KT2位確定 トゥサン4連勝で3位浮上
NC 4-4 サムソン (大邱)
(本塁打) NC : ナ・ソンボム 34号、アルテール 31号 サムソン : パルカ 8号
NCは2回表にサムソンの先発ウォン・テインから5番ナ・ソンボムの2試合連続本塁打で2点を先制した。サムソンは5回裏にNCの先発ク・チャンモから7番パルカの本塁打で3-2と逆転した。NCは6回表に7番モ・チャンミンのタイムリーで3-3の同点に追いついた。サムソンは6回裏にNCの2番手イム・チャンミンから6番イ・ウォンソクのタイムリーで1点を勝ち越した。NCの3番手イム・ジョンホは追加点を与えなかった。NCの4番手キム・ジンソンも7回裏まで追加点を与えなかった。サムソンの2番手チャン・ピルジュンと3番手イム・ヒョンジュンは8回表を無失点に抑えた。
NCの5番手ウォン・ジョンヒョンは8回裏に追加点を与えなかった。サムソンは9回表に2020年シーズン限りでの現役引退を表明したクォン・オジュンを4番手としてマウンドに送った。クォン・オジュンは打者1人を三塁ゴロに打ち取ってマウンドを降り、22年間の現役生活を終えた。しかしNCはここで代わったサムソンの5番手オ・スンファン(元阪神)から8番アルテールの本塁打で4-4の同点に追いつき、6番手ムン・ギョンチャンは9回裏を無失点に抑え試合は延長に突入した。NCの7番手ソン・ジョンウクは10回裏を無失点に抑えた。
サムソンの6番手ヤン・チャンソプは11回表、NCの8番手キム・ゴンテは11回裏、サムソンの7番手シム・チャンミンは12回表、NCの9番手ホン・ソンミンは12回裏をそれぞれ無失点に抑え、12回を終えても決着がつかなかったが規定により引き分けとなった。すでにレギュラーシーズン優勝を決めたNC打線ではナ・ソンボムが3安打1本塁打2打点と活躍。2年連続8位が確定していたサムソンはこれで2016年から5年連続ポストシーズン進出失敗と低迷が続き、大邱サムソンライオンズパークでのシーズン最後の試合も引き分けに持ち込まれ、クォン・オジュンを勝利で送り出すことができなかった。
KT 3-4 ハンファ (大田)
(勝)カン・ジェミン 1勝2敗1S (セーブ)チョン・ウラム 3勝5敗16S (敗)ペ・ジェソン 10勝7敗
KTは1回表にハンファの先発キム・ボムスから4番カン・ベッコのタイムリーで1点を先制した。ハンファの2番手キム・ジニョンは4回表まで追加点を与えず、3番手ユン・デギョンが5回表から登板した。ハンファは5回裏にKTの先発ペ・ジェソンからチャンスを作り、代わった2番手デスパイネから相手の暴投、1番ノ・スグァンのタイムリーで2-1と逆転し、2番チョン・ジンホの内野ゴロの間に1点を追加し4番バーンズのタイムリーでこの回4点目を奪った。KTの3番手チュ・グォンは追加点を与えなかった。ハンファの4番手の大卒新人カン・ジェミンは6回表途中まで無失点に抑え、5番手パク・サンウォンに交代した。
KTの3番手イ・ボグンと4番手チョ・ヒョヌは6回裏に追加点を与えなかった。KTは7回表にハンファの6番手キム・ジョンスからカン・ベッコのタイムリーで1点を返し、6番手ユ・ウォンサンは7回裏に追加点を与えなかった。KTは8回表に2番ファン・ジェギュンのタイムリーで1点を返し、7番手チョン・ユスは追加点を与えなかった。7番手チョン・ウラムは9回表まで相手の反撃を断ち、最下位ハンファが勝利した。カン・ジェミンはプロ初勝利。
KTは敗れたがLGとキウムも敗れたためレギュラーシーズン2位が確定し、2015年の一軍参入以来初の出場となるポストシーズンはプレーオフ(11月9日開幕予定)から出場し、準プレーオフ(トゥサン-準プレーオフ勝者)の勝者と対戦しNCとの韓国シリーズ(11月17日開幕予定)をかけて争う。一方2014年(当時は9球団制)以来の最下位、初の10位で終わったハンファはプロ野球タイ記録の18連敗を喫し、ハン・ヨンドク監督が辞任しチェ・ウォンホ監督代行が指揮をとり続けるなど苦しい戦いが続くも、最後は本拠地・大田にて勝利で終わることができ、2021年シーズンの挽回を期待させた。
LG 2-3 SK (仁川)
(勝)パク・チョンフン 13勝11敗 (セーブ)ソ・ジニョン 2勝7敗8S (敗)チョン・チャンホン 7勝4敗
(本塁打) SK : キム・ガンミン 12号
SKの先発ユン・ヒィサンは2020年シーズン限りでの現役引退を表明しており、1回表に先頭打者へ四球を出して2番手パク・チョンフンに交代した。 LGはこの回4番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を先制した。SKは1回裏にLGの先発チョン・チャンホンから4番ロマック(元横浜DeNA)のタイムリーで1-1の同点に追いつき、2回裏に6番キム・ガンミンの本塁打で2-1と逆転した。LGの2番手チョン・ウヨンは7回裏途中まで無失点に抑えた。3番手キム・セヒョンは無失点に抑え、SKは7回裏にLGの3番手チン・ヘスからチャンスを作ると、代わった4番手ソン・ウンボムから1番オ・テゴンのタイムリーで1点を追加した。
