DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2次ドラフト実施  ロッテがコ・ヒョジュン、イ・ビョンギュなどを指名

 KBO(韓国野球委員会)は22日、余剰戦力を対象とした2次ドラフトを実施し、プロ野球10球団が提出した40名の保護選手(名簿は非公開)以外が指名対象となり、各球団は最大3名ずつ、合計26名の選手が指名された。なお、2018年FA承認選手、外国人選手、2016年以降に入団したプロ1〜2年目の選手、入隊中の軍保留選手、育成選手などは指名できなかった。


キア : チェ・ジョンヨン(内野手・SK)、ファン・ユンホ(内野手・NC)、ユ・ミンサン(内野手・KT)
トゥサン : チェ・デソン(投手・KT)、キム・ドヒョン(外野手・SK)
ロッテ : コ・ヒョジュン(投手・キア)、イ・ビョンギュ(外野手・LG)、オ・ヒョンテク(投手・トゥサン)
NC : ユ・ウォンサン(投手・LG)、キム・ゴンテ(投手・ネクセン)、パク・チヌ(トゥサン・投手)
SK : カン・ジグァン(外野手・ネクセン)、キム・ジュオン(投手・サムソン)、ホ・ドファン(捕手・ハンファ)
LG : イ・ジンソク(外野手・SK)、チャン・シユン(内野手・ネクセン)、シン・ミンジェ(内野手・トゥサン)
ハンファ : ムン・ドンウク(投手・ロッテ)、ぺク・チャンス(外野手・LG)、キム・ジス(外野手・ロッテ)
サムソン : イ・ソンゴン(外野手・トゥサン)、ソン・ジュイン(内野手・LG)、パク・セウン(投手・SK)
KT : チョ・ヒョヌ(投手・ロッテ)、クム・ミンチョル(投手・ネクセン)、キム・ヨンジュ(投手・ハンファ)
(※ ネクセンは指名なし、トゥサンは2名のみ指名)


 2次ドラフトで指名した選手と契約する場合、前所属球団に補償金として1巡目の選手は3億ウォン、2巡目の選手は2億ウォン、3巡目の選手は1億ウォンを払わなくてはならない。軍への入隊、試合に出場不可能となる負傷、そのほかに特別に認められた理由がない限り、各チームは指名した選手と契約を結ばなくてはならない。この制度は2011年11月に初めて実施され、以後2年に1回となり今回が4回目となった。

 2017年の2次ドラフトでは、ロッテが左のリリーフ要員コ・ヒョジュン、かつてLGの4番を任された左打者イ・ビョンギュ、右のサイドハンドのリリーフ要員オ・ヒョンテクと、他球団で主力として活躍した選手を3名したのが目を引いた。コ・ヒョジュンは新人だった2002年以来15年ぶりに古巣ロッテへ復帰することになった。ほかにはLGの中継ぎとして活躍し、2013 WBC(ワールドベースボールクラシック)、2014年仁川アジア競技大会韓国代表に選ばれたユ・ウォンサンがNCから、2013年からLGで二塁のレギュラーとして活躍しソン・ジュインが2012年まで所属していた古巣のサムソンから、リリーフでも先発でも起用された左腕クム・ミンチョルがKTからと、実績のある選手たちも複数指名されている。


 この2次ドラフトはそのチームでまだ出場機会の巡ってこない若手選手のみならず、最近はあまり活躍できていない過去の実績は十分な選手たちにも新天地での再生の機会を与えるという点で、この2次ドラフトの果たす役割は決して少なくない。