DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

レギュラーシーズン開幕戦(5.5) 結果

38日遅れ無観客で開幕

 

 5月5日、2020年レギュラーシーズンが当初より38日遅れ無観客で開幕した。各チーム144試合ずつを戦い、10チーム中上位5位がポストシーズンへ進出する。本拠地の球団のみ応援団が入場し、ファンたちがオンラインで応援を楽しむイベントも開催された。

 

トゥサン 2-8 LG  (ソウル・蚕室)

(勝)チャ・ウチャン 1勝  (敗)アルカンタラ 1敗

 (本塁打)トゥサン : キム・ジェファン 1号  LG : キム・ヒョンス 1号

 LGは2回裏にトゥサンの先発の新外国人アルカンタラから7番キム・ミンソンのタイムリーで1点を先制し、3回裏に3番キム・ヒョンスの本塁打で2点を追加した。 トゥサンは4回表にLGの先発チャ・ウチャンから4番キム・ジェファンの本塁打で1点を返した。LGの2番手チン・ヘスは7回表、3番手チョン・ウヨンは8回表を無失点に抑えた。LGは8回裏にトゥサンの2番手チェ・ウォンジュンからチャンスを作ると、代わった3番手イ・ヒョンスンからキム・ヒョンスのタイムリーで1点を追加した。

 さらにLGは8回裏に代わったトゥサンの4番手イ・ドンウォンからチャンスを拡大すると、代わった5番手チェ・ジソンから相手の暴投、8番ユ・ガンナムのタイムリーでさらに4点を追加した。トゥサンは9回表にLGの4番手の高卒新人キム・ユンシクから6番キム・ジェホの犠牲フライで1点を返したが、LGが開幕戦で勝利した。6回を1失点に抑えたチャ・ウチャンは3度目の開幕投手で初勝利。LG打線ではキム・ヒョンスが1本塁打3打点と活躍。先発アルカンタラが6回を3失点に抑えるも、トゥサンは打線が機能しなかった。

 

 

ハンファ 3-0 SK  (仁川)

 (勝)サーポルド 1勝  (敗)キンガム 1敗

 ハンファは2回表にSKの先発の新外国人キンガムから6番キム・テギュン(元千葉ロッテ)のタイムリーで1点を先制し、先発サーポルドは無安打無失点を続けた。ハンファは7回表に9番ハ・ジュソクのタイムリーで2点を追加した。SKは7回裏に4番ロマック(元横浜DeNA)がチーム初安打を記録するも得点できなかったが、2番手キム・ジョンビンは8回表、3番手キム・セヒョンは9回表に追加点を与えなかった。

 サーポルドは9回裏にも登板し無失点に抑え、ハンファが完封勝利で2009年以来11年ぶりとなる開幕戦での勝利を飾った。2安打完封で勝利投手となったサーポルドは韓国2年目にして初の完投、完封を記録し、外国人選手の開幕投手としては史上初の完封、また開幕投手の完封勝利は2002年のソン・ジヌ(当時ハンファ)以来18年ぶりとなった。ハンファ打線では5番ソン・グァンミンが3安打と活躍。先発キンガムが7回3失点と好投するも、SKは打線が沈黙した。

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開幕投手で韓国初完封を記録したハンファのサーポルド。 https://sports.chosun.com/news/ntype.htm?id=202005050100028940001928&servicedate=20200505

 

 

ロッテ 7-2 KT  (水原)

(勝)オ・ヒョンテク 1勝  (敗)キム・ジェユン 1敗

本塁打) ロッテ : マチャド 1号、チョン・ジュヌ 1号  KT : カン・ベッコ 1号

 KTは2回裏にロッテの先発の新外国人ストレイリーから相手のエラーで1点を先制した。ロッテは5回表にKTの先発の新外国人デスパイネから7番の新外国人マチャドの韓国初打点となるタイムリーで1-1の同点に追いついた。KTは6回裏に3番カン・ベッコの本塁打で1点を勝ち越した。ロッテは7回表にKTの2番手キム・ジェユンからマチャドの韓国初本塁打で4-2と逆転し、2番手オ・ヒョンテクは7回裏まで無失点に抑えた。

