DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  韓国・高尺スカイドームにて2017 WBC・1次ラウンド(ソウルラウンド)開催

 世界最高峰の野球の国際大会として開催される2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)本大会の開催要項が、主催のアメリカ合衆国のWBCIより韓国時間2日に発表された。これによると、本大会1次ラウンドのうち、2017年3月7日から同11日にかけ、B組が韓国・高尺スカイドームソウル特別市九老区)でソウルラウンドとして開催されることになった。同組は開催国韓国、オランダ、台湾、そして現地時間2016年9月22日から同25日にかけてアメリカ合衆国ニューヨーク州で開催される予選4組(ブラジル、イスラエル、イギリス、パキスタンが出場予定)の勝者の合計4チームからなる。総当たりのリーグ戦で合計6試合が開催され、詳細は後日発表となる。なお、4チーム中上位2チームが、2017年3月12日から16日まで開催される日本・東京ドームでの2次ラウンドへ進出し、1次ラウンドA組(日本・キューバ・中国・オーストラリア)を通過した2チームと対戦する。
 通算して4回目の開催となる2017 WBCにおいて初の自国開催の権利を得た韓国代表チームは、過去の大会と同様に国内外のプロ選手の精鋭が出場すると思われる。すでに2016年5月、KBO(韓国野球委員会)は2015年にWBSCプレミア12韓国代表を指揮し優勝に導いたキム・インシクを技術委員長に選び、ソン・ドンヨル(元中日)、イ・スンチョル、ソン・ジヌの3名とともに技術委員会を発足させ、来るWBCに向けて代表監督やコーチ陣の人選、選手構成などについて準備を進めている。最初の2006 WBCでベスト4、2回目の2009 WBCで準優勝と好成績を収めながら、3回目の2013 WBCでは初戦のオランダ戦で0-5と敗れたことが響き、1次ラウンドで敗退した。まずは自国開催での2017 WBC・1次ラウンドを何とか突破し、前回は届かなかった2次ラウンドへ進み、初優勝を目指したい。


(2017 WBC 1次ラウンド・高尺スカイドームで開催されるソウルラウンドの公式エンブレム。)


 会場となる高尺スカイドームは韓国初のドーム型野球場として、2015年9月に完成した。野球の国際試合の開催は、2015年11月4日と同5日、2015WBSCプレミア12の開幕前の調整試合として韓国代表とキューバ代表によるソウルスーパーシリーズの2試合が最初である。プロ野球の本拠地としては、2016年よりネクセンヒーローズが使用している。

(会場となる高尺スカイドーム。)



【注;1次ラウンドグループA・B以外の2017 WBC本大会の出場国は前回優勝のドミニカ共和国をはじめプエルトリコアメリカ合衆国、イタリア、カナダ、ベネズエラ、メキシコ、コロンビアで、合計16チームとなる。1次ラウンドグループCとD、東京ドーム以外で開催の2次ラウンドの詳細については8月2日の時点で未発表。】

(文責:ふるりん