18年ぶりの韓国シリーズ進出へ
2019年はレギュラーシーズン4位で3年ぶりにポストシーズンへ進出と、若返りにもある程度成功し結果を出した2019年のLGツインス。就任3年目を迎えたリュ・ジュンイル監督は、2002年以来18年ぶりとなる韓国シリーズ進出を目指す。
【投手陣】
〈先発〉
ウィルソン、ケリー、△チャ・ウチャン、イム・チャンギュ、△イ・ウチャン
〈リリーフ〉
ムン・グァンウン、△チン・ヘス、ソン・ウンボム、キム・デヒョン、チョン・ウヨン、◎△ キム・デユ、コ・ウソク
注 : ◎は新加入、△は左腕
ウィルソン、ケリーの外国人選手、チャ・ウチャンの3名が先発投手陣の柱となる。先発4番手以降がやや弱く、韓国シリーズ進出のためには層の厚さが必要となってくるためキム・デヒョンなどの若手の成長を待ちたい。
リリーフの柱は2019年に35セーブを記録した21歳のコ・ウソクである。高卒新人ながら2019年は中継ぎとして活躍し新人王を受賞したチョン・ウヨンの状態に不安が残る。こういった若手たちが不振に陥り、左腕チン・ヘス、右腕ソン・ウンボムと経験豊富な投手たちの負担が増えるかもしれない。
【打撃陣】
〈先発予想〉
捕手:ユ・ガンナム
一塁:◎△ ラモス
二塁:チョン・ジュヒョン
三塁:キム・ミンソン
遊撃:△ オ・ジファン
外野:△ キム・ヒョンス、イ・ヒョンジョン、△イ・チョヌン
指名:チェ・ウンソン
〈控え〉
(捕手) イ・ソンウ
(内野手) ◎チョン・グヌ、△キム・ヨンウィ、△シン・ミンジェ、ク・ボンヒョク
(外野手) △パク・ヨンテク、△ホン・チャンギ、△チョン・ミンス
注 : ◎は新加入、△は左打者、×は両打ち。
上位から下位まで切れ目のない打線が構成できる。打線の軸は32歳と円熟期を迎えているキム・ヒョンスであるが、2019年はチーム最多の16本塁打と強打の捕手ユ・ガンナム、勝負強いチェ・ウンソン、イ・ヒョンジョン、オ・ジファンなどの経験豊富な選手たちも欠かせない。これに余剰戦力を対象とした2次ドラフトでハンファから攻守に経験豊富な二塁手チョン・グヌが加わり、 野手の層は厚くなった。
これに25歳とまだ若い新外国人選手ラモスが韓国に適応して長打を連発すれば、他の優勝候補に引けを取らない打線が完成する。そして2019年は負傷で出番が少なかった41歳を迎えた大ベテラン、パク・ヨンテクの打撃にも注目である。
かつてサムソンで韓国シリーズ4連覇(2011~2014年)を果たしたリュ・ジュンイル監督にとって、2020年は契約3年目の最終年を迎えた勝負の年となる。幸い戦力は充実してきているため、2002年以来の韓国シリーズ進出、そして1994年以来となる3度目の優勝を目指したい。
【本拠地】
ソウル・蚕室野球場
韓国最大級の野球場は、LGのみならずトゥサンの本拠地でもある。LGは1982年創設のMBC青龍の時期からソウル特別市を本拠地としていることもあり、「ソウルの地元球団」を前面に押し出してきた。同じ蚕室野球場を本拠地とするLG-トゥサンは球場全体が赤のLGファンと白のトゥサンファンに分かれ、独特の雰囲気に包まれる。2020年、この両チームが優勝争いをするとプロ野球界は盛り上がることであろう。
LGのグッズショップは3塁側外野席の外側にある。球場通路内でもグッズは販売されているが品揃えは多くない。1982年に完成した蚕室野球場は、2010年代以降に整備された他のプロ野球本拠地と比べ前時代的な雰囲気が残っているが、改良を重ね快適な観戦環境が整っている。3塁側の遠征チームのファンが多い時は他の野球場にない球場が一体となった独自の雰囲気が醸し出される。
[交通アクセス]
ソウルメトロ2号線・9号線総合運動場(チョンハプウンドンジャン)駅、5番出口徒歩0分。
(文責:ふるりん)