 ロッテは8回表にKTの3番手イ・サンファから2番チョン・ジュヌの本塁打、代わった4番手キム・ミンスから6番チョン・フンの犠牲フライで計3点を追加した。ロッテの3番手パク・チンヒョンは8回裏を無失点に抑えた。KTの5番手ハ・ジュンホは9回表に追加点を与えなかった。4番手キム・ウォンジュンは9回表に相手の反撃を断ち、ロッテが開幕戦で勝利した。ロッテ打線ではマチャドが1本塁打4打点と活躍。KTでは先発デスパイネが6回を1失点と好投するも、リリーフと打線が機能しなかった。 

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7回表の逆転決勝本塁打など4打点を記録したロッテのマチャド。 http://www.sportsseoul.com/news/read/912498?ref=naver

 

 

キウム 11-2 キア  (光州)

(勝)ヤン・ヒョン 1勝  (敗)ヤン・ヒョンジョン 1敗

本塁打) キウム : キム・ハソン 1号、パク・ピョンホ 1号

 キウムは2回表にキアの先発ヤン・ヒョンジョンから6番イ・ジヨンのタイムリーで1点を先制し、3回表に3番イ・ジョンフのタイムリー、5番イ・テックンの2018年9月以来の打点となるタイムリーで3点を追加した。キウムの先発ブリガム(元東北楽天)は4回裏途中まで無失点に抑えたが、球場の近隣で火災が発生したため試合が一時中断し、再開後2番手ヤン・ヒョンに交代した。キウムは5回表にキアの2番手キム・ヒョンジュンからイ・ジヨンのタイムリー、代わった3番手コ・ヨンチャンから7番の新外国人モッターの韓国初打点となるタイムリー、8番イム・ビョンウクのタイムリーで計4点を追加した。

 キウムの3番手イム・ギュビンは6回裏、4番手キム・ソンミンは7回裏を無失点に抑えた。キウムは8回表にキアの4番手ホン・ゴンヒィから2番キム・ハソンと4番パク・ピョンホの本塁打で3点を追加し、5番手キム・ジェウンは8回裏を無失点に抑えた。キアは9回裏にキウムの5番手ユン・ジョンヒョンから途中出場の9番ファン・ユンホのタイムリーなどで2点を返したが、キウムが勝利した。キウム打線ではパク・ピョンホが3安打1本塁打2打点と活躍。先発ヤン・ヒョンジョンが3回4失点で降板したキアは投打ともに完敗を喫した。

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キウムのパク・ピョンホは8回表の本塁打など3安打を記録。 https://newsis.com/view/?id=NISI20200505_0016304386

 

 

NC 4-0 サムソン  (大邱

 (勝)ルチンスキー 1勝  (セーブ)ウォン・ジョンヒョン 1S  (敗)ペク・チョンヒョン 1敗

本塁打) NC : ナ・ソンボム 1号、パク・ソンミン 1号、モ・チャンミン 1号

 NCは4回表にサムソンの先発ペク・チョンヒョンから3番ナ・ソンボムの本塁打、6番モ・チャンミンのタイムリーで2点を先制し、6回表に5番パク・ソンミンと6番モ・チャンミンの2者連続本塁打で2点を追加した。NCの先発ルチンスキーは6回裏まで無失点に抑えた。サムソンの2番手イ・スンヒョンは7回表に追加点を与えなかった。NCの2番手イム・チャンミンは7回裏を無失点に抑えた。

 サムソンの3番手チャン・ピルジュンは8回表に追加点を与えなかった。NCの3番手カン・ユングは8回裏を無失点に抑えた。サムソンの4番手ウォン・テインは9回表に追加点を与えなかった。4番手ペ・ジェファンと5番手ウォン・ジョンヒョンが9回裏に相手の反撃を断ち、NCは開幕戦で2016年から5年連続勝利となった。ルチンスキーは韓国2年目での初の開幕投手で勝利をあげた。NC打線ではモ・チャンミンが3安打1本塁打2打点と活躍。先発ペク・チョンヒョンは6回を4失点に抑えるも、サムソンは打線が沈黙した。

 

(文責 : ふるりん