DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イ・ビョンギュ(元中日・背番号9)現役引退

 LGは25日、イ・ビョンギュ外野手(42・背番号9)の現役引退を発表した。
 左打ちの外野手だったイ・ビョンギュは大学生だった1994年に広島アジア大会、1996年にはアトランタオリンピックの韓国代表として出場するなど早くからその才能を認められ、大学卒業後は1997年にLGへ入団した。同年126試合に出場し打率.305を記録、新人王を受賞した。1999年には自己最多の30本塁打・31盗塁を記録し、プロ野球界を代表する外野手へと成長した。 2003年には怪我で44試合の出場にとどまったが、その後復活し2005年には打率.337で自身初の首位打者に輝いた。プロ入り後にも国際大会に出場し、1998年のバンコクアジア大会では優勝により兵役免除の恩典を得た。その後2000年シドニーオリンピック、2002年釜山アジア大会、2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)とドーハアジア大会にも出場した。
 2006年シーズン終了後に初のFA(フリーエージェント)を行使し、日本プロ野球・中日へと移籍した。2010年よりLGに復帰し、主力外野手として活躍を続けた。2013年には98試合の出場ながら規定打席に達し、打率.348で自身2度目の首位打者に輝いた。2014年には韓国プロ野球史上4人目となる個人通算2000安打を達成した(中日時代の記録は除く)。だがその後40歳を超えたこともあり出場機会は減り、2016年シーズンは二軍での生活が続いたが、10月8日、LGの本拠地・蚕室野球場での公式戦最終戦となるトゥサン戦で代打として初めて一軍出場を果たすとレフト前ヒットを打ち、結局これが現役最後の打席となった。LGが25日にKBO(韓国野球委員会)に提出した2017年保留選手名簿から外れることになり、「赤兎馬(チョクトマ)」のニックネームで親しまれ走攻守三拍子がそろったプロ野球界を代表する外野手、イ・ビョンギュは約20年のプロ野球選手としての人生に幕を下ろすことになった。韓国でのプロ通算成績は17年間で1741試合に出場、打率.311、2043安打、161本塁打、972打点、147盗塁。今後については未定。

(11月25日現在の為替レート:10万ドルが1128万6000円。)

(文責:ふるりん)