DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  4月4日 ネクセンヒーローズ−NCダイノス (馬山総合運動場野球場)

 2013年シーズン序盤、新球団ということで戦力も足りず、既存球団との明確な実力差を痛感したNCダイノスでしたが、勝てるようになってくるとチームに柱が立ち、既存球団の不甲斐なさもありましたが最初のシーズンを7位で終えました。
 そして2014年シーズンはオフの補強、外国人選手4人というアドバンテージもあり、上位進出もあり得るという声も少なからず聞こえ、4月13日には3連勝で8勝4敗の首位に立ちました。前年は8勝するのに30試合かかったのですけど。

 管理人は4月4日、NCダイノスの地元・馬山での本拠地開幕戦に足を運びました。金曜のナイターということもあり、試合開始1時間前にはホームの1塁側内野席は売り切れていました。 







 試合前には空軍儀仗隊による公演もありました。こういう行事に軍隊が出てくるのが韓国らしいです。

 
 試合は序盤ネクセンの先発バンヘッケン、NCの先発エリックの投げ合いとなり、4回まで1-1の同点でした。
 NCは5回表1点を勝ち越し、エリックは同点のピンチをなんとか凌ぐと、7回表NCはナ・ソンボムの弾丸ライナー本塁打などで追加点をあげます。



 それとともに、2014年シーズンからライト側外野席に移動したNCの応援席も、ホーム初勝利を願ってヒートアップしていきます。勝利の味を知ったNCファンは、9連敗してもため息一つすら聞こえなかった1年前とは数も熱気も違っていました。







 NCの応援で特徴的なのは、チーム名のダイノスにちなんだ恐竜型のスティックバルーンです。また外国人打者テームズのお面をかぶった応援など、他球団にない個性が新たな野球ファンを生み出しているようです。



 内外野一体となった応援はこの馬山という街に新たな野球文化を生み出していることがよく現れていました。

 そしてNCは5-1で勝利し、2014年シーズンの躍進を予感させました。さて、この上昇気流はいつまで続くのでしょうか。南の恐竜軍団が新たな王者になる日も案外近いのかもしれません。






(文責 : ふるりん