2012年 準プレーオフ 第２戦
ロッテ ２−１ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）カン・ヨンシク １勝 （セーブ）チョン・デヒョン ２Ｓ （敗）ホン・サンサム １敗
（本塁打） ロッテ ： ヨン・ドカン １号
ロッテが延長戦を制し勝利した準プレーオフ第1戦に続いて、第2戦も蚕室野球場に26000人の大観衆を集めて始まった。
トゥサンは1回裏、ロッテの先発ユーマンから先頭の1番イ・ジョンウクのヒットを足がかりにチャンスを作ると、3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を先制した。この回5番イ・ウォンソクの2塁打でチャンスを広げたが追加点を奪えなかった。トゥサンの先発ノ・ギョンウンも好投を続け、4回表2死1,2塁とピンチを迎えても何とか抑えた。だがトゥサンは5回裏の盗塁失敗、6回裏盗塁成功後のオーバーランによる走塁死などもありなかなかチャンスを作れず援護できなかった。
(1回裏、トゥサンがキム・ヒョンスのタイムリーで先制。)
するとロッテは7回表、ノ・ギョンウンから7番ファン・ジェギュン、8番ヨン・ドカンの連打でチャンスを作ると、9番ムン・ギュヒョンのタイムリーで1-1の同点に追いついた。さらにこの回エラーで満塁のチャンスを作ったが、代わったトゥサンの2番手ホン・サンサムは2番チョ・ソンファンを併殺打に討ち取りピンチを脱出した。ロッテは7回から2番手キム・ソンベ、8回からチェ・デソン、カン・ヨンシクと細かい継投でしのいでいった。
(7回表ムン・ギュヒョンのタイムリーでロッテが同点に追いつく。)
するとロッテは9回表、ホン・サンサムからヨン・ドカンのプロ9年目でのポストシーズン初本塁打で2-1と逆転した。ここでトゥサンは3番手の高卒新人ピョン・ジンスに交代させ追加点を防いだ。トゥサンは9回裏カン・ヨンシクから先頭のキム・ヒョンスがヒットで出塁したが、代わったロッテの5番手チョン・デヒョンは続く4番ユン・ソンミンを併殺打に討ち取り、1点差を守りきりロッテが逆転勝ちで、ＳＫとのプレーオフ(10月16日開幕予定)進出まであと1勝とした。
(2試合連続セーブのチョン・デヒョン。)
ロッテはこの試合も主力ではなく、控え捕手のヨン・ドカンの活躍で勝利した。2012年シーズン途中トレードでロッテに移籍したヨン・ドカンは、トゥサンの選手だった2010年、ロッテとの準プレーオフでMVP(最優秀選手)に選ばれたことがあり、ポストシーズンに強い姿を古巣に見せ付けた。ほかにも打線ではムン・ギュヒョンが3安打1打点と活躍し、リリーフ陣も得点を許さず勝利に貢献した。
第1戦と打って変わって投手戦となったが、リリーフ陣の薄いトゥサンは中継ぎの柱ホン・サンサムを長く引っ張り、結果として2試合連続で逆転負けを喫した。打線ではキム・ヒョンスが3安打1打点と活躍したがつながりを欠き、走塁ミスや相手の好守備に阻まれるなど不運な面もあった。
