2月1日から始まったプロ野球10球団の海外キャンプも終わりを迎えています。
今回はその中で、初めて訪問した二軍キャンプの様子をお伝えいたします。
近年、プロ野球は育成選手が増えたこともあって一軍、二軍のキャンプを完全に分けて実施するようになりました。
2018年シーズン開幕前の二軍のキャンプ地としては台湾が7球団と特に多かったです。
また3球団が日本で二軍キャンプを実施し、そのうち3月2日、鹿児島市でのSKのキャンプを見学しました。
SKは2017年10〜11月にも若手主体のシーズン最後の全体練習を鹿児島市から比較的近い薩摩川内市で実施しています。
鹿児島市の中心市街地にある鴨池市民球場をSKが利用するのは初めてです(過去にはロッテやネクセンなどが利用していました)。
やはり二軍ということもあって韓国からの注目度も低く、地元住民の見学の方も数えるほどしかいませんでしたが、地元自治体による歓迎の横断幕やのぼりなどが掲げられていました。
3月になったばかりでまだ冬の寒さが残るグラウンドでの練習は午前10時ごろから始まりました。
観客席下のブルペンでは投手(キム・テッキョン)が投げ込みをしていました。
この市立鴨池野球場はブルペンが小さく、徒歩3分ほどの室内練習場も利用することもあるそうですが、この日は選手たちの姿はなかったそうです。
グラウンドでは内外野へのノックだけでなく、走者1,3塁でのダブルスチールの練習など実戦的な内容もありました。
午後になるとホームベース付近にゲージが用意されフリーバッティングが開始され、またグラウンドの片隅ではノックを受ける選手もいるなど、各自様々なメニューをこなしています。
2月14日から始まった今回のSKの二軍キャンプ、その多くが一軍で活躍したことがなく将来性を見込まれている選手(中にはリハビリ中の実績ある選手もいます)ということでチーム内での練習が中心で、一軍キャンプのようにレギュラーシーズンに向けて2月後半から他チームとの練習試合(時にはチーム内の練習試合もあり)を積み重ねて状態を上げていくのとは全く雰囲気が違います。
ですが数少ない実戦の場として、3月4日には社会人野球チーム・鹿児島ドリームウェーブとの練習試合が加世田運動公園野球場(南さつま市)であったそうです(4-3でSKが勝利)。
SK二軍キャンプは3月9日で全日程を終了し、キャンプ全体のMVP(最優秀選手)として投手からはナム・ユンソン、野手からはキム・ジェヒョンが選ばれ、ともに帰国後は3月13日からの示範競技に臨む一軍への合流を許可されたとか。
やはり二軍ですから、まずは熱心に練習し自分を高めようとする姿勢を監督・コーチ陣が評価するのでしょう。
なお、主に二軍の選手たちが出場するプロ野球フューチャースリーグは4月3日に開幕し、観客も多く華やかな一軍への昇格をかけた戦いが始まります。
これまでも野球場の様子などを何度かお伝えしてきていますが、2018年シーズンは時折フューチャースリーグの情報も掲載したいと思いますので、ご期待ください。
(文責:ふるりん)