DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

キム・ジェファン、MLBにポスティングを要請へ

 韓国野球委員会(KBO)は12月5日、トゥサンベアースの球団の要請によりメジャーリーグベースボール(MLB)事務局にキム・ジェファン外野手(31)をMLB30球団にポスティングするように要請した。これによりMLB30球団は事務局がポスティングを公示した翌日の午前8時(アメリカ合衆国東部時間)から30日目の午後5時までキム・ジェファンとの契約交渉が可能となる。契約が結ばれた場合、KBOとMLB間の協定によってトゥサンに移籍料が支払われる。なお、契約が最終日までに結ばれなかった場合、ポスティングは終了となり、翌年度の11月1日までポスティングすることはできない。

 左打者のキム・ジェファンは高校卒業後の2008年にトゥサンへ入団し、2009年から2010年まで兵役のため軍へ入隊し尚武に所属していた。2011年よりトゥサンに復帰するも出場機会に恵まれなかった。しかし2016年に37本塁打、124打点を記録して4番打者を任されるようになると、2017年にも35本塁打、115打点を記録した。そして2018年には44本塁打、133打点で打撃の個人タイトル2部門を受賞し、レギュラーシーズンMVP(最優秀選手)にも選ばれた。2019年シーズンは136試合に出場、打率.283、15本塁打、91打点、3盗塁の成績だった。なお2018年アジア競技大会、2019 WBSCプレミア12と近年の国際大会の韓国代表にも選出された。プロ12年間で144本塁打、特に過去4年で131本塁打を記録した長打力が特徴のキム・ジェファンは、11月の2019 WBSCプレミア12の終了後にトゥサンへMLB挑戦への意思を明らかにしていたと報じられている。

 

(文責:ふるりん)