SKの4番手イ・テヤンは8回表を無失点に抑えた。LGの5番手チェ・ドンファンと6番手コ・ウソクは8回裏に追加点を与えなかった。LGは9回表にSKの5番手ソ・ジニョンから2番オ・ジファンのタイムリーで1点を返すも、9位と球団史上最低の順位が確定し4年ぶりにポストシーズン進出に失敗していたSKが勝利し2020年シーズン最後の試合を勝利で飾った。7回表途中まで登板したパク・チョンフンは13勝目。すでに体調不良で休養していたヨム・ギョンヨプ監督は辞任を表明しており、2021年シーズンは新監督のもと巻き返しを図ることになる。
レギュラーシーズン最後の試合で先発チョン・チャンホンが5回途中2失点で降板し敗れたLGはトゥサンと同率3位に並ばれ、直接対決の成績が下回っていたため下位の扱いとなり、2年連続出場が確定しているポストシーズンはワイルドカード決定戦(11月1日より)からの出場となり、トゥサンとの準プレーオフ(11月4日開幕予定)進出をかけて5位キウムと対戦することになった。
キウム 0-2 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)アルカンタラ 20勝2敗 (セーブ)イ・ヨンハ 5勝11敗6S (敗)ヨキシュ 12勝7敗
トゥサンは1回裏にキウムの先発ヨキシュから3番オ・ジェイルのタイムリーで1点を先制し、2回裏に9番オ・ジェウォンのタイムリーで1点を追加した。トゥサンの先発アルカンタラは無失点を続けた。キウムの2番手アン・ウジンは6回裏途中から登板し7回裏まで追加点を与えなかった。キウムの3番手キム・ソンミンは8回裏に追加点を与えなかった。
9回表途中から登板した2番手イ・ヨンハが相手の反撃を断ち、トゥサンが完封リレーで勝利し4連勝、LGと同率3位に並びレギュラーシーズンを終え、直接対決の成績で上回っていたため上位扱いとなり、6年連続出場が確定しているポストシーズンは準プレーオフ(11月4日開幕予定)から出場し、韓国シリーズ6年連続出場、2連覇達成のためワイルドカード決定戦(LG-キウム)と対戦することになった。アルカンタラは韓国2年目にして初の20勝となり、自身初の最多勝も確定させた。一方打線が沈黙したキウムはレギュラーシーズン最終戦で5位へ後退し、3年連続進出が確定しているポストシーズンは11月1日からのワイルドカード決定戦で準プレーオフ進出をかけてLGと対戦することになった。
キア 2-13 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)サンプソン 9勝12敗 (敗)ギャニオン 11勝8敗
(本塁打) ロッテ : チョン・ジュヌ 26号、ハン・ドンヒィ 17号、マチャド 12号、イ・ビョンギュ 9号、アン・チホン 8号
ロッテは3回裏にキアの先発ギャニオンから3番チョン・ジュヌの本塁打で1点を先制した。キアは4回表にロッテの先発サンプソンから6番キム・ミンシクのタイムリーで2-1と逆転した。ロッテは5回裏に4番イ・デホ(元福岡ソフトバンク)の犠牲フライで2-2の同点に追いつくと、6回裏に8番ハン・ドンヒィの2試合連続本塁打、チョン・ジュヌのタイムリーで3点を勝ち越しギャニオンをノックアウトした。さらに代わったキアの2番手キム・ヒョンジュンからイ・デホのタイムリーで1点を追加した。ロッテは7回裏に7番マチャドの本塁打、代わったキアの3番手パク・チンテから1番チョン・フンのタイムリーで計3点を追加した。
ロッテの2番手キム・ユヨンは8回表を無失点に抑えた。ロッテは8回裏に5番イ・ビョンギュと6番アン・チホンの2者連続本塁打、ハン・ドンヒィのタイムリー、代わったキアの4番手ファン・インジュンからソン・アソプのタイムリーで計4点を追加した。3番手キム・ウォンジュンは9回表に相手の反撃を断ち、すでに7位を確定させていたロッテが2020年シーズン最終戦を勝利で飾った。7回を2失点に抑えたサンプソンは9勝目。先発全員安打の20安打を記録したロッテ打線ではチョン・ジュヌが5安打1本塁打2打点、ハン・ドンヒィが3安打1本塁打3打点、ソン・アソプが3安打1打点と活躍。2019年の最下位から7位に順位を上げたロッテは優勝争いに加わることはなく、3年連続でポストシーズン進出に失敗し多くの課題を残した。6位キアでは先発ギャニオンが6回途中6失点で降板した。
【レギュラーシーズン 順位表】
(10月30日時点)
試合 勝 敗 分 勝率
1.NC 143 83 54 6 .606
2.KT 144 81 62 1 .566
3.トゥサン 144 79 61 4 .564
3.LG 144 79 61 4 .564
5.キウム 144 80 63 1 .559
6.キア 143 72 71 0 .503
7.ロッテ 144 71 72 1 .497
8.サムソン 144 64 75 5 .460
9.SK 144 51 92 1 .357
10.ハンファ 144 46 95 3 .326
(文責 : ふるりん)