DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

レギュラーシーズン(10.30) 結果

KT2位確定  トゥサン4連勝で3位浮上

 

NC 4-4 サムソン  (大邱

本塁打) NC : ナ・ソンボム 34号、アルテール 31号  サムソン : パルカ 8号

 NCは2回表にサムソンの先発ウォン・テインから5番ナ・ソンボムの2試合連続本塁打で2点を先制した。サムソンは5回裏にNCの先発ク・チャンモから7番パルカの本塁打で3-2と逆転した。NCは6回表に7番モ・チャンミンのタイムリーで3-3の同点に追いついた。サムソンは6回裏にNCの2番手イム・チャンミンから6番イ・ウォンソクのタイムリーで1点を勝ち越した。NCの3番手イム・ジョンホは追加点を与えなかった。NCの4番手キム・ジンソンも7回裏まで追加点を与えなかった。サムソンの2番手チャン・ピルジュンと3番手イム・ヒョンジュンは8回表を無失点に抑えた。

 NCの5番手ウォン・ジョンヒョンは8回裏に追加点を与えなかった。サムソンは9回表に2020年シーズン限りでの現役引退を表明したクォン・オジュンを4番手としてマウンドに送った。クォン・オジュンは打者1人を三塁ゴロに打ち取ってマウンドを降り、22年間の現役生活を終えた。しかしNCはここで代わったサムソンの5番手オ・スンファン(元阪神)から8番アルテールの本塁打で4-4の同点に追いつき、6番手ムン・ギョンチャンは9回裏を無失点に抑え試合は延長に突入した。NCの7番手ソン・ジョンウクは10回裏を無失点に抑えた。

 サムソンの6番手ヤン・チャンソプは11回表、NCの8番手キム・ゴンテは11回裏、サムソンの7番手シム・チャンミンは12回表、NCの9番手ホン・ソンミンは12回裏をそれぞれ無失点に抑え、12回を終えても決着がつかなかったが規定により引き分けとなった。すでにレギュラーシーズン優勝を決めたNC打線ではナ・ソンボムが3安打1本塁打2打点と活躍。2年連続8位が確定していたサムソンはこれで2016年から5年連続ポストシーズン進出失敗と低迷が続き、大邱サムソンライオンズパークでのシーズン最後の試合も引き分けに持ち込まれ、クォン・オジュンを勝利で送り出すことができなかった。

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現役最後のマウンドを終えオ・スンファンと抱き合うサムソンのクォン・オジュン https://sports.news.naver.com/news.nhn?oid=109&aid=0004300281

 

 

KT 3-4 ハンファ  (大田)

(勝)カン・ジェミン 1勝2敗1S  (セーブ)チョン・ウラム 3勝5敗16S  (敗)ペ・ジェソン 10勝7敗

  KTは1回表にハンファの先発キム・ボムスから4番カン・ベッコのタイムリーで1点を先制した。ハンファの2番手キム・ジニョンは4回表まで追加点を与えず、3番手ユン・デギョンが5回表から登板した。ハンファは5回裏にKTの先発ペ・ジェソンからチャンスを作り、代わった2番手デスパイネから相手の暴投、1番ノ・スグァンのタイムリーで2-1と逆転し、2番チョン・ジンホの内野ゴロの間に1点を追加し4番バーンズのタイムリーでこの回4点目を奪った。KTの3番手チュ・グォンは追加点を与えなかった。ハンファの4番手の大卒新人カン・ジェミンは6回表途中まで無失点に抑え、5番手パク・サンウォンに交代した。

 KTの3番手イ・ボグンと4番手チョ・ヒョヌは6回裏に追加点を与えなかった。KTは7回表にハンファの6番手キム・ジョンスからカン・ベッコのタイムリーで1点を返し、6番手ユ・ウォンサンは7回裏に追加点を与えなかった。KTは8回表に2番ファン・ジェギュンのタイムリーで1点を返し、7番手チョン・ユスは追加点を与えなかった。7番手チョン・ウラムは9回表まで相手の反撃を断ち、最下位ハンファが勝利した。カン・ジェミンはプロ初勝利。

 KTは敗れたがLGとキウムも敗れたためレギュラーシーズン2位が確定し、2015年の一軍参入以来初の出場となるポストシーズンプレーオフ(11月9日開幕予定)から出場し、準プレーオフ(トゥサン-準プレーオフ勝者)の勝者と対戦しNCとの韓国シリーズ(11月17日開幕予定)をかけて争う。一方2014年(当時は9球団制)以来の最下位、初の10位で終わったハンファはプロ野球タイ記録の18連敗を喫し、ハン・ヨンドク監督が辞任しチェ・ウォンホ監督代行が指揮をとり続けるなど苦しい戦いが続くも、最後は本拠地・大田にて勝利で終わることができ、2021年シーズンの挽回を期待させた。

 

 

LG 2-3 SK  (仁川)

(勝)パク・チョンフン 13勝11敗  (セーブ)ソ・ジニョン 2勝7敗8S  (敗)チョン・チャンホン 7勝4敗

本塁打) SK : キム・ガンミン 12号

 SKの先発ユン・ヒィサンは2020年シーズン限りでの現役引退を表明しており、1回表に先頭打者へ四球を出して2番手パク・チョンフンに交代した。 LGはこの回4番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を先制した。SKは1回裏にLGの先発チョン・チャンホンから4番ロマック(元横浜DeNA)のタイムリーで1-1の同点に追いつき、2回裏に6番キム・ガンミンの本塁打で2-1と逆転した。LGの2番手チョン・ウヨンは7回裏途中まで無失点に抑えた。3番手キム・セヒョンは無失点に抑え、SKは7回裏にLGの3番手チン・ヘスからチャンスを作ると、代わった4番手ソン・ウンボムから1番オ・テゴンのタイムリーで1点を追加した。

