ナヌム 10−6 ドリーム (蔚山)
(勝)ニッパート(トゥサン) (敗)ヤン・ヒョンジョン(キア)
(本塁打) ナヌム : ホイング(ハンファ)、ユ・ガンナム(LG)、キム・ハソン(ネクセン) 2
プロ野球年に一度のスターたちの競演、2018年オールスター戦は初めて蔚山・文殊野球場で開催された。始球式は1992年にロッテを韓国シリーズ優勝に導いたカン・ビョンチョル元監督が努め、打席には2017年で現役を引退したイ・スンヨプKBO(韓国野球委員会)広報大使が立った。
(オールスター戦の始球式で打席に立ったイ・スンヨプ。)
ドリームオールスター(以下ドリーム)の先発リンドブロム(ロッテ)、ナヌムオールスター(以下ナヌム)の先発ソーサ(LG)はそれぞれ1回を無失点に抑えた。ナヌムは2回表にドリームの2番手サンチェス(SK)から5番ホイング(ハンファ)、8番ユ・ガンナム(LG)の本塁打で3点を先制し、2番手サンプソン(ハンファ)は2回裏を無失点に抑えた。なお2回裏にノ・スグァン(SK)が打席に立った際、「ノートバイ」のニックネームにちなみオートバイ用のヘルメットをかぶったが、三振に倒れた。ナヌムは3回表にドリームの3番手クム・ミンチョル(KT)から代打キム・ハソン(ネクセン)の本塁打で1点を追加し、3番手キム・ジヨン(LG)は3回裏を無失点に抑えた。
(オートバイ用のヘルメットをかぶり打席に立ったノ・スグァン。)
ナヌムは4回表にもドリームの4番手キム・ジェユン(KT)から3番アン・チホン(キア)のタイムリーで1点を追加し、4番手チョン・チャンホン(LG)は4回裏を無失点に抑えた。ドリームの5番手チン・ミョンホ(ロッテ)は5回表、ナヌムの5番手ソ・ギュン(ハンファ)は5回裏を無失点に抑えた。5回終了後、13日に予選が行われたホームラン王レースの決勝が行われ、ドリームのイ・デホ(ロッテ)がナヌムのホイングをやぶって優勝した。
(ホームラン王レースで優勝したイ・デホ。)
ドリームの6番手の高卒新人カン・ベッコ(KT)は外野手として登録されているが、高校時代投手だった経験を生かして6回表に登板し2者連続で三振を奪った。ドリームはこの回途中から7番手パク・チグク(トゥサン)を登板させた。ここでカン・ベッコは外野の守備についたため規定によりドリームは指名打者を解除し投手が打席に立つことになった。そしてドリームは6回裏にナヌムの6番手イ・ボグン(ネクセン)から投手パク・チグクのヒットなどでチャンスを作ると、途中出場の4番キム・ソンヒョン(SK)、5番イ・ジェウォン(SK)、6番チェ・ジョン(SK)、7番オ・ジェウォン(トゥサン)のタイムリーで5-5の同点に追いついた。
7番手キム・ユンドン(キア)は勝ち越し点を与えず、ナヌムは7回表にパク・チグクからホイングのタイムリーで1点を勝ち越し、代わったドリームの8番手チャン・ピルジュン(サムソン)から7番ソン・グァンミン(ハンファ)のタイムリーで1点を追加した。まだ18歳のカン・ベッコは7回裏にキム・ユンドンからオールスター戦史上最年少安打記録となるヒットを記録し、投打両方で結果を残した。
(オールスター戦のマウンドに上がった高卒新人カン・ベッコ。)
ナヌムは8回表にドリームの9番手フランコフ(トゥサン)からキム・ハソンのこの試合2本目の本塁打で3点を追加し、8番手イ・ミンホ(NC)は8回裏まで無失点に抑えた。ドリームの10番手ハム・トクチュは9回表に追加点を与えなかった。ドリームは9回裏にナヌムの9番手チョン・ウラム(ハンファ)からキム・ソンヒョンのタイムリーで1点を返したが、ナヌムオールスターが10-6で2014年以来4年ぶりに勝利した。
オールスター戦MVP(最優秀選手)には、2本塁打4打点と活躍し、試合前の打球を的に当てるパーフェクトヒッターコンテストでも優勝したキム・ハソンが選ばれた。ほかには3安打1本塁打2安打と活躍したホイングが優秀打者賞、6回裏途中から7回裏途中まで無失点に抑え勝利投手となったキム・ユンドンが優秀投手賞を受賞した。
こうして13日のフューチャースオールスター戦から始まった蔚山でのプロ野球の夏の祭典は幕を閉じた。レギュラーシーズンは7月17日(火)から再開される。
(文責 : ふるりん)