DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(2018.10.16)

ワイルドカード決定戦   ネクセンが勝利し準プレーオフ進出


2018年 ワイルドカード決定戦 第1戦


キア 6-10 ネクセン  (ソウル・高尺)
(勝)イ・ボグン  (敗)パット・ディーン
本塁打) キア : イ・ボムホ 1,2号  ネクセン : サンズ 1号

 

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 2018年ポストシーズンの幕開けとなったワイルドカード決定戦:ネクセン(レギュラーシーズン4位)-キア(同5位)は、ネクセンの本拠地・高尺スカイドームに大勢の観客を集めて盛大に開始された。


 キアは1回表にネクセンの先発ブリガム(元東北楽天)から2番ナ・ジワンがチーム初安打を記録するが後続が断たれた。2回表にも8番キム・ミンシクがヒットを打つがチャンスは拡大しなかった。ネクセンは3回裏にキアの先発ヤン・ヒョンジョンから9番キム・ジェヒョンが四球によりチームで初めて出塁するがこちらもチャンスとならなかった。キアは4回表に先頭の4番アン・チホンのヒットが出るも進塁させられなかった。ネクセンは4回裏に2番ソ・ゴンチャンへの四球、5番キム・ハソンのヒットで1,2塁の先制のチャンスを作るも無得点に終わった。
 キアは5回表にキム・ミンシクへの四球、9番キム・ソンビンへの死球でチャンスを作り、キム・ソンビンはここでファン・ユンホに交代した。ここで1番バーナディーナが犠打で走者を送り、1死後に3番チェ・ヒョンウの2点タイムリーでキアが先制した。ネクセンは5回裏に先頭の7番イム・ビョンウクのヒット、キアの捕手キム・ミンシクの打撃妨害、キム・ジェヒョンのヒットで満塁のチャンスを作ると、1番イ・ジョンフの犠牲フライで1点を返すと、ショートのファン・ユンホの送球エラーでネクセンが2-2の同点に追いついた。さらにこの回代わったキアの2番手イム・チャンヨン(元東京ヤクルト)から3番サンズの2点タイムリーで逆転し、キム・ハソンのタイムリーで5-2とリードを広げた。
 キアは6回表に先頭の5番キム・ジュチャンが死球で出塁すると、1死後に7番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)の本塁打で2点を返した。ネクセンは6回裏にキアの3番手パット・ディーンから8番キム・ヘェソンがヒットを打つがチャンスは拡大しなかった。キアは7回表にネクセンの2番手ハン・ヒョンヒィからバーナディーナが二塁打でチャンスを作り、2番ナ・ジワンのタイムリーで5-5の同点に追いついた。しかしネクセンの3番手イ・ボグンはレフトのイ・ジョンフの好捕もあってここで勝ち越しを許さなかった。するとネクセンは7回裏にパット・ディーンから先頭のイ・ジョンフがヒットで出塁すると、ソ・ゴンチャンのタイムリーで1点を勝ち越した。さらにこの回代わったキアの4番手キム・ユンドンからサンズの本塁打、イム・ビョンウクのタイムリーで3点を追加した。
 キアは8回表にイ・ボムホの2打席連続本塁打で1点を返した。ネクセンは8回裏にキアの5番手イム・ギジュンから二塁のアン・チホンのエラーとソ・ゴンチャンへの四球でチャンスを作り、代わった6番手ユン・ソンミンからサンズも四球を選び満塁とすると、4番パク・ピョンホの犠牲フライで1点を追加した。4番手キム・サンスは9回表にバーナディーナへ死球を与えるが無失点に抑え、ネクセンが勝利した。なお、レギュラーシーズン4位だったため規定によりネクセンは1勝しただけで同3位・ハンファとの準プレーオフ(10月19日第1戦を予定)へと進出することになった。
 なお、2015年より開始されたポストシーズンワイルドカード決定戦では、4年連続でレギュラーシーズン4位が勝ち抜けを決めた。


 5回裏以降に10点を奪ったネクセン打線ではサンズが1本塁打4打点、キム・ハソンが3安打1打点と活躍。7回表に同点とされた直後に20歳のイ・ジョンフの好捕で逆転を許さず、ネクセンは直後の7回裏にイ・ジョンフのヒットから勝ち越し点を奪うなど、レギュラーシーズン終盤の好調が維持されていた。
 一方で2017年の韓国シリーズ優勝チームであったキアは、終盤まで5位争いを繰り広げポストシーズン進出を決め、このワイルドカード決定戦でも5回表に2点を先制したが先発ヤン・ヒョンジョンが5回裏に崩れ逆転を許し、イム・チャンヨン、パット・ディーンなどのリリーフ陣が失点を重ね、走塁や守備でもミスが目立つなど主導権を握れず、ワイルドカード決定戦での敗退が決まり韓国シリーズ連覇はならなかった。キア打線ではイ・ボムホが2本塁打3打点と活躍。


 準プレーオフ:ハンファ-ネクセンは10月19日(金)に第1戦がハンファの本拠地・大田で行われ、先に3勝したほうがレギュラーシーズン2位・SKとのプレーオフ(10月27日に第1戦を予定)に出場し、レギュラーシーズン優勝のトゥサンとの韓国シリーズ(11月4日に第1戦を予定)出場をかけて争うことになる。