ソン・ドンヨル韓国代表監督辞任
KBO(韓国野球委員会)は14日、ソン・ドンヨル韓国代表監督の辞任を発表し、監督自身がソウル市内のKBO本部で記者会見を開いた。
ソン・ドンヨル監督は現役時代ヘテ(現キア)、日本プロ野球・中日などで韓国を代表する投手として活躍した。現役引退後は指導者へと転身し、2005年から2010年までサムソン、2012年から2014年までキアの監督を務めた。2006 WBC(ワールドベースボールクラシック)、2017 WBCなどの国際大会で韓国代表のコーチを務め、2017年7月、野球韓国代表の監督に就任した。
2017年11月、ソン・ドンヨル代表監督が初めて指揮を執ったアジアプロ野球チャンピオンシップでは準優勝だった。2018年8月から9月にかけてのジャカルタ・パレンバンアジア競技大会で韓国代表を初の大会3連覇に導いたが、優勝したら軍へ入隊していない選手たちは兵役が免除となる恩典が受けられるため、選手選考が公平ではなかったという批判が絶えなかった。そのためアジア競技大会終了後にソン・ドンヨル監督は国会で証人喚問を受けるなど混乱が続いた。さらに3連覇を達成したにもかかわらず賞賛されることがあまりなかった。そして「自分が身を引くことにより選手たちの金メダルの名誉を守りたい」と記者会見で辞任の理由を述べた。なお、ソン・ドンヨル監督は本来2019年に予定されているWBSC プレミア12(2020年オリンピック予選も兼ねている)、予選を突破した場合は2020年オリンピックまで韓国代表を指揮することになっていた。