 SKの4番手イ・テヤンは8回表を無失点に抑えた。LGの5番手チェ・ドンファンと6番手コ・ウソクは8回裏に追加点を与えなかった。LGは9回表にSKの5番手ソ・ジニョンから2番オ・ジファンのタイムリーで1点を返すも、9位と球団史上最低の順位が確定し4年ぶりにポストシーズン進出に失敗していたSKが勝利し2020年シーズン最後の試合を勝利で飾った。7回表途中まで登板したパク・チョンフンは13勝目。すでに体調不良で休養していたヨム・ギョンヨプ監督は辞任を表明しており、2021年シーズンは新監督のもと巻き返しを図ることになる。

 レギュラーシーズン最後の試合で先発チョン・チャンホンが5回途中2失点で降板し敗れたLGはトゥサンと同率3位に並ばれ、直接対決の成績が下回っていたため下位の扱いとなり、2年連続出場が確定しているポストシーズンワイルドカード決定戦(11月1日より)からの出場となり、トゥサンとの準プレーオフ(11月4日開幕予定)進出をかけて5位キウムと対戦することになった。

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現役最後のマウンドから降りたユン・ヒィサンを、2019年までSKで活躍していたキム・グァンヒョン(セントルイスカーディナルス)が出迎えた https://www.yna.co.kr/view/AKR20201030164100007?input=1195m

 

 

キウム 0-2 トゥサン  (ソウル・蚕室)

(勝)アルカンタラ 20勝2敗  (セーブ)イ・ヨンハ 5勝11敗6S  (敗)ヨキシュ 12勝7敗

  トゥサンは1回裏にキウムの先発ヨキシュから3番オ・ジェイルのタイムリーで1点を先制し、2回裏に9番オ・ジェウォンのタイムリーで1点を追加した。トゥサンの先発アルカンタラは無失点を続けた。キウムの2番手アン・ウジンは6回裏途中から登板し7回裏まで追加点を与えなかった。キウムの3番手キム・ソンミンは8回裏に追加点を与えなかった。

 9回表途中から登板した2番手イ・ヨンハが相手の反撃を断ち、トゥサンが完封リレーで勝利し4連勝、LGと同率3位に並びレギュラーシーズンを終え、直接対決の成績で上回っていたため上位扱いとなり、6年連続出場が確定しているポストシーズンは準プレーオフ(11月4日開幕予定)から出場し、韓国シリーズ6年連続出場、2連覇達成のためワイルドカード決定戦(LG-キウム)と対戦することになった。アルカンタラは韓国2年目にして初の20勝となり、自身初の最多勝も確定させた。一方打線が沈黙したキウムはレギュラーシーズン最終戦で5位へ後退し、3年連続進出が確定しているポストシーズンは11月1日からのワイルドカード決定戦で準プレーオフ進出をかけてLGと対戦することになった。

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自身初の20勝を達成したトゥサンのアルカンタラ https://sports.news.naver.com/news.nhn?oid=421&aid=0004961983

 

 

キア 2-13 ロッテ  (釜山・社稷

(勝)サンプソン 9勝12敗  (敗)ギャニオン 11勝8敗

本塁打) ロッテ : チョン・ジュヌ 26号、ハン・ドンヒィ 17号、マチャド 12号、イ・ビョンギュ 9号、アン・チホン 8号

  ロッテは3回裏にキアの先発ギャニオンから3番チョン・ジュヌの本塁打で1点を先制した。キアは4回表にロッテの先発サンプソンから6番キム・ミンシクのタイムリーで2-1と逆転した。ロッテは5回裏に4番イ・デホ(元福岡ソフトバンク)の犠牲フライで2-2の同点に追いつくと、6回裏に8番ハン・ドンヒィの2試合連続本塁打、チョン・ジュヌのタイムリーで3点を勝ち越しギャニオンをノックアウトした。さらに代わったキアの2番手キム・ヒョンジュンからイ・デホのタイムリーで1点を追加した。ロッテは7回裏に7番マチャドの本塁打、代わったキアの3番手パク・チンテから1番チョン・フンのタイムリーで計3点を追加した。

 ロッテの2番手キム・ユヨンは8回表を無失点に抑えた。ロッテは8回裏に5番イ・ビョンギュと6番アン・チホンの2者連続本塁打、ハン・ドンヒィのタイムリー、代わったキアの4番手ファン・インジュンからソン・アソプのタイムリーで計4点を追加した。3番手キム・ウォンジュンは9回表に相手の反撃を断ち、すでに7位を確定させていたロッテが2020年シーズン最終戦を勝利で飾った。7回を2失点に抑えたサンプソンは9勝目。先発全員安打の20安打を記録したロッテ打線ではチョン・ジュヌが5安打1本塁打2打点、ハン・ドンヒィが3安打1本塁打3打点、ソン・アソプが3安打1打点と活躍。2019年の最下位から7位に順位を上げたロッテは優勝争いに加わることはなく、3年連続でポストシーズン進出に失敗し多くの課題を残した。6位キアでは先発ギャニオンが6回途中6失点で降板した。

 

  【レギュラーシーズン 順位表】

(10月30日時点)

         試合  勝   敗   分  勝率

1.NC    143  83  54  6  .606

2.KT    144  81  62  1  .566

3.トゥサン  144  79  61  4  .564

3.LG    144  79  61    4     .564

5.キウム   144  80  63  1     .559

6.キア    143  72  71  0  .503

7.ロッテ   144  71  72  1  .497

8.サムソン  144  64  75  5  .460

9.SK    144  51  92  1  .357

10.ハンファ  144    46  95  3  .326

 

(文責 : ふるりん