が豊富なトゥサンは先発フレクセンが8回途中まで2失点に抑え、終盤の勝負どころで着実に加点することができた。一方ポストシーズン初出場のKTでは高卒新人ソ・ヒョンジュンが7回途中無失点と好投し接戦に持ち込むことができたが、終盤の肝心な場面での継投の失敗やチャンスを生かしきれない拙攻など主導権を握れないまま終わった。

 

 プレーオフ第2戦は11月10日18時半から高尺スカイドームで開始され、予告先発はKTがデスパイネ(※35試合・15勝8敗・防御率4.33)、トゥサンがチェ・ウォンジュン(※42試合・10勝2敗・防御率3.80)と発表された。

※ 2020年レギュラーシーズンの成績。

 

(文責:ふるりん