DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

パク・チョングォン、チェ・ビョンニョン引退

 SKのパク・チョングォン内野手(38)とチェ・ビョンニョン投手(37)は2019年シーズン限りでの現役引退を発表した。

 

 左打者のパク・チョングォンは大学卒業後の2004年にSKへ入団し、2005年と2006年は兵役のため軍へ入隊し尚武に所属した。除隊後2007年よりSKへ復帰し、2009年に25本塁打を記録、主力選手に成長した。なお同年のプレーオフ、2010年韓国シリーズとポストシーズンでMVP(最優秀選手)を受賞するなど大舞台での勝負強さに定評があった。

 2018年はレギュラーシーズンで14試合のみの出場だったが、ネクセンとのプレーオフ第1戦でサヨナラ本塁打を打つなど大舞台での勝負強さは健在だった。だが2019年シーズンは18試合に出場、打率.188、1本塁打、5打点、0盗塁の成績に終わり、ポストシーズンでもプレーオフで代打で2打席のみ、無安打だったため、現役引退を決意したとみられる。プロ16年間の通算成績は1308試合に出場、打率.273、1134安打、178本塁打、679打点、56盗塁。今後はSKの二軍打撃コーチとなり指導者に転身する。

 

 右投手のチェ・ビョンニョンは高校卒業後の2001年にSKへ入団し、2002年に7勝11セーブを記録し主力投手として活躍を続けた。2007年には先発として自己最多の11勝を記録、2008年にも10勝をあげSKの韓国シリーズ3連覇に貢献した。翌2009年以降は主にリリーフとして起用され、同年のキアとの韓国シリーズ第7戦9回裏、ナ・ジワンに優勝を決めるサヨナラ本塁打を打たれてしまった。

 2010年から2011年まで兵役のため軍へ入隊すると、2012年からSKに復帰、2014年には8勝を記録するなど再び先発として起用された。2015年以降はリリーフでの起用が主となり、2019年は4試合に登板、0勝0敗1セーブ1ホールド、防御率9.82の成績とチームの世代交代により出場機会が減り、現役引退を決意したとみられる。プロ19年間の通算成績は451試合に登板、84勝73敗22セーブ29ホールド、防御率4.21。

 プロ野球選手としての19年間をSKで過ごしたチェ・ビョンニョンは今後指導者に転身するため、2020年は海外でコーチ研修を受ける予定。

 

(文責:ふるりん