DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

FAイ・ウォンソク、サムソンと4年27億ウォンで契約

サムソンは21日、2017年のFA(フリーエージェント)選手となっていたイ・ウォンソク内野手(30)と契約期間4年、契約金15億ウォン、年俸3億ウォンの総額27億ウォンで契約した。
 イ・ウォンソクは高校卒業後2005年にロッテへ入団し、新人の年から一軍で72試合、2006年には123試合に出場と、右打ちの内野のユーティリティープレイヤーとして活躍していた。2008年に出場機会を減らすと、シーズンオフにFAでロッテへ移籍したホン・ソンフンの人的補償としてトゥサンに移籍した。しかし不動のレギュラーをつかむには至らず、2014年シーズン終了後に軍へ入隊し、兵役中は尚武に所属していた。2016年9月に軍から除隊され、トゥサンで7試合に出場、2本塁打、7打点の成績を残し健在をアピールしていた。
 だが自身の兵役中にトゥサンではオ・ジェウォン、キム・ジェホ、ホ・ギョンミンなどの内野手が主力として不動の地位を築き韓国シリーズ優勝にも貢献していた。そのためトゥサンと再契約しても出場機会は限られていると判断したようで、2015年シーズンオフにFAを行使しNCへ移籍したパク・ソンミンの空白を埋められず、2016年は外国人選手バルディリス(元横浜DeNA)も活躍できず三塁のレギュラーが定まっていないサムソンへの移籍を決めたと思われる。イ・ウォンソクのプロ通算11年間の成績は986試合に出場、打率.262、707安打、53本塁打、329打点、18盗塁。
 サムソンは外部からの補強を控え、内部での選手育成だけで2011年から2014年まで韓国シリーズ4連覇を達成してきたが、2015年に韓国シリーズ5連覇を逃すと2016年シーズンは9位に低迷していた。そのため、2004年シーズンオフのシム・ジョンス、パク・チンマン以来12年ぶりとなる外部からのFA選手の獲得となった。

(11月21日現在の為替レート:1億ウォンが937万3100円。)


(文責:ふるりん)