DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(10.17)

2019年 プレーオフ 第3戦 キウム3連勝で韓国シリーズ進出


SK 1-10 キウム  (ソウル・高尺)
(勝)アン・ウジン 1勝  (敗)ソーサ 1敗

 

 キウムがSKの本拠地・仁川で2連勝したプレーオフ第3戦は、キウムの本拠地・高尺スカイドームに舞台を移して開始された。

 

 SKは1回表にキウムの先発ヨキシュから先頭の1番ペ・ヨンソプがエラーで出塁し、2番ロマック(元横浜DeNA)の安打、5番キム・ガンミンへの四球で満塁のチャンスを作ったが無得点に終わった。キウムは1回裏にSKの先発ソーサから3番イ・ジョンフが二塁打でチャンスを作ったがこちらも無得点だった。SKは3回表にペ・ヨンソプの安打、3番チェ・ジョンへの四球でチャンスを作るがここも得点を奪えなかった。するとキウムは3回裏に先頭の8番キム・ギュミンが安打で出塁すると、2死後に2番キム・ハソンが四球でチャンスを拡大し、イ・ジョンフのタイムリーで2点を先制、続く4番パク・ピョンホのタイムリーで1点を追加した。

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キウムは3回裏、イ・ジョンフのタイムリーで2点を先制(http://isplus.live.joins.com/news/article/article.asp?total_id=23607262&cloc= より)。

 キウムは4回裏に先頭の6番ソン・ソンムンが二塁打で出塁すると、SKはヨキシュから2番手キム・テフンに交代するもキウムはキム・ギュミンの内野ゴロの間に1点を追加した。SKは5回表に9番ノ・スグァンのセーフティバントで出塁し、ロマックが安打でチャンスを拡大すると、4番チョン・ウィユンのタイムリーで1点を返した。ここでキウムは2番手アン・ウジンを登板させSKにこれ以上得点を与えなかった。キウムは5回裏に1番ソ・ゴンチャンとイ・ジョンフの安打でチャンスを作ると、代わったSKの3番手チョン・ヨンイルから5番サンズへの押し出しの四球と6番ソン・ソンムンのタイムリー、4番手ムン・スンウォンからキム・ギュミンのタイムリーと相手のエラーで計5点を追加した。

 SKは6回表に6番イ・ジェウォンの安打と代打ハン・ドンミンへの四球でチャンスを作り、代わったキウムの3番手キム・ソンミンから9番ノ・スグァンの安打で満塁のチャンスを作るも、ペ・ヨンソプが併殺打に倒れ無得点に終わった。SKの5番手パク・ミンホは6回裏に追加点を与えなかった。SKは7回表にキウムの4番手ハン・ヒョンヒィから相手のエラーで出塁するも無得点に終わった。キウムは7回裏にSKの6番手シン・ジェウンからソン・ソンムンと7番イ・ジヨンの連打でチャンスを作ると、キム・ギュミンのタイムリーで1点を追加した。

 5番手キム・サンスは8回表を無失点に抑え、キウムは8回裏にSKの7番手パク・チョンフンから途中出場の4番チャン・ヨンソクが安打で出塁するも無得点に終わった。SKは9回表にキウムの6番手ユン・ヨンサムから先頭の9番ノ・スグァンが安打で出るも無得点に終わり、キウムが勝利し3連勝でプレーオフを勝ち抜け、ネクセン時代の2014年以来5年ぶりに韓国シリーズへ進出することになった。

 

 キウムはLGとの準プレーオフを勝ち抜いた勢いをプレーオフでも維持し、延長戦となった第1戦、打撃戦となった第2戦を制すると、本拠地での第3戦は5回までに9点を奪い圧勝した。キウム打線ではキム・ギュミンが3安打3打点、イ・ジョンフとソン・ソンムンが3安打2打点と活躍。プレーオフMVP(最優秀選手)には3試合で15打数8安打と活躍したイ・ジョンフが受賞した。父のイ・ジョンボム(元中日、現LGコーチ)もヘテ(現キア)時代の1993年と1997年の韓国シリーズなどポストシーズンでMVPを受賞している。

 

 2018年に続き韓国シリーズ2連覇を狙ったSKだが、9月以降の失速でレギュラーシーズン優勝を逃すと、プレーオフでも調子は上向くことなく3連敗で敗退となってしまった。この第3戦では打線が機能せず投手陣も継投に失敗し一方的展開となってしまった。ノ・スグァンが3安打と活躍。

  

 2019年韓国シリーズ:トゥサン-キウムの第1戦は10月22日(火)よりトゥサンの本拠地・蚕室野球場で開始される。

 

 

(文責:ふるりん