DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(11.5)

トゥサン、準プレーオフ2連勝でプレーオフ進出

 2020年 準プレーオフ 第2戦

トゥサン 9-7 LG  (ソウル・蚕室)

(勝)チェ・ウォンジュン  (セーブ)イ・ヨンハ  (敗)ウィルソン

本塁打) トゥサン : オ・ジェイル  LG : ラモス 2、チェ・ウンソン、キム・ヒョンス

 

 トゥサンが勝てばプレーオフ進出となる準プレーオフ第2戦は、女性アイドルグループA-pinkのユン・ボミの始球式で始まった。

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A-pinkのユン・ボミによる始球式 http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=202011051836011&code=980101

 

 トゥサンは2回表にLGの先発ウィルソンから8番オ・ジェウォンのタイムリーで1点を先制した。先発アルカンタラは2回裏と3回裏にピンチを迎えたが何とか無失点で抑え、トゥサンは4回表に6番パク・セヒョクのタイムリーで1点を追加した。さらにこの回代わったLGの2番手チン・ヘスからオ・ジェウォンと9番パク・コヌのタイムリー、1番チョン・スビンの犠牲フライ、2番フェルナンデスのタイムリー、3番オ・ジェイルの本塁打で一気に8-0とリードを広げた。

 LGは4回裏に4番ラモスのポストシーズン本塁打、5番チェ・ウンソンの2者連続本塁打で2点、5回裏に3番キム・ヒョンスの本塁打で2点を返した。さらにこの回代わったトゥサンの2番手イ・ヒョンスンからラモスの2打席連続本塁打で5-8と3点差に追い上げた。LGは6回裏にトゥサンの3番手チェ・ウォンジュンからチャンスを作ると、代わった4番手イ・スンジンから2番オ・ジファンの2点タイムリーで7-8と1点差にまで迫った。トゥサンの5番手パク・チグクは7回裏途中から登板し無失点に抑えた。

 LGの3番手チョン・チャンホンは8回表途中まで追加点を与えなかった。LGは8回裏にトゥサンの6番手イ・ヨンハから7番イ・チョヌンの安打や途中出場の9番シン・ミンジェへの四球でチャンスを作るが、同点に追いつけなかった。するとトゥサンは9回表にLGの4番手コ・ウソクがバントの処理を誤り悪送球すると、その返球が本塁に送られるも捕手イ・ソンウが代走のイ・ユチャンに気づかず生還となり、1点を追加した。イ・ヨンハが9回裏に相手の反撃を断ち、トゥサンが勝利し2連勝で2017年以来3年ぶりとなるプレーオフ進出を決めた。

 チェ・ウォンジュンはプロ4年目にしてポストシーズン初勝利、イ・ヨンハはプロ5年目にしてポストシーズン初セーブ、トゥサン打線ではチョン・スビンが3安打1打点と活躍。準プレーオフのMVPには2試合で4打点と活躍したオ・ジェウォンが選ばれた。

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プレーオフMVPのトゥサンのオ・ジェウォン https://www.yna.co.kr/view/PYH20201105193600013?input=1196m

 LGでは先発ウィルソンが4回途中4失点で降板し、4回表の7失点が最後まで響いた。LG打線ではラモスが3安打2本塁打2打点と活躍。LGはレギュラーシーズン最後の2試合で連敗しトゥサンと同率で並ばれ直接対決の結果で4位扱いとなり、ポストシーズンは2年連続で準プレーオフで敗退と、2002年を最後に韓国シリーズ出場を逃し続けている。投手を中心に若手への世代交代が進んだが野手の台頭が少なく、1994年以来となる韓国シリーズ優勝への道のりは険しく感じられる。

 

 レギュラーシーズン2位・KTウィズと準プレーオフ勝者・トゥサンベアースとのプレーオフ(5戦3先勝制)は、11月9日より全試合中立地の高尺スカイドームで行われる。

 

 

(文責:ふるりん