KBOは1月28日、野球韓国代表の監督としてキム・ギョンムン監督(60)の就任を発表した。キム・ギョンムン監督は2008年北京オリンピックで韓国代表を優勝に導いた実績があり、約10年ぶりの再任となる。
キム・ギョンムン監督は現役時代OBベアース(トゥサンの前身)などで捕手として活躍し、引退後はサムソンやトゥサンのコーチを務め、2004年よりトゥサンの監督に就任した。若手の育成と起用で高い評価を受け、2007年に北京オリンピックに向けた野球韓国代表に就任した。同年のオリンピックアジア予選を兼ねたアジア野球選手権では出場権を獲得できなかったが、2008年3月のオリンピック予選を勝ち抜き、同年8月のオリンピック本大会ではリーグ戦から準決勝、決勝戦まで9連勝の全勝優勝と結果を残した。
2011年シーズン途中で成績不振のためトゥサンの監督を辞任するも、当時創設されたばかりのNCダイノスの初代監督に就任し、NCを2014年から2017年まで4年連続ポストシーズン進出に導いた。2018年6月、シーズン途中ながら成績不振のためNCの監督を辞任していた。
今後キム・ギョンムン監督は選手選考のためプロ野球10球団の海外キャンプ地を巡回し、2019年11月に予定されるWBSC(世界野球ソフトボール連盟) プレミア12に向けた韓国代表チームの構成に着手する。2015年大会に続く2019 WBSCプレミア12は2020年オリンピック野球の予選も兼ねていて、アジア・太平洋地区1位のチームが本大会出場権を獲得する(2020年3月にもオリンピック予選が予定されている)。
本来、2019 WBSCプレミア12韓国代表では2017年7月に就任したソン・ドンヨル監督(元中日)が指揮をとる予定だったが、2018年9月1日、ジャカルタ・パレンバンアジア競技大会野球で3連覇を達成したものの、一部の選手が兵役免除の恩典を受けたことに対して内外からの非難を浴びたたため、11月に辞任してしまった。そのため後任としてキム・ギョンムン監督が選ばれ、任期は2020年オリンピックまでとなっている。
(文責:ふるりん)