DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2019年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  第5回 SKワイバーンズ

 2017年はチーム史上初の外国人監督、トレイ・ヒルマン監督の就任で話題となり、レギュラーシーズン5位で2年ぶりにポストシーズンへ進出した。2018年は2年連続のポストシーズン進出、そして2010年以来8年ぶり4回目の韓国シリーズ優勝を目指す。


【投手陣】

〈先発〉 
ケリー、◎サンチェス、△キム・グァンヒョン、パク・チョンフン、ユン・ヒィサン、ムン・スンウォン
〈リリーフ〉
ムン・グァンウン、チョン・ユス、チェ・ビョンニョン、パク・チョンベ、△シン・ジェウン、キム・ジュハン、ソ・ジニョン


注 : ◎は新加入、△は左腕
 2017年はひじの故障からのリハビリで1試合も登板しなかったキム・グァンヒョンがキャンプ地での練習試合、示範競技などで順調に回復を見せ、3月24日のレギュラーシーズン開幕から起用されそうである。だが故障明けということでイニング数などを制限される可能性もあり、シーズンを通しての起用は難しいかもしれない。先発投手陣の柱となるのは2017年に16勝を記録し最多奪三振(189個)の個人タイトルを受賞した外国人選手ケリーである。新外国人選手サンチェスも示範競技などで快速球で三振を奪えることが証明され、期待が高まる。その他アンダースローのパク・チョンフンなどが先発候補であるが、2017年の上位チームだったキア、トゥサン、ロッテなどと比べると層が薄い感は否めない。
 リリーフ陣では抑えの切り札不在が解消されている気配がない。2017年、リリーフで最も安定感があったのは36歳を間近にしたパク・チョンベであった。また左腕のリリーフ陣の層も厚くない。ムン・グァンウン、キム・ジュハン、ソ・ジニョンなどの成長に期待したい。


【打撃陣】

〈ベストオーダー〉
1.ノ・スグァン(中) △  
2.ナ・ジュファン(二)    
3.チェ・ジョン(三)   
4.ロマック(一)  
5.ハン・ドンミン(左)△
6.キム・ドンヨプ(右) 
7.パク・チョングォン(指) △
8.イ・ジェウォン(捕) 
9.キム・ソンヒョン(二)

〈控え〉
(捕手) イ・ソンウ、◎ホ・ドファン
(内野手) △チェ・ハン、△パク・スンウク、チェ・スンジュン、イ・デス
(外野手) △キム・ジェヒョン、△チョン・ジンギ、チョン・ウィユン、キム・ガンミン


注 : ◎は新加入、△は左打者。

 2017年はプロ野球史上最多のチーム234本塁打を記録し、2018年シーズンも同様に狭い仁川SK幸福ドリーム球場の特性を生かした本塁打攻勢がみられると思われる。2年連続本塁打王のチェ・ジョンが打線の軸で、韓国2年目の外国人選手ロマック(元横浜DeNA)、「ドンミカン」とニックネームがつけられたパワーの持ち主ハン・ドンミンなどが前後を固めると思われる。そのほかキム・ドンヨプ、チョン・ジンギなども長打力があるが、2017年が一軍に定着して1年目だったため2018年シーズンは大きく成績を落とす可能性がある。そのためパク・チョングォン、イ・ジェウォン、キム・ソンヒョンなど数年間主力として活躍してきた選手が頼りになることも考えられる。
 また足を使える選手が少なく、走力があり2017年はチーム最多の16盗塁を記録した1番ノ・スグァンの働きが重要となってくる。だが四球が少なく、より出塁率を上げれば打線のつながりが強化されさらなる得点増が望める。2017年はソロ本塁打がチーム本塁打の半分以上を占め、得点効率はよくなかった。


 韓国2年目を迎えたトレイ・ヒルマン監督は、韓国の野球を理解し奇襲バントやエンドランなど得意の作戦をより多くの機会で披露するであろう。粗さの目立つチームであるが、2年連続の打線の爆発と、待ち焦がれていた左腕エース、キム・グァンヒョンの復活で8年ぶりの韓国シリーズ優勝が期待される。


【本拠地】 仁川SK幸福ドリーム球場

 2002年に開場した、総天然芝の美しい野球場。2015年シーズン開幕後、文鶴(ムナク)野球場に代わって現在の名称で呼ばれるようになった。すぐ隣には文鶴競技場があり、2002年FIFAワールドカップ、2014年アジア競技大会などの会場としても利用された。
 2007年から「Spo-tainment」のキャッチフレーズを掲げ球場のテーマパーク化を進め、球場内の通路には子供のための遊戯施設もある。球場の南側に小高い山があり、緑豊かな環境のため、レフト外野に芝生席の「グリーンゾーン」も設置されるなど、地球にやさしい「グリーンスポーツ」もテーマとしている。2016年にはセンターバックスクリーン上に「ビッグボード」の愛称で長さ63m、高さ18mもの韓国の野球場では最大級の電光掲示板が新設された。そのほか周囲の案内標識をリニューアルするなど、常に新鮮さを追及している。
 座席はレフト側の芝生席以外にも内野のテーブル席、ライト側のバーベキュー席、外野最前列のカップル席など種類が豊富である。














[交通アクセス]
 仁川交通公社1号線・文鶴競技場(ムナクキョンギジャン)駅から徒歩5分。
 ソウル駅からは仁川方面への首都圏電鉄線の電車に乗り、富平(プピョン)駅で仁川地下鉄1号線に乗り換えて1時間少々。ソウル市内の江南(カンナム)地区からアクセスする場合、ソウルメトロ7号線に乗り終点の富平区庁(プピョングチョン)駅で仁川交通公社1号線に乗り換えることもできる。
 仁川国際空港からは、空港鉄道(A`REX)に乗り桂陽(ケェヤン)駅で仁川交通公社1号線に乗り換え1時間少々。また、文鶴競技場前のバス停留所に止まる仁川空港からのバスもある(所要時間1時間前後)。ソウル・金浦(キムポ)空港からも空港鉄道と仁川交通公社1号線で行くことができ、所要時間45分程度。
 また、国内各都市から近くの仁川総合バスターミナルまで高速バスが運行され、同ターミナルから文鶴競技場駅までは仁川交通公社1号線で1駅しか離れていないため、大田や光州などの地方都市へのアクセスがよい。また球場周辺には目だった飲食店や店舗はなく、文鶴競技場駅付近には野球開催日になると屋台や出店が軒を並べる。


(文責 : ふるりん