DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2018年レギュラーシーズン、3月24日開幕 

 2018年のプロ野球レギュラーシーズンは3月24日に開幕し、開幕戦5試合が14時から開始される。翌25日まで開幕2連戦となり、以降は原則として月曜日以外の毎週火曜日から日曜日まで1球団当り週6試合、1週間では30試合のプロ野球一軍戦が行われる。


【2018年 レギュラーシーズン開幕カード2連戦】

サムソン(ユン・ソンファン)− トゥサン(リンドブロム)蚕室 
ハンファ(サンプソン)− ネクセン(ブリガム)高尺 
ロッテ(ラリー)−SK(ケリー)馬山
KT(フィアベンド)−キア(ヘクター)光州
LG(ウィルソン)−NC(王維中)仁川

( )内は3月24日の予告先発開幕投手)。24、25日ともに全試合14時開始。


 2018年レギュラーシーズンは各チーム144試合ずつ開催される。なお7月13〜14日にプロ野球オールスター戦(蔚山文殊野球場)が開催されるため、レギュラーシーズンは7月16日まで中断される。また、仁川アジア競技大会が開催された2014年と同じく、8月16日から9月3日までプロ選手を主体とした野球韓国代表が出場するジャカルタパレンバンアジア競技大会インドネシア)による中断期間がある(同大会で韓国は3連覇がかかり、優勝した場合は軍へ入隊したことのない選手には兵役免除の恩典が与えられると思われる)。試合日程は9月30日まで発表されているが、もし雨天などで実施できなかった試合があれば10月1日以降に再編成され、追加日程として後日発表される。
 レギュラーシーズンが終了すると、10チーム中上位5チームによるポストシーズンが開幕し、韓国シリーズ優勝チーム(レギュラーシーズン優勝チーム−プレーオフ勝者)が年間総合優勝となる。2017年の韓国シリーズはキアが史上最多となる11回目の優勝を達成し、2連覇なるかが注目される。なお、韓国シリーズ優勝から最も遠ざかっているのは、1992年が最後の優勝となっているロッテである(2008年創設のネクセン、2011年創設のNC、2013年創設のKTは韓国シリーズ優勝経験なし)。


 2018年シーズンの大きな変更点として、まずは自動故意四球(敬遠)制度があげられる。2017年にMLBメジャーリーグベースボール)で導入されるなど世界的に広まりつつあるこの制度は、投手が打者の届かないところへ捕手を立たせて4回投球する従来の故意四球ではなく、監督が審判に故意四球を申請したら自動的に打者は1塁へ進塁でき、試合時間の短縮につながる。
 その他試合中に各チーム2度ずつ認められてきたビデオ判定も変更点がある。これまでビデオ判定が要求された場合、場内に該当場面が映し出されることはなかったが、2018年シーズンからは場内の観客のために該当場面が映し出されることになり、5分以内にビデオ判定の結論が出なければ最初の審判の判定がそのまま適応され試合が再開される。また試合中に捕手が投手に話しかけるのは1試合3回までとされてきたが、2018年シーズンより2回までとなった(延長戦となった場合のみもう1回認められる)。
 2018年のプロ野球レギュラーシーズンは全720試合が予定されるが、1人でも多くの観客やファンに快適な観戦環境を提供するため、試合のスピードアップをめざしさまざまな改善策が実施される。