DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

キム・グァンヒョン、MLBセントルイスカーディナルスと2年契約

 SKワイバーンスからポスティングでMLB(メジャーリーグベースボール)への移籍の手続きを進めていたキム・グァンヒョン投手(31)は韓国時間12月18日(アメリカ合衆国時間12月17日)、セントルイスカーディナルスと2年総額800万ドルで契約した。

 

 左腕キム・グァンヒョンは高校卒業後2007年にSKへ入団、新人ながらも大胆な投球フォームからの速球やスライダーで相手打者を翻弄、トゥサンとの韓国シリーズで好投しSKの初優勝に貢献した。2008年は16勝で最多勝、SKの韓国シリーズ2連覇と韓国代表では北京オリンピック優勝に貢献した。2010年にも17勝で最多勝となりSKの3度目の韓国シリーズ優勝に貢献するも、その後は体調不良などで不振に陥った。2013年に10勝を記録し復調すると、13勝を記録した2014年シーズンオフにポスティングでのMLB移籍を図ったが、入札相手のサンディエゴパドレスとの交渉が不発で移籍しなかった。

 2016年シーズン終了後にFA(フリーエージェント)となったが、ひじの手術を受けるためSKと再契約し、2017年は1試合も登板しなかった。2018年は11勝をあげSKの4度目の韓国シリーズ優勝に貢献すると、2019年シーズンは31試合に登板、17勝6敗、防御率2.51の成績で、11月にはWBSCプレミア12に韓国代表として出場、オープニングラウンドのカナダ戦で先発し勝利投手となるも、スーパーラウンドの台湾戦では4回途中3失点で降板し敗戦投手となってしまった。同大会終了後にSKよりかねてからの夢であったMLBへの挑戦が許可され、KBO(韓国野球委員会)からMLBへのポスティングによる移籍の手続きにより交渉を進めていた。カーディナルスでは他の投手と先発ローテーションの座を争うとみられる。2019年シーズンまでの個人通算成績は298試合に登板、136勝77敗2ホールド、防御率3.27。

 

(文責:ふるりん