DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(2018.11.2)

プレーオフ第5戦 SKが延長10回サヨナラ勝ちで6年ぶりに韓国シリーズ進出


2018年 プレーオフ 第5戦


ネクセン 10-11 SK  (仁川)
(勝)キム・テッキョン 2勝  (敗)シン・ジェヨン 1敗
本塁打) ネクセン : パク・ピョンホ 2号  SK : ロマック 2号、キム・ガンミン 3号、ハン・ドンミン 2号  

 

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 対戦成績は2勝2敗で勝ったほうが韓国シリーズ進出となる準プレーオフ第5戦は、5時間近くの激闘となった。

 ネクセンは1回表にSKの先発キム・グァンヒョンから3番ソ・ゴンチャンがヒットで出るがチャンスに結びつかなかった。2回表にも5番サンズが四球で出るも後続が連続三振に倒れた。SKは3回裏にネクセンの先発ブリガム(元東北楽天)から7番キム・ソンヒョンへの死球で初めて走者を出すが進められなかった。ネクセンは4回表に先頭のソ・ゴンチャンの二塁打でチャンスを作るが、またもやキム・グァンヒョンが連続三振を奪うなど無得点に終わった。
 SKは4回裏に3番チェ・ジョンが四球で出るがまたもや進塁できなかった。ネクセンは5回表に8番キム・ヘェソンの二塁打でチャンスを作り三塁まで進むも得点できなかった。SKは5回裏に7番キム・ソンヒョンがチーム初ヒットで出るもチャンスには拡大しなかった。ネクセンは6回表に2番ソン・ソンムンへの四球とソ・ゴンチャンのバントヒットで1,2塁のチャンスを作ると、6番イム・ビョンウクのタイムリーで2点を先制しキム・グァンヒョンをノックアウトした。さらに代わったSKの2番手キム・テフンの暴投で3点目を奪った。
 SKは6回裏に1番キム・ガンミンのヒットと相手の送球エラーでチャンスを作ると、4番ロマック(元横浜DeNA)の本塁打で3-3の同点に追いついた。さらに6番キム・ドンヨプがヒットで出ると、ここで代わったネクセンの2番手ハン・ヒョンヒィからキム・ソンヒョン、8番カン・スンホへの連続四球で満塁のチャンスを作った。ここでさらに代わったネクセンの3番手の高卒新人アン・ウジンから代打チェ・ハンの走者一掃となる3点タイムリーで6-3と逆転した。SKは7回表から2番手ケリーを登板させ三者凡退に抑えた。SKは7回裏にハン・ドンミンへの死球、チェ・ジョンへの四球でチャンスを作ると、代わったネクセンの4番手オ・ジュウォンから代打ナ・ジュファンのタイムリーで1点を追加した。
 5番手イ・ボグンは追加点を与えず、ネクセンは8回表にソ・ゴンチャンと4番パク・ピョンホの連打でチャンスを作ると、サンズの内野ゴロの間に1点を返した。SKは8回裏にネクセンの6番手キム・サンスからカン・スンホが四球で出ると、キム・ガンミンとチェ・ジョンのタイムリーで2点を追加した。SKは9回表に先頭の代打キム・ミンソンがヒットで出るが、2死と追い込まれた。だが1番キム・ハソンの二塁打でチャンスが拡大し、ソン・ソンムンのタイムリーで2点を返すと、さらに相手の送球エラーで7-9と追い上げた。ここで代わったSKの4番手シン・ジェウンからパク・ピョンホの本塁打で9-9の同点に追いついた。
 SKは9回裏にネクセンの7番手シン・ジェヨンからナ・ジュファンへの四球、キム・ソンヒョンのヒットでチャンスを作るが、連続三振に倒れサヨナラ勝ちはならず試合は延長戦に突入した。ネクセンは10回表にシン・ジェウンからイム・ビョンウクが二塁打で出ると、キム・ミンソンのタイムリーで1点を勝ち越し逆転した。だがここでSKの5番手キム・テッキョンは1,3塁のピンチを招くも追加点を与えなかった。するとSKは10回裏にシン・ジェヨンからキム・ガンミンの本塁打で10-10の同点に追いつくと、ハン・ドンミンの本塁打で逆転サヨナラ勝ちし、プレーオフの対戦成績を3勝2敗とし、2012年以来6年ぶりの韓国シリーズ出場を決めた。


 レギュラーシーズンで1勝のみだったキム・テッキョンプレーオフで2勝目を記録。SK打線では36歳のキム・ガンミンが3安打1本塁打2打点と活躍し、プレーオフ5試合で3本塁打と打撃好調だったこともあり、プレーオフのMVP(最優秀選手)に選ばれ、SKの過去3回の韓国シリーズ優勝を知るベテランとしての存在感を示した。
 2年ぶりにポストシーズンへ進出し、キアとのワイルドカード決定戦、ハンファとのプレーオフを勝ち抜いてきたネクセンは若手が躍動し、9回表に5点差を追いつき延長10回表に1点を勝ち越す粘りを見せたが、総力戦の中でこれまでの疲労が蓄積してしまったためか力尽きた。ネクセン打線ではソ・ゴンチャンが4安打と活躍。 

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 年間総合優勝を決める韓国シリーズではレギュラーシーズン優勝のトゥサンとプレーオフ勝者のSKが対戦することになり、第1戦は11月4日14時よりトゥサンの本拠地・蚕室野球場で開始される。