DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  5月3日 水原KTウィズパーク(ロッテジャイアンツ−KTウィズ)

 2017年シーズンも開幕して1か月半あまり、休日ともなると大勢のプロ野球ファンで韓国各地の野球場が賑わうようになりました。

 今回は、2017年シーズンを前に部分的な改装(ライト外野に2階席が新設されました)を行ったKTウィズの本拠地・水原(スウォン)KTウィズパークを紹介します。
 2017年の5月3日は釈迦の生誕した日とされる祝日(太陰暦の4月8日)に当たり、14時開始のデーゲームで、13時ごろから野球場の周辺は大勢の人出であふれかえっていました。



 
 2015年に一軍参入と歴史の浅いKTウィズは、キム・ジュイル応援団長を中心に楽しい応援で盛り上げ、新規のプロ野球ファンたちを取り込もうとしています。





 2日後の5月5日は「子供の日」ということもあり、応援ステージではチアリーダーだけでなく子供によるチアリーディングチームのダンスやパフォーマンスも披露されていました(5日に水原KTウィズパークでのプロ野球開催はありませんでした)。



 水原KTウィズパークはソウルに近い首都圏ということもあり、様々な地方の出身者が住んでいて、3塁側の遠征チームのファンも多いのが特徴です。
 この日はイ・デホ(元福岡ソフトバンク)の復帰で盛り上がるロッテジャイアンツのファンたちが3塁側に集まり、応援団は派遣されていないにも関わらず熱心に応援していました。



 野球場の外側の通路には、飲食物や応援グッズを売る売店が所狭しと並んでいます。
 水原でも有名な餃子(マンドゥ)の店、「ポヨンマンドゥ」の焼き餃子など、この野球場ならではの味もあります。



 試合はKTが勝利したため、内野1塁側のエキサイティングシートのファンたちは選手たちと勝利のハイタッチを交わしていました。


 水原は世界文化遺産に指定された伝統的な城郭の遺構である華城(ファソン)を中心とした観光都市でもあり、名物としてはカルビ(焼肉)が有名です。
 水原KTウィズパークから2kmほど離れた華城の楼閣の一つ・八達門(パルダルムン)付近には韓国らしい市場が並んでいて、その一角にトンタク(鳥の丸焼き)の名店・チンミトンタクがあります。
 なおこの店は水原KTウィズパークにも出店していますが、お時間があればぜひこの本店にも立ち寄っていただきたいです(管理人が訪れた5月3日の夕方はかなり混雑していました)。




 現在の韓国プロ野球で最も新しいチームが本拠地とする水原KTウィズパーク。
 このボールパークはファンを引き付けるために年々進化しているのがよくわかり、訪れるたびに新たな発見があります。
 水原自体も韓国らしい伝統的な雰囲気と味が楽しめる都市ですので、試合観戦の前後にぜひ観光や食事も楽しんでいただきたいと思います。

[水原KTウィズパークへの交通アクセスなどはこちらもご覧になってください。]

(文責:ふるりん